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歩いて季節感を

雨であろうが、寒くても
必ず毎朝、歩くようにしています。

歩けば、寒いけど、
今の季節感がわかる。

時には、ヤマドリやキジ
にも出会う。

ただ、最近目立つのはイノシシが
道路の脇、畑や空き地を
掘り荒らしたところ。


イノシシが畑(耕作放棄地)を
荒らしていますが、
耕しているように見えます。
この耕し方は、結構いいです。
トラクターだと、土の中まで
緑の葉が巻き込まれる。

そうすると、過剰発酵のような
状態になり、
夏場は種まきをしても、
熱でやられてしまうことがある。
イノシシは、鼻で草を掘って飛ばす。
農機のように、漉き込まない。
これなら、苗でも種でも植え付けが容易です。
枯れ草を山積みにして、
堆肥を作っているところのようです。
ハコベがたくさん生えています。
おそらく、イノシシがきて、
ミミズを掘り起こしたのだと思います。

イノシシは確かに農作物を
荒らしますが、
彼らは、所有という概念がない。

大航海時代、西洋人が栽培している野菜を先住民が無断でとり、
怒りを買って虐殺された。

先住民も所有する、誰誰のもの、
という概念がなかったそうです。 

山は場所によっては所有者が
決まっていますが、自然界から見たら、
おかしなことです。

かなり以前のことですが、
ブタの散歩している人がいました。
今思うと、焦茶で野生っぽく、

もしかしたら、イノシシじゃ
なかったかな、って思います。

動物を飼ったり、接する機会が多いと、
多少なりとも視点が変わる
かもしれません。

それはさておき、
このイノシシの荒らした所をみると、
結構理想的な耕し方に
見えます。

実は、うまく活用できていない
畑があります。

上が田んぼ、
その水が染み込んで
まともに影響を受けています。

雨が降れば、水だらけ。
水はなかなか引かない。

要はどろどろ、特に稲作期間の
春から秋は、
もう歩くのも困難なくらいです。

何をやってもダメ、
ジャガイモ、さつまいも、ショウガ、
ヤーコン、壊滅でした。

それでも菊芋、らっきょう、
あとは野草くらいは育つ。

雨が降ったら、水たまりがすぐにでき、
なかなか水がなくならない。

普通の畑としてはいかず、
いかなる栽培も困難です。

タダで借りられるところは、
何かしら訳ありのことが多い。

効率考えれば、田んぼにすると
いいのですが、

田んぼはとても良い場所を
借りています。

どこからも影響を受けない、
理想的な田んぼがあるので、
それだけでいい。

かといって、増やしたり、
広げると苦しくなる。

規模を大きくして苦しんでいる人を
見たことがあります。

また昔のドキュメンタリーで、
農家の出稼ぎの話は、
とても気の毒です。

ビニルハウスや高価な重機を
買わされたものの、
収入はさほど伸びない。

農機の借金返済のために
単身で都会に出る。

その間にビニルハウスが
強風でやられ、
重機もメンテナンスで
想像以上の費用がかさむ。

もしかして、規模を変えなければ、
そう苦しむことはなかったんじゃないかな、と思いました。

巧みにだまし、だまされるよう
世界だろうし、ある程度のかげん、
探究心か考えはあった方が
無難だと思います。

それでも、巧妙にやられてしまうことは
あるかもしれない。

農薬や肥料を使うなら、
相応の費用はかさむ。

農家になるのか、
それとも自家用の安全な野菜づくりに
徹するのか、
両方ともうまくやっている人も
いるだろうけど、

実際はそう多くないな、
って色々と見ていると思います。

道の駅ですら、そうきれいな
世界ではなさそうです。ドロドロです。

全てがそうではないので、
深入りはしませんが、

安全よりも大切なものとして
経済が位置付けされる。

さて、私は自家用、健康をつくる、
自然観察、自給自足、家族知人、
余るようなら、メルカリ他等、ネット経由販売で良い。

むしろ生き物の神秘や
生き物の音、可能性に
触れることに価値がある、
っていう考えです。

と言うのも、いつも生き物には
驚かされる。

さて、話がそれそうですが、
最悪の畑を借りているわけです。

畑としては最悪とでも
言えるところでも、
菊芋、らっきょう、
にんにくなどは育っています。

満足のいく大きさ、種類、
量ではないですが、
急ぎ慌てることもない。

条件の悪い畑は、
周りの草管理等を
とりあえずしておく程度です。

菊芋をほとんど収穫して
いなかったのですが、
イノシシが来ました。

見事に耕運機で耕したかのように、
きれいになりました。

借りた畑で、ウネがたっていない、
耕されていない、

使っていないように
見えるところは、
実は地域の目線は冷たいものです。

確かに改めて見るとまずい。
イノシシの耕運を
ひそかに期待していました。

そのため、耕す、という行為は
見せかけでもあった方がいい。

自然農法、不耕起栽培、
なんて、役所の人や
一般の農家の人には
理解されるものではない。

だから、イノシシであれ、
手が回っていない畑を
耕してくれると
大変助かるわけです。

面白いことに、本当に耕運機で
耕した、って思われたことがあります。

少し離れてみれば、
確かに耕運機で
耕したように見えます。

イノシシの耕運。
ウネ立てまではイノシシはやってくれませんが、なかなかのもの。
この状態なら、
今すぐにでも何か植えられます。

時を見て、クワで土を盛り立てるか、
ってところです。毎日少しだけ、
ならできるかも。
そんなところでも
キクイモなら豊富。

わかる人なら、明らかに
イノシシだって
気がつくのですが、
そうとも限らないようです。

となると、イノシシで畑を耕す、って
うまくできたらいいって思います。

ミミズが増えたところは、
イノシシが来る、
菊芋があるところにも来る。

手が回っていない畑を
ある程度の管理(周りや何か栽培している感を出す。)をし、
何か収穫する。

自然の動植物任せで
観察していく場所、って
あってもいいかもしれません。

キクイモは確かに掘り起こされて、
食い荒らされている。

しかし、よく見ると、まだまだ地面には
キクイモは埋まっています。

食い散らかした、断片からでも
発芽していく。

キクイモの無農薬って
言うまでもない。

こんな状態でも
生えて育つものです。

繁殖力が強く、雑草に思われる。
大半の人はキクイモ栽培を嫌がる。

イノシシですら、全てを
掘り起こすことはできない。

被害があっても、量で
カバーできる野菜、

キクイモのあらたな面を感じます。

大量にできる野菜、
って本当に助かりますね。
大量にあるから、被害には思えない。


イノシシが来たところです。

余ったキクイモのヘタや
切れ端をばら撒いておきました。

土を被せるべきですが、
結構多いので、足で土をかけるか、
軽く踏むくらいです。
気遣いなし、
ばら撒くだけで育つのが菊芋です。
イノシシが来ようが、
少しほれば、キクイモは出てきました。
イノシシでも全て掘り起こせず、
食べきれず。
アピオスはイノシシにやられず。
気が付かなかっただけか。

イノシシに来て、
耕してもらうとすれば、

まず、彼らが食べるものが
ないといけない。

ミミズ、ムカデなど、
結局は微生物が集まる環境、
土、ってことです。

落ち葉、ワラ、草、
などを積んでおけばいい。

秋から冬にかけての準備で
事足りるわけです。

秋の忙しい時期、できない、
といえばそれまでですが、

一列、あるいはその半分くらいでも、
朝の散歩コースにいれる、
など対策立てていけばできます。

お金はかからないけど、
手間がかかるのがいいですね。

なぜかっていうと、
そのときに、少しでも
土の上を歩き、まじかで
色々と見えるからです。

落ち葉を拾い集めて撒く、

秋の収穫時にワラや籾殻をもらう。
( 有り余っているところから、何か調達するのが理想です。)
落花生の殻、大豆の殻、
そば殻、など人によって
状況は異なるかもしれませんが、
タダで使えそうなものを集める。


荒地はどうしようもない、って
思いましたが、何か手を打っていけば、
きっと土も良くなっていくと思います。

ひどい畑で何もできない、と思いきや、不思議と食べられるものは
十分残っているようです。


らっきょう
少し抜いてみました。
毎年収穫しきれないので、放置していたものです。
ものすごくいい香りがします。
少しだけ残しておけば、また来年には
大量に増えます。
らっきょうは洗う手間こそありますが、
とりたては絶品です。

らっきょうは、キクイモほどではないですが、たったの一粒から増える。

こんなところにらっきょうを
蒔いた記憶はない。
おそらく、一粒落としただけ。
まだ少ないですが、
次の年には数倍になる。

らっきょうの茎や葉は
薬味ネギのように使える。

根っこもうまく煮込めば結構いける。
これで一物全体、
全草の食用ができる。

冬のらっきょうは
驚くほどおいしい。
俗に言う、三年ものや
それ以上も。

本来は初夏ですが、
冬でも春でも旬と言えそうです。

寒すぎる日は収穫せず、
食べたい時に必要分だけ。

もしらっきょうをキロ単位で
売るとかなると、
今は苦しい。

寒すぎるし、結構時間がかかる。

楽しいと苦しいの境目が
わかりにくいかもしれませんが、
要は無理にしすぎないこと。

無理にすると、
どこかがゆがむ。

あとは考え方の違いも
大きいですね。

先ほど、梅の花を眺めていると、
ヒヨドリとメジロが来ました。

貴重な梅の花、いやつぼみを
食べています。


メジロ
ヒヨドリ



害虫、害獣、害鳥、とでも決めるなら、
おそらく憎しみが出る。

でも鳥の動き、また鳴き声は
どれだけ心地がいいか。

どれだけ楽しませてくれるか、

おそらくこれほど心地いい音は
人には作れない。

ピアノ、バイオリンはいい音かも
しれないけど、
これほどの心地いい自然の音は
出ない。

自然音を直接見て感じてみると、
やっぱりいいものです。

以前に夏の虫の声を
聴いていて夢中になり、

クラシックコンサートを
すっぽかしたことがある。

あまりにも快適な音で、
チケット代は無駄になったけど、
さほど後悔はない。

自然の力は、見て触れて感じれば、
想像を絶する。

そんな世界を体験できるのが
自給の生活の魅力だと思う。

梅の花はたくさん咲いており、
多少落ちようが、そこそこの梅は実ってくれるはず。


地面に落ちた梅の花
風や雨、雪、で多少の梅の花は落ちる。
落ちた梅の花を食べてみると、
ビワの種や
杏仁の味がしました。
アミグダリンでしょうか。 
また、梅
花の香りと味が口の中に
広がってきます。
先日、串刺しになっていた、トカゲや昆虫類がいない。
鳥が食べたと思います。
これだけ咲けば、メジロが
多少食べようが、
大丈夫ですね。
もう春の野草は生えてきています。

自然観察や、何か写真を撮る、
絵を描くなど、人しか
できないことをやりつつ、
農作業をする。

特に、自然観察する時間は、
あった方がいいと思います。

農作業だけだと
地味でつまらないですから。

最近、一眼レフで写真を
撮ることが増えましたが、

ファインダー越しで生き物を見ると、
一瞬、超集中モードになる。

何か違うフィルターか
外国語で生き物を見ている
ように感じます。

シャッターを切る瞬間、
少し緊張感もあります。

スマートフォンの写真では、
感じない世界です。

とにかく、季節の自然をみると、
気が晴れる、落ち着く、といいますか、

何か心境にはいいように働きます。

毎日みているものが、
当たり前のように
毎日ある。

それでも、急に見かけないと
よくわかるものです。

毎年見ていたホタルを
2年間見かけない。

原因は人であるのは
ほぼ間違いなさそうだけど、
季節を表す姿が見えないのは、
どうも寂しい。

朝歩く時間は、霜が降りており、
寒い。でも寒いからといって、
暖房ばかりだと
見るものは少なくなってくる。

毎日、朝の時間は必ず、
ウォーキングする。

時にはコースを変えてもいいけど、
見えてくるものは、毎日同じではない。

花が咲き始めることもあれば、
薬草などの場所もよくわかる。

スイセン
この落ち葉を
毎日ゴミ袋に詰め込んでいけば、
結構な量が回収できる。
大きなクマザサ
ネコヤナギは毎日変化しています。
もう春は近いです。




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