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わたしの原点回帰

書くことを始めます、というよりは再始動しよう。という感じだろうか。

私は東京のはずれの街に住む、平成生まれの30代の女です。
去年までインテリアデザインの設計事務所で働いておりましたが、色々思うことがあって会社員をやめました。(その話についてもいつか書きたいなと思っています)
今もデザインや設計の仕事をしていますが、会社員の頃より自分で時間をコントロールできるようになったいま。この数年色々あって溜まった腸が煮えくりかえるようなエネルギーを何かに変えたいと思い始めようと思ったのが文章を書くことでした。


何にも追われることのなかった10代の頃、毎年一冊の手帳を買って、毎日ひとこと日記をつけることが私の日課だった。本当に目の前のそこある、くだらないことまで何でも純粋に何でも書き溜めていたものです。誰の目にも触れない、自分だけの日々の備忘録。

ブログブームとなった2000年代半ば頃になると、私の世界は広がりました。ホームページとブログを自分で作って、日々のことを綴っていましたね。当時まだ高校生の私はデザイナーを志して美大受験にむけて意気込んでいたばかり。
将来の夢のことはもちろん、
学校や画塾での出来事、
当時ハマっていた(流行っていた)トイカメラHOLGAやチェキで撮った写真、
好きな音楽や心に残った歌詞、
ちょっと傷ついたこと、
食べて美味しかったお菓子、
今日起こった些細な事件・・・
日々の備忘録は、小さな自分のステージだった。誰かの目に触れるものになり、同じ高校には居ないような同じ感覚を持っている人と繋がって、知らない人からの反応が得られるなんて。そして、同世代や違う世代の知らない人がどう言うことを考えているのかを垣間見れる。素晴らしい時代になったと思った。自分のフィールドが広がったようでそれが純粋に嬉しかったし、自分の励みや刺激になっていました。

真夜中にラジオをつけたなら、それは朝までコースの決意表明だ。
HTMLのいじり方を調べては朝まで自分のブログをカスタマイズするのに夢中だった。狭い現実世界の中で生きる女子高生にとって、ブログは当時の自己表現そのものだった。我ながら情熱的だったと思うわ。

今になって思うと、純粋に書くことがとても好きだったと思う。それから念願の美大学生活を経て社会人になった頃、本格的にSNSブームが到来したのかな。
その頃の私はというと、既に理想と現実のギャップにまんまと揉まれ、社会の闇をみて、いつしかよそ行きの顔を覚え、本当の自分らしさを見失った。

現代社会は時々とても生きづらい。

そして20代は社会との葛藤の日々を生き延びることに精一杯となり、パタリと書くことをやめてしまったのだった。
再開のきっかけは何だって良かったんだけど、先述の通りエネルギーを使い果たし、ゴールはもちろん周りの景色の見えないマラソンを走ることをやめるように、会社員をやめた。
歳を取るにつれて時の流れがはやくなるという話はよく聞くけど、それは本当のようだ。20代は風のように過ぎていった。実際、20代は自分にとってとても忙しない、激動の10年だった。就職、上京、転職、休職、転職、結婚、とまあ色々・・・
その過程で様々な壁が立ちはだかり、社会のしがらみと戦ってきた。正直、めちゃくちゃ疲れてしまった。

自分の時間を誰かに搾取されることなく、自分の生き方を改めて考えるくらいの時間を確保できるようになった今、改めてどういう生き方をしたいかを考えたとき、ふっと10代の頃の日記のことを思い出した。初心にかえってみよう。もう誰にも邪魔させないし、自分の人生だ。自分がやりたいことをやり、言葉に綴って、素直に生きていこう。そう決めた。

渦中にいると、どうしても身動きが取れなってしまう。
30代に突入して、社会の仕組みや時代を俯瞰できるようになってきて初めて、自分らしさとは何なのかが見えるようになってきた。
「苦しい20代なんかより30代はもっと楽しいですよ。と思っていたらね、なんと40代はさらに楽しいんですわ」と美大時代の教授の言葉を思い出す。かつて年齢を重ねることに怯えていた時代もあったけど、今は歳を取れば取るほど楽しいしワクワクする!

この社会での戦いを振り返り、これまでの経験から「気づき」を経て社会的呪縛から解放されつつある今、私は書くことを再始動することにした。

改めまして、このノートは私の備忘録であり、あわよくばどこかの誰かにとっての心の支えになったり、何かしらの役に立つことになれば幸いです。私自身もそうであったように。
社会生活を通して感じてきたこと、自分が生きてきた建築業界のこと、社会問題やフェミニズムのこと、働き方や生き方のこと、インプット大好き人間が贈る、映画やアート、デザインの考察、などなど。。なんでも綴ります。
どうぞ宜しくお願いします!

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