生きがいチャンネル produced by NOFATE

“IKIGAI Channel from FUKUSHIMA”を国内外に発信・配信する…

生きがいチャンネル produced by NOFATE

“IKIGAI Channel from FUKUSHIMA”を国内外に発信・配信する事業を展開中。 過去に、白川郷のオーバーツーリズム / 観光公害対策で地方創生大賞を受賞。 ▶︎https://no-fate.co.jp/

マガジン

  • 【福島県浪江町】顔の見えるまちで息をする

    息をするだけで幸せになれるような、そんな感覚があったー。 2024年3月に福島県浪江町へ移住。メディアから見える世界が全てではなかった。ふんわりと湧き起こる感情、わたしの目で見たことを形にするために、ここに記録していきます。 Yuka Nanjo / 南條佑佳

  • 【生きがいチャンネル】

    人間の強さや優しさ、そして社会の現実を映し出し、私たちに希望と元気を与えてくれるヒューマン・ドキュメンタリーをまとめています。 Youtubeも近日配信予定:https://www.youtube.com/@IKIGAIch

最近の記事

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【あなたの“ikigai”なんですか?】 IKIGAI channel from Fukushimaとは?福島→世界に希望を与える発信をはじめます!

この記事は、わたしたちがYoutubeなどのプラットフォームを活用し、ヒューマンドキュメンタリーを配信するというお話です。なぜそれをやるのかについて、皆さんに読んで欲しくて。 社会は次から次へと新しいニュースが流れています。ジャーナリストも最先端の情報をとりに追っかけます。でも一方で、私たちの記憶から取り残されていること、そしてもっと大切なことって沢山あると思うんです。 さて、甘いココアを飲みながら本を読むように、一緒にゆっくりと考えましょう。ココアがない方は目を瞑って、

    • 時間が目に見えたら | 浪江の記録 #3

      もし時間が目に見えたら、どうなるだろうか。 ゆっくり、早い、それだけの表現ではなくて。 空を流れる雲のように穏やかだったり、嵐みたいに荒れていたり、もしくはずんと、腕を引っ張られるような重みがあったり。 いろんな見え方があるんじゃないかと、思っている。都市によって変わるのだろうか。それとも場所に関係なく、やっぱり一人ひとりによって変わるのだろうか。 というのも、浪江にきてから砂時計がほしいなと思ったのだ。 別に時間を確認するのなら、携帯のスマホでも、タイマーでもいいのだ

      • あなたのままで、素直に生きる。琴と手話歌が、連れ戻してくれた時間。

        はじめてかもしれない、こんなにも感情を乗せた演奏をきくのは。 まだ何も書いていないのに、あの時を思い出しただけで、涙が出そうになっている。 先日、"箏と手話歌 チャリティーコンサート"に参加し、すばらしい演奏を鑑賞してきた。厳密に言えば、ドキュメンタリーを撮るための密着取材をさせていただいた。 それはそれはとてもいい時間だった。お琴の演奏にあわせて、手話と、詩と、そして表情が、音楽に彩りをうみ出していた。いい曲だな、ではなくて、どれも「すきだ」と感じていた。 *****

        • 【あなたの“ikigai”なんですか?】世界が注目する“IKIGAI(生きがい)”を福島から生み出します。

          『生きがい x 福島』から見える、ヒトが生きていくこととは。 希望溢れるヒューマンドキュメンタリーを、国内外に向けて発信。 ■プロローグ 嗚咽するぐらいに泣いていた。肩の力が溶けていくのがわかった。 『誰かが羨む成功ではなくて、喜びを信頼していいんです。』 それは、光となる言葉だった。 2027年4月。友人に誘われて向かった、ヒューマンドキュメンタリー「IKIGAI Channel from Fukushima」の上映会。"IKIGAI (生きがい)"がメインテーマ

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        【あなたの“ikigai”なんですか?】 IKIGAI channel from Fukushimaとは?福島→世界に希望を与える発信をはじめます!

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        • 【福島県浪江町】顔の見えるまちで息をする
          3本
        • 【生きがいチャンネル】
          7本

        記事

          幸せは目の前に|浪江の記録 #2

          土曜日の朝。浪江にきて2週間、慌ただしい日々が過ぎ去っていった。やっぱり2度寝しちゃおうよ〜という誘惑がよぎったけれど、それよりぱっちり爽やかに目が覚めたので、*ジャーナリングすることにした。(*頭の中のことを書き出すこと。) 昨夜、いきつけの居酒屋で飲んだ記憶が、音楽のように残っている。思い出すとまたほのかに酔ってしまうような、そんな心地よさがあった。 マスターは、移住前からよくお世話になっていた。浪江に来ると店の民宿に泊まり、夜は居酒屋の手伝いをすることがルーティーン

          幸せは目の前に|浪江の記録 #2

          【あなたの“ikigai”なんですか?】人が戻ってくることが、復興の第一歩

          「復興って、"人が住むこと"で初めて復興したと言えると思うんです。」 阪神淡路大震災も浪江みたいに一度住めなくなったけれど、そこに人が住むようになって復興していったと思うんですよ。まずは、誰もが立ち寄ってくれることが、復興の第一歩なんじゃないかな。」 そう話すのは、福島県双葉郡浪江町に住む、佐藤秀三(さとうひでぞう)さんだ。(みなさん"秀三さん"と仰るので、この記事でもそう書く。) 秀三さんは幼少期から浪江町で育ち、この町のことなら何でも知っていると言っても過言ではない。避

          【あなたの“ikigai”なんですか?】人が戻ってくることが、復興の第一歩

          【あなたの“ikigai”なんですか?】"想定外を想定する" 津波から全教員・生徒が逃げ切った小学校

          自然災害という答えのない課題に向き合ったとき、考え込んでしまうことがある。震災はいつでも、どこでも、誰にでも起こりうる中、防災を自分ごと化するにはどうすればいいのだろうか。 私はその度に、「先生」に助けを求めに行く。自身も大震災を経験したが、いつも春の日差しのように暖かな眼差しで、でも真剣に話を聞いてくださる。 福島県浪江町で教員をしている、佐藤信一(さとうしんいち)さんのことだ。震災当時は、生徒と教員全員が無事避難し助かった請戸小学校(以下、請戸小)で、教務主任として勤め

          【あなたの“ikigai”なんですか?】"想定外を想定する" 津波から全教員・生徒が逃げ切った小学校

          【あなたの“ikigai”なんですか?】在学中にフルーツ園の経営者へ

          100年続く果樹園で、ときに若手就農として、ときに震災避難町民として、ときに新しい農業の形として、注目を浴びている青年がいる。 まるで星を宿したように輝く瞳をもつ、関本元樹(せきもとげんき)さんだ。関本さんは、東日本大震災の原発事故の影響で福島県大熊町から移住してきた。 「先代が築き上げてきたストーリーのほとんどは大熊町にある」 そう屈託ない笑顔で語ってくれた。 亡き父親が残した「フルーツガーデン関本」を継いで、梨とキウイフルーツの生産をしている。 一心不乱に、 "も

          【あなたの“ikigai”なんですか?】在学中にフルーツ園の経営者へ

          【あなたの“ikigai”なんですか?】当たり前にある日常の大切さを、歌に載せて届るまでの物語

          「私にとって生きがいとは… 色々迷ったのですが、一言で言うなら、”愛”だと思っています。」 そう話すのは、聞き手を優しく包み込むような言葉を表現し、シンガーソングライターとして活躍する牛来美佳(ごらいみか)さんです。その言葉もさることながら、歌や立ち振る舞いも愛に満ちあふれ、周りにいる人の心を動かすのだろう、そんな印象を受けました。 しかし、牛来さんは初めから歌手になったのではなく、震災がきっかけだったといいます。 「どうしたらこの想いが伝わるの?」 震災後、原発事故によ

          【あなたの“ikigai”なんですか?】当たり前にある日常の大切さを、歌に載せて届るまでの物語

          人口2000人、顔が見えるまちで息をする|浪江の記録 #1

          いまわたしは、東京にいる。高円寺にある自宅のベットの上で、パソコンでぽちぽちと文字を打っている。 人口2,000人の、顔が見えるまちに移り住むことにした。福島県の沿岸沿いにある、浪江町というところだ。 入居日は、3月中旬に決まった。少し築年数は経っているけれど、陽の光がたっぷり降りそそいで、自然と元気になっちゃいそうなお部屋。今は、まるで花びらのように心が軽い。 東京にいるとき、私は模型のような世界にいるのではないかと感じることがある。急ぐように生きていると、いつの間にか

          人口2000人、顔が見えるまちで息をする|浪江の記録 #1

          【あなたの“ikigai”なんですか?】住民ゼロになった地域が希望で溢れている理由

          クラフト酒、ドローンアーティスト、ガラス職人、馬を活用したコーチング。多種多様な職を手掛ける人たちが集まる場所が、福島県南相馬市にある。 "小高ワーカーズベース" 自分が表現したいこと、突き詰めたいことを実現できる場所として、全国から老若男女が集まる場所。東日本大震災で原発事故の影響で一時は住民ゼロになった地域で一体何が起きているのか。 そんな大きな変化の中で挑戦し続けているパイオニアこそ、今回の主役・和田智行さんです。 原発事故の避難生活中に変化した価値観。お金があ

          【あなたの“ikigai”なんですか?】住民ゼロになった地域が希望で溢れている理由

          【あなたの“ikigai”なんですか?】人口2000人になった故郷で、おむすび屋を開業した理由

          福島県、浪江駅から徒歩5分。 周りに視界を遮るものはなく、穏やかな空気があたりを包むその一画に、“おむすび専門店えん“はこじんまりとたたずんでいます。 「誰もが”ただいま”と戻ってきたくなるような、あたたかい場所にしたい。」 今回の主人公は、数多くの大切なことが失われた震災を乗り越え、 地元に戻り飲食店経営に挑戦した、栃本あゆみさんです。 えんを求めて、遠くから足を運んできたひと。 疲れた体に、優しい味をもとめてくるひと。 いつもと同じ時間にやってきて、1日を締めく

          【あなたの“ikigai”なんですか?】人口2000人になった故郷で、おむすび屋を開業した理由