広瀬鎌二SH-1の先進性と異常性
2023年11月18日から12月3日にかけて、日本建築学会建築博物館(東京都港区芝5丁目26−20)にて「ヒロカマ展~SH-1から70年、肆木の家から40年~」が開催された。
広瀬鎌二(1922~2012)は鉄骨造の住宅「SHシリーズ」で知られる建築家で、武蔵工業大学<現・東京都市大学>で長く教鞭と執った。極限まで細く単純な鉄骨構造を追求したSH-1(1953竣工)、鉄骨構造からブレースを排除することに成功したSH-30(1960竣工)が有名だが、最初の作品であるSH-1はほ