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歴史学科専攻の意義

とことん深く考えたり、アピールするとどこまでも長くなりますが(笑)歴史学科を出て、働くときに直結する能力と言えば、

・資料読み
・読む速度
・長文への耐久力
・出来る限り、確かであろう資料に当たっていくこと

と、羅列していけば出てくる(はず)。

私は東洋史専攻だったので、日本語以外の資料や史料に沢山当たる必要があり、そういう意味での挑戦していく心構えも養ったように思います。


このエントリー何にも書かなければでも書いた、「記録をとる」の恩恵に確実に受けるのが歴史学科。

史料がないと全ては仮説止まり。(もちろん、史料が全て"正しい"訳ではありません)(この"正しい"もこちらのエントリー正しいをご覧頂けると幸いです)

資料も史料も一つあたるとどんどんあれも押さえろ、これも押さえろという始末。豊富な資料、史料があるのは嬉しいけれど、無ければないで上で書いたように難しい場面に遭遇する。

新しい資料や史料が出てきて、「定説が覆される」とこちらの学んできたことも吹っ飛びますし(笑)、目を通すごとに内容が違えば右往左往。自分なりに構築してきた仮説や思考もどんどん更新していく態度が大切になります。

他にも、情報の取捨選択能力が付くかもしれない。卒論を書いたことで、資料・史料集め、長文を構成するトレーニングなど、様々な経験ができたことも大きいですね。


でも何より大きいのはさっきも書いた「記録をとる」大切さが身に染みていくこと。

本や資料、史料なども、何を手に取り、何処までを参照し、何処が未読、未チェックかを記録しておかないと、膨大な質量はさばけない。重複している場合でもないし、かといって見落としは非常にまずい。

メモやノートも必須だし、資料を整理し、何時でも参照できるようにしていきたい。

何度も書くように、即効的な、社会で通用する「学問」かどうかはかじった程度の私に解りようがないが、後に様々な場面で必要な土台はこういった「学問」に挑戦していくことで、そして少しでもハイレベルなところを目指すことで身に付いてくるのだろう。


これは競技や経済学など、他の文系分野も同じかもしれない。

結局、そこで培った能力や土台、スキルなど、即効性がなくても、他に波及し、活かせるなら入り口は何でも良い

私は競技は別として、囲碁や文章に触れることもそうだし、歴史を勉強したくて歴史学科を選びました。

どの学科を選んでも自分が興味を持て、コアを作り、他にも広げ醸成していけば良いと思います。ただ競技だけやっているより勉強もした方が良い。競技環境を真剣に考えるなら、勉強環境も考え、複数分野から土台を構築していく方が良いでしょう。

とにかく「あれは役立たない、実践的でない」と競技で培ったものも、一蹴するような人も居ますが、専門分野はしっかりとした土台、応用可能な土台がなければ成り立たないと思います。専門スキルだけで勝負できるものかどうか。


全てから学び活かし、土台を作り、波及させて力を発揮する。

他の否定をする暇があったら、そういう自信を持てずに色々否定してくる人は置いておいて、自分の成長を遂げられるようやっていきたいですね。

経験上、競技や囲碁や歴史学科をお勧めできるのはそういう観点からです。自分が取り組んだことには感謝していますし、土台となっています。

大学卒業後も学び続けています。土台も更に構築し、専門を複数作り、更に深く、広く取り組み、力を発揮できるようにしていきたいですね。

みなさんも、興味関心や学びの継続。どんなことをされていますか?何が土台に、核になっていますか?

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