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あなたのままで、素直に生きる。琴と手話歌が、連れ戻してくれた時間。【The Days After 3.11】
はじめてかもしれない、こんなにも感情を乗せた演奏をきくのは。
まだ何も書いていないのに、あの時を思い出しただけで、涙が出そうになっている。
先日、"箏と手話歌 チャリティーコンサート"に参加し、すばらしい演奏を鑑賞してきた。厳密に言えば、ドキュメンタリーを撮るための密着取材をさせていただいた。
それはそれはとてもいい時間だった。お琴の演奏にあわせて、手話と、詩と、そして表情が、音楽に彩りをうみ
人が戻ってくることが、復興の第一歩【The Days After 3.11】
「復興って、"人が住むこと"で初めて復興したと言えると思うんです。」
阪神淡路大震災も浪江みたいに一度住めなくなったけれど、そこに人が住むようになって復興していったと思うんですよ。まずは、誰もが立ち寄ってくれることが、復興の第一歩なんじゃないかな。」
そう話すのは、福島県双葉郡浪江町に住む、佐藤秀三(さとうひでぞう)さんだ。(みなさん"秀三さん"と仰るので、この記事でもそう書く。)
秀三さんは幼
"想定外を想定する" 津波から全教員・生徒が逃げ切った小学校【The Days After 3.11】
自然災害という答えのない課題に向き合ったとき、考え込んでしまうことがある。震災はいつでも、どこでも、誰にでも起こりうる中、防災を自分ごと化するにはどうすればいいのだろうか。
私はその度に、「先生」に助けを求めに行く。自身も大震災を経験したが、いつも春の日差しのように暖かな眼差しで、でも真剣に話を聞いてくださる。
福島県浪江町で教員をしている、佐藤信一(さとうしんいち)さんのことだ。震災当時は、生
在学中にフルーツ園の経営者へ【The Days After 3.11】
100年続く果樹園で、ときに若手就農として、ときに震災避難町民として、ときに新しい農業の形として、注目を浴びている青年がいる。
まるで星を宿したように輝く瞳をもつ、関本元樹(せきもとげんき)さんだ。関本さんは、東日本大震災の原発事故の影響で福島県大熊町から移住してきた。
「先代が築き上げてきたストーリーのほとんどは大熊町にある」
そう屈託ない笑顔で語ってくれた。
亡き父親が残した「フルーツガ
当たり前にある日常の大切さを、歌に載せて届るまでの物語【The Days After 3.11】
「私にとって生きがいとは、一言で言うなら”愛”だと思っています。震災を通して当たり前の日常や生活がどんなに愛おしくて、どんなに尊いものだったのかをものすごく気づかされました。それが私が歌を始めるきっかけにもなりましたから。当たり前の日常に感謝して、愛をもって生きていきたいです。」
そう話すのは、聞き手を優しく包み込むような言葉を表現し、シンガーソングライターとして活躍する牛来美佳(ごらいみか)さ
住民ゼロになった地域がいまは希望で溢れている理由【The Days After 3.11】
クラフト酒、ドローンアーティスト、ガラス職人、馬を活用したコーチング。多種多様な職を手掛ける人たちが集まる場所が、福島県南相馬市にある。
"小高ワーカーズベース"
自分が表現したいこと、突き詰めたいことを実現できる場所として、全国から老若男女が集まる場所。東日本大震災で原発事故の影響で一時は住民ゼロになった地域で一体何が起きているのか。
そんな大きな変化の中で挑戦し続けているパイオニアこそ、
Fukushima Documentary とは?福島→世界に希望を与える発信をはじめます!【The Days After 3.11】
この記事は、わたしたちがYoutubeなどのプラットフォームを活用し、ヒューマンドキュメンタリーを配信するというお話です。なぜそれをやるのかについて、皆さんに読んで欲しくて。
社会は次から次へと新しいニュースが流れています。ジャーナリストも最先端の情報をとりに追っかけます。でも一方で、私たちの記憶から取り残されていること、そしてもっと大切なことって沢山あると思うんです。
さて、甘いココアを飲み