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意識の低い教育実習の乗り切り方

こんにちは。

来たる教育実習に気を揉んでいる人がきっとどこかにいるんじゃないかなと思います。
その中には教員志望の方と、免許だけ欲しい方、いると思います。
そしてやる気マックスな方、不安な方、楽しみな方、とにかく行きたくない方……いろんな方がいますよね。

今回は中でも、「免許欲しいだけだからあんまり頑張らずに、だけど穏便に何とかやり遂げたい(本当は今すぐにでも辞退したいぐらい行きたくないがもう行くしかない)」みたいな方向けの教育実習の乗り切り方、心構えについて、私の体験を元に書きたいと思います。
つまり、意識低めの教育実習耐え方法です。

私も行く前にネットで散々検索しましたが、体験談系は教員志望のやる気バリバリあった人のものが多く、教員志望ではない且つ、省エネで実習した人の話はあまり見つけられなかったんですよね。

なので教育実習に不安や恐怖を抱いている方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
(本当に省エネ実習で、やむなく教育実習に行くしかなくて辛い方向けに書いています。本職の方や教員志望の方にとっては眉を顰められてしまうような話も多々あるかもしれませんが、どうかご了承ください。申し訳ないです。)

まずは私についてざっくり書きます。

・免許の種類:第一種高等学校教諭の国語科のみ
・実習期間:2週間(高校免許しか取っていないので)
・実習時期:去年(2023)の秋(まだ記憶は新しい方です)
・実習校:公立の中学(高校免許なのに諸事情あって中学に行くことに)
・就職希望:民間企業 
・やる気:皆無

網掛けで分かりやすくするために引用機能使用

高校免許しか取っていない理由は、介護体験も実習期間が3週間になるのも、全てが嫌だったからです。でも本当は取ったほうがいいよ。

では次に、実習が憂鬱な人が考えうる教育実習への不安要素を出してみます。

  1. 教員になる気がないのに実習に行ったら迷惑なのではないか(話も噛み合わないのではないか)

  2. そもそも本物の生徒を前に授業なんてできるわけがない

  3. 毎日の日誌提出が大変と脅された

  4. 生徒たちとのコミュニーケーションに自信がない(というか極力関わりたくない)

  5. 昼休みとか放課後とかどう過ごしたらいい?(何もしたくない)

  6. 気の利いた自己紹介とか無理、でもつまんない奴とも思われたくない

  7. 指導案をまともに書ける気がしない

  8. 部活への参加

ざっとこんな感じでしょうか?
とりあえず、今ここで出てきたものに一つずつ答えていきます。



①教員になる気がないのに実習に行ったら迷惑なのではないか

結論からいうと、迷惑ではあるかもしれません。
でもそんなの関係ありません。
現実問題、学校現場は本当に毎日時間に追われて忙しそうだったので、そんな中で教員になる気ではない学生を指導する余力はないとは思います。
ネットにもよく「教職に就く気もないのに免許だけ欲しくて実習に行くやつは先方にも失礼だし、自分も辛い思いするだけだから免許を諦めたほうがいい」という意見が散見されます。

そういうのはもう全部気にするな。
今のご時世、実習生の中でも教職希望者の方が少ないぐらいだと思います。
それでも皆実習に向かっています。
そしてそれを現場の先生たちも分かっています。
迷惑にしろ迷惑じゃないにしろ、学校側も一度受け入れたら受け入れるしかないし、こっち側も行くって言ったら行くしかないんです。
実際に教員になる意思がどうこうという問題で何が起こるでもありません。大人なので、いじめられることも基本ありません。
なので正直に、そして誠実にいきましょう。

できればもう打ち合わせの段階で担当教諭、校長先生に「教員になる気はありません」と言いましょう(こっちから言わなくても向こうから恐らく聞かれますので)。はっきり言うのが怖ければ、「正直に話をすると、すぐに教員になるつもりはありません。履修当初は教員志望でしたが、現在に至るまでの時間で他にやりたいことができたためです。しかし将来的に何らかの形で教育には関わりたいとは考えています」と少し申し訳なさそうに話しましょう。
ここで下手に「教員になる予定です」と嘘をつけば、「教員採用試験の対策はどんな感じ?」「今年は試験日いつだっけ?調子どう?」というようなことを聞かれる可能性がありますし、実習中の指導がスパルタになる可能性も上がります。それではお互い不幸です。鋼の意志で本当のことを言ってください。ここが本当に大事なポイントです。
ですが最低限、「なる気はないけど、実習期間中は生徒のために尽くし全力で頑張る」という姿勢は取ってください。もう一度言いますが学校側も全員が全員教員志望だとは思っていないので、誠意さえあれば大丈夫です。

こちらがどんなクソ指導教官に当たっても耐えなければならぬように、学校側もどんなクソ野郎が実習に来たとしても何とか完遂してもらわないと困るんです。
嘘はつかずにいきましょう。(別に免許だけ欲しい人がクソ野郎だとは全く思っていません)


②生徒の前で授業できる自信がない


こればっかりはどうしようもないんです(すみません)。
私なんかは実習前に大学でやる模擬授業でさえ緊張し、ろくにできた試しがありませんでした。教職組で一番酷い出来だったのでは…。
しかしそれでも何とかなります。何とかするしか生き延びる術がないからです(怖いこと言ってすみません)。

最低限伝えられるコツと心構えは
・授業時間は思いの外短い。自分が一授業の中でやりたいことの半分ぐらいしかできない計算で計画を組み立てる。(国語で言えば、スムーズにやれば一回で2段落分進められるぞ、と思ったときは実際1段落分しかできないみたいな感じです。これはマジです)
・授業プリントはあったほうがいいかも。とりあえず自分で作ったプリントを順番に遂行すればいい……という若干の安心感。プリントがあれば指導教諭にも「こういう風に授業しようと思ってて」という説明がしやすい。ただ毎授業作るのがだるい、頑張れ。
・面白い授業にしようとか思わなくて大丈夫。つまんなくてもその時間を何とか持たせることが大事。何話してるか分かんなくなってもとりあえず声を発していればオーケイ。生徒も察してくれます。(恥は捨てるしかない)
・雑談は不要。クソつまらなくてもいいからとにかく授業を遂行すればいい。
・とにかく準備準備準備。準備さえしっかりしてればあとはそれを実行するだけ。辛いけど、準備するしかない。

授業できるか不安、というのはみんなそう思っています。ここに不安を抱いていない実習生はほとんどいません。
ですがみんな何とか乗り切っています。乗り切れなかった人は周りでも歴代でもみたことがありません(インターネッツの世界にはいますが、現実的にはほぼいないと思います。どんなポンコツ、どんな根暗、どんなコミュ障でもボロボロになりながらも意外と何とかなる)

③毎日の日誌提出が大変そう


大学によって実習日誌の形態が異なるため、欄がデカくて沢山書かなければいけない学校もあれば、そうでもない学校もあります。これは正直大学ガチャ?です。
空き時間があれば日誌を埋めるよう努めることが早く帰る近道です。
一番最初の「教育実習に向けて」みたいなところは実習が始まる前に必ず埋めておきましょう。初日が楽になります。
一番最後の「教育実習を終えて」は実習後半ぐらいから下書きしておきましょう。考えておかないと、文量も多いので最終日に意外と困ります。


④生徒たちとのコミュニケーションに自信がない(極力関わりたくない)


これは無理しなくて大丈夫です。
調べてみると、現役教員の方が、「日誌や指導案なんて二の次でいいから、とにかく生徒との交流を大事にしろ。沢山コミュニケーションを取れ」と力強い助言をされていたり、実際に実習先の先生からそう言われることもあるかもしれませんが、本当に無理しなくて大丈夫です。
もちろん沢山コミュニケーションを取りたい方や、黙っててもコミュニケーションが自然発生してしまうような学校であればそっちの方が良いですが、
中々仲良くなれなくてきついとか、あんまり生徒の方から話しかけてくれなくてどうしたらいいんだろう……と悩んで苦しくなってしまうぐらいなら、全然この部分は諦めちゃってもいいと思います。
例えばご飯食べる時、掃除の時、何か話さなきゃ……と焦燥感に駆られることがあると思いますが、別に話さなくても大丈夫です。流石に話しかけられたら応える必要があると思いますが、自分から頑張らなくていいです。「でも誰も話しかけてくれなかったら……」と思うかもしれませんが、気にせず事務連絡だけでいいんです。生徒と仲良くならなきゃ単位が出ないということはないのですから。


⑤昼休みや放課後はどう過ごしたらいい?


指導教官の方針によりますが、特に何も言われず、また自分から「何かすることはありますか?」と聞いても何もない場合、何もしなくていいです。待機室で日誌を書いたりしながら休みましょう。
私の場合、一緒に配属された実習生2人が教員志望で積極的だったため、昼休みも放課後も朝も出ずっぱりで生徒と交流していましたが、その焦りに負けず待機室でぬくぬくしていました。他の先生も忙しいので、わざわざ実習生がその時間何しているかなんて意外と気にしていません。なるべく楽に過ごしましょう。


⑥気の利いた自己紹介とか無理、でもつまんない奴とも思われたくない


自己紹介も無難にいきましょう。奇をてらったり、楽しい話をしなきゃと思う必要はありません。無難な人に対して、生徒は面白いとも思いませんが、つまんないとも思いません。あー実習生が来たな、ぐらいです。無難にいきましょう。
大事なのは授業です。


⑦指導案をまともに書ける気がしない

これも結論からいうと、みんな最終的にはまともに書けます。
型も大学から貰えたり、なくてもネットに沢山転がっています。
私が実習に行った時、同じ実習生のなかでwordが使えず実習途中まで手書きで指導案を書いている人がいましたが、最終的にはいろんな人の助けを借りてwordで指導案を完成させることが出来ました。絶対何とかなります。

アドバイスがあるとすれば、実習前に自分が授業を受け持つ範囲と、指導案を書く単元は何かはっきりさせましょう。これがめちゃくちゃ大事です。できれば2ヶ月前とかまでに把握しておくと尚よしですね。
気の利く指導教諭であれば「ここの単元をやってもらいたいんだけど」と事前に伝えてもらえますが、中には「まだ決まっていない」「今忙しいからまた今度」と言ってギリギリまで指導単元をはっきりさせない先生もいます(正直ふざけんなって感じですよね。)
そういう先生に当たったら、「しかし準備を万全にして臨みたいので、目安だけでも教えて欲しい」と食い下がりましょう。事前に知っているかどうかが私たちの心の余裕に繋がります。それでも面倒くさがったり、今の段階では決められないという先生だったらもうハズレだと思って腹を括るしかありません。本当に気が利かなくておまけに嫌な奴っているんでね。悲しいけど仕方がないです。

もし幸運にも事前に単元が分かる実習生の皆さんは、実習が始まる前までにとりあえず指導案を完成させましょう。授業計画に関しては指導案を完成させようとすれば自ずと書かなければいけないので、セットで終わらせましょう。もちろん直しは確実に沢山入りますが、実習始めに土台があるのとないのとでは雲泥の差です。またこの指導案(仮)の作り込みでやる気も見せられます。面倒だとは思いますが、とりあえず完成させましょう。(生徒観とかは書けないので飛ばして、書けるところは全部埋めるという意味です)

ネットで「単元名 指導案」と検索すれば一個は出るはずなので、それを参考にしましょう。できれば数個組み合わせながら作りましょう。(私が担当した単元はネットに7〜8個転がっていたので、全てを参照して作りました)

そこまでできれば、あとは指導教諭と直したり、他の実習生の指導案の書き方を参考にしたりしながら本完成に近づけていくのみです。勝手にまともになります。

⑧部活への参加


よく実習生が部活に顔を出す…というのがありますが、これも無理しなくて大丈夫です。もちろん行きたかったら行ってもいいですが、それどころではなかったり、面倒で行きたくなければ行かなくてOKです。私は自分がやっていたスポーツの部活が実習校に存在していなかったため、行きませんでした(やったことないスポーツの部活に行っても微妙だと思ったからです)。
もし仮に「部活見学には行かないのか?」と聞かれたら、「授業準備が間に合っていなくて……。余裕ができたら●●部にぜひ行こうと思っています!」と元気に堂々と言いましょう。堂々とすることが大事です。


いかがでしたでしょうか。
あの時の記憶を呼び起こしてバババッと書いたので、足りない部分や分かりにくい部分も多くあると思いますが、一旦公開します。他の不安要素を思いついたらまた適宜追加していきます。

教育実習はあくまでも大学の単位の一つなので、授業さえしっかり遂行し、指導案を完成させ、日誌を最後まで書いて提出できればOKです。あとのことは全てオプションです。
休まずやりきり、自分の心身を守ることが一番大事です。生徒に好かれようとか、良い授業をしなきゃ、などは二の次です。余裕がある人だけ頑張ればいいんです。

生徒や他の先生に白い目で見られることがあったとしても、2〜3週間の関係性です。どうってことありません。というかまず他の先生に白い目で見られることなんてありません。あなたのことを見ているのは指導教諭のみで、あとの先生はあまり実習生のことを気にしていません。指導教諭との関係性だけ「まずまず」を保てれば御の字です。悲しいかな生徒はすぐ実習生のことを忘れます。


教育実習に渋々行かなければいけない方へ、少しでも参考になれば嬉しいです。
それでもまだまだ不安が拭えなかった方がいれば、ぜひコメントしてください!
できる限り力になります。




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