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お米

随分以前のことですが、お米を洗い、
ザルに上げて水を切っていたら、お米が割れたことがあった。

飲食店では、お米を水洗いして、
ザルに上げて、自然吸水させるのですが、
その時にお米が割れた。

その後、何年もして、地元の有名な農家さんから
お米を買う機会が3年ほど前にありました。

私は、お米は洗った後は、ザルにあげて
飲食店と同じようにしていました。
そうしたら、お米が割れました。

割れたのは、米を洗いすぎだと、
きつく注意を受けたのですが、
自分自身としては、いつもと同じ。
洗いすぎたとは思っていなかった。

納得いかないまま、何年も経過し、
再度同じ体験を3年ほど前にしたけど、
やっぱり理由はわからない。

でも、今日、あ、これかも、と思うことがありました。

それは、肥料。 おそらく、肥料が多すぎて、
お米の構造か組織、骨のようなものが弱いのではないか、
という想像です。

実験や比較をしたわけでもないので、
科学的根拠はありません。

ただ、これまで色々と見たり体験してきたことを
考えてみても、大きく外れているとは思えない。


籾殻や牛糞・鶏糞等が原料の自家製堆肥だと思います。
(道に落ちていた肥料をみての想像です。)
収穫が終わった田んぼに肥料を入れ、
水を流し込む。
まるでコーヒーのようです。
耕運機で耕していく。

結構強烈な匂いがしていました。

有機栽培と似たような匂いでした。

私は、結構嗅覚がいいので、普通の人よりも
匂いを感じる力はかなりあると思っています。
(呼吸の練習をしていたら
嗅覚は強くなるようです。)

正直、匂いがきつかった。

ただ、思えば、この田んぼはおそらく十分な肥料があるんじゃないかと
思っています。

生えている草の多さ、また除草剤も使っているようですが、
なぜか除草をあまりしない、私が借りている田んぼの方が
草は少ない。

記憶は確かとは言えませんが、ここの田んぼの稲は
大きく育っていたと思います。

もしかしたら、冬に肥料をいれると、
お米の収量が多くなるのかもしれない。

長年の経験で毎年していることだと思います。

ただ、思うのは、一般家庭でお米を炊く前に
洗ってザルにあげる、ということはおそらくしていない。

お米を洗って、炊飯器に投入じゃなかろうか。

その場合だと、お米が割れる余地がない。

もう一度、そこのお米を買ってみて、
試してみてもいいのですが、自作のお米があると
買う気になれないのと、
別に証明できるわけでも、
その農家さんを恨んでいるわけでもない。

ただ、おそらく、お米が割れた原因は、
肥料等の何かが原因だと思う。

私は、何か不自然なことをすると、どこかで
異常が現れると考えています。

例えば、有機栽培ですが、栽培方法自体はとてもいいと思います。

ただ、匂いが強烈です。
何年か前に、とあるお米農家さんの苗づくりを手伝ったことがあります。

その農家さんは、有機、化成肥料、自然栽培をそれぞれしていました。
その時教わったこととわかったのは、
有機の場合は、匂いが臭い、ということです。

別に有機栽培が悪いとは思ってはいないのですが、
以前のメルカリのお客さんだったかと思うのですが、
キクイモやニンニクで動物性堆肥の使用の
有無をくどいくらい
言われたことがあります。

私は、まったく肥料の投入はしていないのですが、
どうやら、敏感な人だと、鶏糞や牛糞独特の臭みを感じるらしいのです。
耐えられないくらいだそうです。

化学物質過敏症とも言っていたので、正直、苦手なタイプの人だと
当時は思いました。

個人的にオーガニック人参は甘かったかな、
とか思う程度でした。

実は、先日、有機のニンジンが道の駅であったので、
一つ買ってみました。

有機認証を受けているので、おそらく鶏糞牛糞を使っている
だとうと思われるニンジンです。

食べてみたのですが、少し変わった甘さは感じるものの、
臭くてたべられない、とまでは思えませんでした。

野菜は普段買うことはほとんどないので、
違いを比べることも普段はありません。

ただ、化学物質過敏症や先の動物性堆肥で何かわかる、っていう人は、
今となっては、すごい人だな、って思います。

要は不自然なことに体が反応しているわけです。
化学調味料が入っている料理に違和感を感じる力の
応用みたいなものですね。

今、ホームセンターで見かける発酵鶏糞は、15kgで百円を切っている。
乾燥させたものも、同様に驚くほど安い。

明らかに余っていて、製造費用・商売などを考えてみても、
どうもおかしい。

どんどん安くなっていると、見る度に思います。
処分に困って、いつかご自由にお取りください、
となってもおかしくない気がします。

現に牛糞堆肥は、ある場所に行けば無料でもらえる。

鶏糞自体は悪いなどとは思いませんが、
工場のような養鶏場のもの、
また相当なストレスがある、あるいはストレスすら
感じさせないうちに処分するような、外国産の餌で育ったものから出る、
というのは、決してよくはない。

何を食べているのか、ということ、また科学的には分解されるとしても、
不自然な食べ物には、わからないこと、
表面上は安全と思わされていると思う。
見えないと言えば、それまでですが、
わかる人には感じる。

ストレスの塊、ストレスの鶏糞だと考えることも、
遺伝子組み換えの餌からでたもの、
悪い気を感じる、という人もいるかもしれません。

何かに過敏な人は、その不自然さに体が反応し、
自身を守っていると思います。

ニワトリを飼って、良い食べ物、良い環境、
正しい製造で十分発酵したものであれば、きっといいと思います。

私の場合は、よくわからないけど、市販の鶏糞をみて、
不自然さを強く感じる、
肥料の時点で耐えるのがきついくらいの匂いです。
(他の人に聞いても、それほどきつくないそうです。)

そして、何よりも、外部から取り入れる鶏糞は、
流れがない。
循環していない。(その場所で生活しているニワトリのものではない。)
要は外から足した肥料とも言えます。

有機肥料は、籾殻など活用しながら組み合わせれば、
費用を抑えてつくることができるはずです。 

敏感な人であれば、不自然さを感じる。
あるいは、どこかで不自然さが現れる。
先のお米であれば、不自然さがあるから割れるのかもしれません。

余談ですが、美味しいご飯は、炊き方で大半が決まります。
料理教室で習っていたこともありますが、それ以上に
京都の老舗で作っていたご飯がもっとも
美味しく感じました。

お米の伝票をみれば、驚くほど安い。
だから、お米の品種ではない、って思います。

ポイントは、お米をほどよく洗い、ザルに上げて自然乾燥・吸水させる。
勤めていた時は、朝一(早朝)に真っ先にお米を洗い、
ザルに上げてました。ご飯を炊き始めるのは、
数時間後です。

ある程度時間が経つと、
ザルに上げたお米はサラサラか、
少し湿っている程度になります。おそらく、この段階で、お米の
吸水ができており、過不足ない水加減でスムーズに炊ける。
またちょうどいい、美味しい食感になるのだと思います。


炊くのは、火を使う。電気炊飯器だと、遅くて火力少なく、
ダメだそうです。

当時は毎朝、大きなガス炊飯器で3升炊いていました。
その時の賄いのご飯は、どこで習ったもの、どこのお店、
本などで読んだ美味しいご飯の
炊き方、なんていうものを圧倒する美味しさでした。

お米は、お米屋さんが運んでくれる、新鮮なお米とはいえ、
伝票見て言いたくもないような、安い国産のお米です。

水は井戸水とよばれ、
京都は地下水が豊富なため、味に影響があるのかもしれませんが、
美味しいご飯は概ね炊き方がポイントです。

お米が古い、傷んでいる、割れている(食感と見た目がダメでした。)など
なければ、概ね大丈夫です。

裏通りに豆腐やさんが多いのも、豊富な地下水があるからだとも
言われています。水道の蛇口から、地下水がでるので、
冬でも適温で贅沢に洗い物もできます。

錦などである、自由に水をくめる水と同じ水源です。

話がそれましたが、割れたお米の謎が解けたような気がします。

お米は肥料が多いと、よく育つのかもしれません。
収量が多くなるなら、農家さんにとっては大切なことです。

ただ、よく育つ=強いお米、とは言えないかと。
強いお米であれば、少々洗ってザルにあげるだけで
割れるはずはない。

味は美味しいお米だったと思うし、でも
あの科学物質過敏症の人なら、きっと何か感じるんだろうと
想像します。

福岡正信さんの自然農法の話では、
近年のお米は品種改良が進み、
肥料や農薬を使う前提でできるお米、
味や色はいいのかもしれないが、
軟弱米、とバッサリ切り捨てています。

要は自然農法ではできないお米が大半になっている、
ということです。

昔のお米は、籾では20年くらいは保存できたとも
聞きました。万一の時に備えて、備蓄ができたわけです。

今でも昔の納屋などに残っていた未知の種籾で発芽できた、
という話を聞きます。

ただ近代農法になって、概ねお米は3年程度が限度らしいです。

地元の人との雑談では、新米よりも籾殻で適切に管理保管した
お米が美味しい、という話を聞きました。

ただ、古米、古古米 (収穫から1−2年たったお米)はいいけど、
それ以上はダメかもしれない、って言っていた話と
見事に一致します。

お米自体も、自家採取しているところは、今では少ないですね。

農協で種籾を買う、
あるいは市販の種籾から育てられた苗を購入し、
田んぼに機械で植えるのがほとんどです。

農薬も肥料も使わない、原価の安い自然農法のお米が
高く売られているのを
見て、少し違和感を感じていましたが、
自家採取という時点で価値があるように思えてきます。

自家採取のお米が特別強い、
とはわかりません。 ただ、洗ってザルに上げて割れたことは
一度もない。

確かに除草作業はほとんどしていないけど、
よく育つ。鹿などにたまに食べられることはありますが、
十分な量は実ります。

理想は各家庭で、必要分を育てる、できれば手植え、
手刈り、天日干し。
とは言っても、誰もやりたがる人はいなさそうです。

知人がきても、農作業はどうもしたくないらしい。
寒い、動きたくない、車がいい。
でも美味しいもの、体にいいのなら、ほしい、
というのがおそらく本音。

やっぱり重労働だって思われるみたいです。

ちょっとだけ、視点を変える、
違う世界、新鮮さでもあればと思います。

ススキや野草だけで、結構遊べる、って言っても
通じない。 

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