新保信長

流しの編集&ライターです。「南信長」名義でマンガ解説も。企画・編集を担当した『文藝別冊・五十嵐大介』、西原理恵子『できるかなゴーゴー!』絶賛発売中。南信長名義の新刊『マンガの食卓』も絶賛発売中です! http://www.amazon.co.jp/dp/4757143168/

名刺

別に出版業界に限った話ではないが、社会人になって初めて自分の名刺を手にしたときに「ああ、大人になったなあ」と実感した人は少なくないのではないか。まあ、最近は学生でも名刺持ってたり、一昔前なら女子高生の三種の神器のひとつに数えられたりもしたわけだが、社会人の名刺とはやはり本気度が違う。
 私の場合も、最初に入った会社で名刺をもらったときはうれしかった。何の変哲もない地味な名刺だったが、社会人の第一歩

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原稿用紙

ほとんどの人がそうだと思うけど、初めて原稿用紙に文章を書いたのは、小学校の作文だった。細かいことは覚えてないが、普通の400字詰原稿用紙だったはずだ。中学のときには、夏休みの作文を手書き原稿のまま文集にするというのがあって、印刷すると罫線が消える原稿用紙が支給された。それは25字×25行×2段という変則的なものだったが、一般に原稿用紙といえば400字詰というのが常識であろう。

 文学館に展示され

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トレスコ

もともとマニアックなテーマの連載だが、ぼちぼちネタも尽きてきて、さらにマニアックな領域に突入する。今回のネタは、ネット検索してもあんまり情報が出てこない「トレスコ」。正式名称はトレーシングスコープ(だと思う)。知らない人に説明するのは難しいが、イメージ的には超アナログなスキャナ&プリンターと思ってもらえばいい。いや、それより写真の引き伸ばし機のほうが近いか。といっても、引き伸ばし機だって、ある年齢

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カラーチャート

通常のカラー印刷は、CMYKの4色で刷られている。ざっくり言えば、Cは青、Mは赤、Yは黄、Kは黒。Yは普通にイエローだが、Cはシアンで明るめの青、Mはマゼンタといって、いわゆる赤よりピンクに近い。黒がKというのは、BLACKをBLと略すとBLUEと混同して紛らわしいから末尾のKを取った……と思っていたら、そうではないらしい。調べたら「Key Plate」のKだというんだけど意味わからんし、現場で黒

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電話帳

そういえばここ数年、タウンページの配布がないなあ、経費削減でやめちゃったのかなあ……と思って調べてみたら、まだちゃんとやってるらしい。じゃあなんでウチに届かないんだ、配達員がサボってんのか、と思ったら、タウンページNETの「よくあるお問い合わせ」に理由が書いてあった。

〈タウンページ・ハローページはNTT東日本・NTT西日本電話回線に加入契約いただいているお客さまにお届けしております。ご契約がな

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コピー

今となってはパソコンやインターネットなしには1ミリも仕事が進まないが、私ぐらいの世代(50歳前後)はまだ、どちらもなかった時代を経験している。しかし、コピーがなかった時代にどうやって仕事してたのかとなると、ちょっと想像しづらい。社会人になった時点で会社にコピー機は普通にあったし、仕事に欠かせないものだった。
 ビジュアル誌の場合、レイアウトが上がってくると、まずコピーして、そこに赤ペンでどの原稿が

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