「異動になったんやって？」

「そや、追い出されたわ…」

「でも、良かったんちゃう？
精神的に苦しそうやったし、
体調も崩してたみたいやん」

「でも、追い出されたことが
納得できへんのや、貶められて。
しかも、給料下がるんやで！」

「そやな…でも言うてたやん
給料よりも、心と身体を大切
にしたい、あそこにいたら
正しいことを非難されるから
精神的におかしくなってしまうって」

「そうかもしれんけども、生活あるし、
家族にはひもじい思いさせたくないし
なんか、奪われた感覚…」

物事の悪い面ばかりに目が行き
良い面には目が行かないばかりか
良いことは何もないと感じる。

悪いことばかりが心に浮かび、
良い部分に気づかない思考パターン。

物事に対して一方通行の一本道で、
全部悪い風に捉えてしまって
いるのではないだろうか。

見方を変えると、
良い面が浮かび上がってきて
自分の味方になるかもね。

ーーー

フレデリック・パールズの
『ゲシュタルト療法』

ゲシュタルトとは
ドイツ語で
「かたち」「全体像」。

ゲシュタルトの
「真円」と「欠けた円」。
どちらに目が向くか、
不思議なもので、人間は、
足らないところや欠けた部分に
目が向くため「欠けた円」が気になる。

でも、「欠けた円」の
「欠けてない部分」に目を向けて
見方を変えてみたら幸せに出会えるかも。

例えば、給料が半減するとしても、
「半分に減らされた」
と悲観的に捉えることも出来るし、
「退職やリストラで ０ にはなって
ないし、半分もあるんやから」
と前向きな捉え方をしたり、
「理不尽な対応から解放されて、
人間らしく生きられるように
なってきたなぁ」
と、新たな気づきも生まれてくる。

すると、物事の捉え方が変わり、
何気ない、ちょっとした出来事に
幸せを見つけたり感じたり出来るかも。

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