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わからないキクイモ

キクイモはほぼ毎日収穫していますが、
また新たな発見がありました。

どうやら、岩や石があってもよく育つ。

石がゴツゴツしていることに
対しての反抗してなのか、

石のミネラルでも吸収しているのか、
わかりません。

ただ、でかい。

そして、中身がしっかりと
つまった、

とってもみずみずしくて
おいしい。

実は、10年くらい前に畑をしていた、という場所、

まったく何も植えられて
いなかったところ、

10年くらい前は、
田んぼだったところ、

竹藪のちかくで、ササや竹が
生えてくるようなところ、

家の庭(梅の木の周りも含む)、

といった、いろんなところで
キクイモを栽培しています。

最近、わかりましたが、
みずみずしさと、
味が場所によって違う。

もっともダメ、いや普通なのは、
以前に畑だったところのもの。

決してまずい、小さい、
というわけではない。
収穫作業もやりやすい。

しかし、石がごろごろと
出るような
ところのもの、

ササが生えるところ、
家の庭 (梅の木)のがある近くの
ものが大きくて
風味もいい。

要は、収穫しにくいところの
ものが、うまい。

いや、味よりも何かぐっとくる、
みずみずしさだろうか。

大きくて、凸凹が少なく、
洗いやすい、という利点もあるけど、
ハリがあっていい。


大きく育つのは、何かを
吸収しているんだろうけど、
わからない。

石、岩からしみでるミネラル、
水分だろうか。

肥料はいれていない。
それなのに、大きく、
力強く育っている。

長年様子をみていると、
キクイモって、野菜だけど、

どうやら野草との境目が
あいまいなものかもしれません。

岩や梅の木の根っこ、
笹の尖った根っこがあるところで
大きく育つ。

普通に考えてみたら、畑の方が、
栄養分も多く、
土もやわらかいし、よく育つはず。

でもキクイモに関しては、
どうやらそうではないようです。


岩の周りに実ったキクイモ。
凸凹が少なくて大きい。
一つの石の周りに実っていた、菊芋。
一本の菊芋で、軽く1キロは超えています。キクイモの大きさは
10cm以上の物が多い。


ササがあると、作業は進まないし、刺さってしまいそうで痛々しい。
注意しないと、普通に刺さります。
一部の根は、菊芋にも刺さっていました。
針そのものです。


ササがある=荒地、って
言われているけど、
土の香りはいい。

また土の中には
結構な生き物がいる。

ムカデやクモ、コガネムシの幼虫、
その他、
よくわからない、
小さな生き物が多い。

クモやムカデは、
もう見慣れてしまって、
きれいで神聖な生き物に
みえてきました。

小さなクモ、ムカデは
早々ともぐっていきました。
神聖な生きもの。

生き物が多い、これって、
実はいい環境なんじゃないかな。

何か土の中の
生き物を食べているだろうし、

冬眠も兼ねているのかもしれない。

クモとムカデは
年中出会う。

冬眠を起こして非常に申し訳ないけど、
貴重な生き物です。

農作業は進みにくいけど、
とてもいい環境に思えてきました。

ササがある=ササを根絶やしにしてから栽培しよう、

っていうのは、間違っていると
思えてきました。

そんな単純なものじゃなく、

うまく活用すれば、いい野菜が
できる気がします。

少なくとも菊芋が美味しく
大きく育つ、否定し難い事実です。

ただ、ショウガはダメでしたね。

ササの根で串刺しのような
状態になり、さんざんでした。

小さいめのショウガが
多めでした。

ショウガとキクイモは外見では
似ていますが、似て非なるもの、
ってことです。

ショウガは南国原産、寒さに弱い。
キクイモは北米原産、寒さに強い。



ササは笹の葉茶など、
浄化作用があるのは聞くけど、

ササに肥料をあげて育てる、
なんて聞いたことはない。

土の何か吸って育ち、
薬効成分があるはずです。

土がいい香りしているのは、
ササが土をきれいに
しているのかもしれない。

そういえば、確かにササが生え、
キクイモを
植えたところは、

年々、土がきれいに、
香り良くなっていることは
以前から
感じていました。

これてってもしかして、菊芋を植えたらもう最後、っていう人もいたけど、

そうじゃなくて、キクイモ、ササ、などで土や環境をきれいに
してもらう、

菊芋が最初、ササが最初、
っていう考え方も
ありに思えてきました。

クマザサ茶は体を浄化する、

実は土も浄化している、って
考えてもいいんじゃないだろうか。

となると、キクイモは無農薬が前提、

土をきれいにしながら
育つのか、

ササとの相乗効果で
土をさらにきれいに、

環境を良くしていっている
ように見える。

ササはもしかしたら
人が蒔いた毒、不用、
過剰な成分をも
分解していくのかも
しれない。

現にササが生えているところには、
生き物が多く集まる。

貴重です。

確実に今言えるのは、
ササがある=荒地ではない、
ってことです。


いつしか、顕微鏡レンズで土の世界を
見てみたくなってきました。

このきれいに見える土には、
いったいどんな生き物が
いるのだろうか。

それともう一つ、意外な発見は、
ササや石が多いところのキクイモ、

梅の木の周りのキクイモは
ほぼ全てが白いキクイモに
変わってしまった。


前々から、赤いキクイモは
白いものにどんどん
押されてきているのは
わかっていたのですが、

ササや石、梅も何か
関係しているのかもしれません。

実は、今でこそ色々な品種の
菊芋がありますが、

元々日本に伝わってきたのは、
北米の先住民が栽培していた白いキクイモだそうです。

原種に帰った、戻ったとも
考えられます。

紫のフランスキクイモは
色鮮やかですが、ヨーロッパで
品種改良されたものだと
言われています。

本では、白い菊芋と紫のキクイモを
混ぜて栽培していると
全て白になってしまった、
という話がありました。

実際私も同じ経験をしています。


これでも以前は濃い紫色でした。
ほぼ白いものに変わりました。赤い面影がわずかに残る程度。


もはや同じ品種とは思えないくらい、
色は変化してしまいました。




今回思ったのは、色の変化は
ササや岩も関係が
あるのかもしれません。


今はいろんな菊芋の本が出ていますが、
この二冊でだいたいどういったものかは、わかってきます。

おおもとなので、
情報がしっかりして、
過剰な表現はありません。

読んで実際の育つ姿を見ると、
環境は大事に
思えてきました。

石に何かあるというなら、もしかしたら、水晶等のパワーストーン、

花崗岩、サヌカイト、
隕石でもあるとさらに
いいのかもしれない、

あるいは、火山灰のようなもの、
特別な土壌があるところなど、
いいのかもしれない。

考えれば、わからなくなってきます。

砂漠化対策で植えられる国も
あるらしく、
砂漠でも育つ、と思うと不思議です。

現に砂漠で育つ、巨大なお化け大根の
話は福岡正信さんも
言われています。

水、栄養分なくとも育つ、

いや、育つ要素は
単純な栄養分だけではない、

まだ未知なものかもしれません。

野菜と育つ環境、どんなところで
育つか。

改めて思うと、
私の場合は、野菜を無理に
大きく育てる必要は全くない。

でも大きく育ってしまった、という
謎はよく経験する。

水や栄養素が少ないから、
必死にたくわえる。

その必死さで大きくなるのか、
とでも考えれば、

肥料で大きくするという
考えではなく、

植物の可能性を
見ていく方が興味深い。

過剰な肥料は、植物は
肥料を食べて大きくさせるものの、
見方を変えれば、肥料でできた野菜。

肥料を食べてる、って
極論ですが、考えられなくもない。

「人は食べたものが姿/形を
変えたもの」、
と梅の鬼、松本こうさいさんは
言われています。

植物の場合もそのまま当てはまる、
って考えてもおかしくはない。

肥料や農薬は効率はよくても、
何か秘めた力はでないように
思えてきました。

確実に言えるのは、
種をまけば、どこでどう育つかは
答えを出してくれる。

毎年答えも変わってくるかも
しれません。

わからなくてもいい。

でも、せっかくだから、
できた野菜、菊芋などで色々と
できることは
やってみます。

もっとも勢いのある菊芋を使って、
手作り酵素をやってみました。


寒くてもよく泡が立って、
きます。
良薬苦し、ってところですが、
これはおいしい。

キクイモの
手作り酵素は柑橘系と
ショウガが合います。

植えていた生姜、インカベリー、そしていただいた山のユズ、
などを使って仕込んでみました。

酵素って要は生きる生命力の
源のような存在です。

酵素は市販のものでは法律上、
加熱殺菌されており、

根本的なもの、大切なものが
かけています。

そのため、生きた酵素は
自作するしかありません。

ふと思うと、マコモダケのエキスも
自分で作った方がいいわけです。

今回はパワフルに見える
キクイモ中心で
仕込んでみました。

おそらくキクイモの生命力、
繁殖力を考えると、
酵素は力強いはず。

秘めた力は具体的には
見えない。

自然が作った野菜などを
どう活用するか、

この時点から人がする作業に
変わります。

育つのは自然の力に任せる。

あとはアイディア次第、
手間ひまを惜しまずに
やっていこう。


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