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【味噌】お味噌を袋で作るならジップロック(ジップ付き袋)よりラミジップ袋が断然おススメなわけ

お味噌を仕込む時期になりました。寒い冬に仕込むお味噌は、じっくりゆっくりおいしくなると言われています。

今年こそはお味噌作りしたい!
最近お味噌作り始めてみた
簡単にお味噌作ってみたい


という方へ。

手作りお味噌って失敗しないかな?
お味噌カビないかな?
お味噌を仕込む樽ないけど、できるかな?
と心配になりませんか?

今回は、お味噌をできるだけ失敗が少なく、簡単に仕込むための、仕込みの入れ物(お味噌を仕込む袋)についておススメをご紹介します。
去年、袋でお味噌を作ったけど、うまくできなかったんだけど…という方の参考にもなったらうれしいです。

私は味噌作り約6年。
昔、保護者向けの味噌作り教室に参加し、簡単にお味噌が作れることを知り、そこから自分で作るようになりました。民間の資格を取り、今では人に教えることも増えました。
お味噌についてはこちらにも書いています。

毎年、おいしく簡単にできる方法もテストしながら、30㎏以上作るのですが、まとめて大きな樽ではなく、袋に少量ずつ仕込んでいます。

その時利用する袋が、自立型のラミジップ(セイニチ製)という透明な袋です。

ラミジップLZ-22

こちらの記事にも書いています。

厚みもあり、しっかりとした作りです。
多くても3キロずつ仕込むので、持ち運びもしやすく、保管にも便利です。
中もよく見えるので、もしカビが生えてきても見つけやすいです。
袋ごと上下反対にすることができるので、樽で作る時のように、中身を取り出して天地返しする必要もありません。

お味噌は、ぬか床のように毎日混ぜる必要もなく、仕込み作業を頑張れば、あとは基本的に置いておくだけです。
そして、たまに、空気が入っていないかな?カビでてないかな?と様子をチェックしてあげておけば、約1年後おいしいお味噌になります。そんな手軽さから、面倒くさがりの私にも楽しく続けられています。

その手軽さの理由のひとつが、お味噌を袋に仕込むという方法です。
そして、袋にも秘密があります。

お味噌を袋で作る


私は、上記のようなラミジップだとより手軽においしいお味噌ができる気がします。

ネットでは、ジップロック(食品保存用ジップ袋)でお味噌が作れると書いてある記事も見かけます。

ジップロック フリーザーバッグ

私も何年かジップロックのフリーザーバッグなどでテストしているのですが、どうもお味噌が上手にできません。
毎年、これって失敗かな?って思うようなお味噌になります。
仕込んだ後、熟成中にも、袋がべたつくほど、どこからか漏れている感じもします。
そして、ジップロックの方がカビがいつものラミジップ袋より生えやすいです。
できあがりも、表面がねっとりしていて、いい香りではないことが多いです。

表面がねっとり
上部もねばねばしている

数年実験しているのですが、なぜか上手にできなくて。

ちなみにラミジップで作るお味噌もたまりが出て水分はあるのですが、ねっとりではなく、しっとりしています。

表面
お味噌のいい香りがする

私だけかと思ったのですが、先日、友人のラミジップ袋とジップ袋で作ったお味噌を見せてもらったら、同じような状態でした。ラミジップ袋と同じ日に仕込んでいるにも関わらず、ジップロックで仕込んだお味噌は、色はとても濃く、表面がねっとりしていました。食べられないことはなさそうですが、香りがあまりよくありませんでした。

やはり袋違いでできあがりのお味噌が違うのは私だけではないようです。

そこでジップロックの袋とラミジップ袋を調べてみました。


お味噌作りの観点から:ジップロックの袋とラミジップ袋の違い

まずは、袋の厚さ。

<袋の厚さ>

・ジップロック
フリーザーバッグ(冷凍用冷凍から電子レンジ解凍まで)
…厚さ:0.06mm 
ストックバッグ(冷蔵、常温保存に)
…厚さ:0.04㎜
ジップロック公式HPより)
友人はストックバッグを使っていました。

・ラミジップ(LZシリーズ)
こちらは公式HPに記載がなく、ネット販売されている店舗のHPから調べたのですが、厚さ表示がバラバラでした。
厚さ 0.165mm (アスクルHPより)/0.095mm(モノタロウHPより)

私もラミジップ袋(LZ-22)の入り口の厚さをノギスで測定したところ0.14mmくらいでした。
どちらにしろ0.1mmくらいはありそうです。
確実にジップロックより厚いです。

袋が厚いほうが、カビが好む酸素なども防げるとは思います。
でもこのお味噌の出来上がりの違いは、袋の厚さの違いだけなのでしょうか。
ジップロックは、食品の冷凍保存もできるほど優秀なので、問題ない厚さだと思うのですが、他に違いを調べてみました。

<袋の素材>

・ジップロック 
素材:ポリエチレン 

・ラミジップ
素材:ナイロン

(各メーカーHPより)

素材が違いました。
ナイロンはポリエチレンと比べて酸素透過度が低く、中身の酸化を防止できるようです。

ナイロン製のラミジップは、ジップロックに比べ、酸素を透過しにくく、酸化しにくいということがわかりました。

厚さと特に素材の違いが、お味噌の出来上がりの違いの理由だったようです。

ということで、手軽にそしておいしく作るためには
ラミジップ袋で仕込んだ方が失敗が少なそうです。
うまくお味噌ができない理由がやっとわかってすっきりしました。

もしジップロック袋に仕込む場合は、味噌を入れた後、袋の入り口を特に念入りに焼酎などのアルコール消毒や、塩をのせるなどカビ対策をし、その袋をさらに新聞紙で包むなどして、できるだけ空気に触れないようにするとよいかもと思います。

また袋のサイズも様々で
1㎏仕込みならLZ-16

2㎏弱くらいなら LZ-18を使っています。

お味噌作りの記事はこちらにも書いています。

水煮大豆と乾燥麹で手軽にお味噌作り
手作りお味噌の保管場所
手作り味噌のカビ
手作りお味噌の食べ頃チェックと保存方法

お味噌作りのご参考にしてみてください。

寒い冬に作るお味噌は、じっくりゆっくりおいしくなると言われています。
ぜひお味噌作りをお楽しみください。


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