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『地に巣くう』(光文社 あさのあつこ)



○月○日

ラーメン「○○」が恋しい。

真っ黒のスープ、れんげを差し込めばふわっと浮き立つ湯気、口に含むと見た目とは裏腹にあっさりとした味わいだ。脳でラーメンを食し、現実で日の丸弁当。

あさのあつこ『地に巣くう』を読む。

文芸も担当していてよかった!お客様を差し置き一番乗りで購入!

暗く地を這うような情念は密に絡み合って、この世は正に地獄。業を焦れ求める者、背を向け続ける者。張り詰めた物語がどこに終着しても最後まで追いかけたい。好きだ!


(小学館きらら寄稿分より抜粋 2015年)
『地に巣くう』弥勒シリーズより(光文社 あさのあつこ)

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