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体の声を聞く

粗食が体に負担が少なく、いい。
いや、何かと体がよく動けて楽なものは
私の場合、意外にも粗食でした。

頭か舌は脂っこいもの、甘いもの、あるいは
アルコールなどが好きかもしれない。

でも脂っこいものを食べて、
よく動けたことはない。

眠くなるか、
胃もたれするか、
あとあとくるしくなる。


体の臓器は言葉を発しないけど、
一気に甘いものやアルコールが入ってきたら、
消化や中和等で相当大変なはずです。

もしかしたら、必死に動いて
壊れる寸前かもしれません。

壊れたとき、機能がしなくなったとき、
きっと病気になるんだろう。


一手間かかるものは、
悪いものは少ないように思う。

たとえば、かつお節。
市販のものは、削られたものにガスを充満させている。

味は特に悪いわけでもない。封を開ければ、すぐに簡単に使えるとても便利なもの。

でも、削った方が断然おいしい。

誰か忘れましたが、最も美味しい食べ物は、
削りたてのかつお節だという話を聞いた。

高級ホテル等のコースに出る、
どんな料理よりも美味しいという。

そんな話を以前聞いて、
数年前からかつお節を削っています。

確かに一手間です。
夜は一手間を省きたい、
手を抜きたい。

でも思うのは、一手間を何も考えずに
スッとできるかどうか。

ここが分かれ道です。
スッとできたら、とても食生活は充実していきます。

かつお節は数ヶ月もつゆえ、
かつお節をパックで買うよりも
ずっと経済的な気もします。

削るのも、なかなかいい感覚します。
粉っぽくなってしまうこともありますが、
色々コツもわかってきます。

ぬか漬けも同様、
混ぜるという、誰でもできる簡単なことなのにできない、
混ぜたくない、というときもあります。

一手間を面倒に思う時、
私の場合はどこか体が
おかしいと思っています。 

疲れているのか、
焦っているのか、
寝不足なのか、
何かイライラしているのか、
体調が良くないのか、

要は何か異変を感じるわけです。面倒に感じてしまう時は特にそうです。

と考えると、
ぬか床を混ぜられるかどうか、かつお節を削れるかどうか、

健康の状態を測る道具のようなもの
かもしれません。

頭は面倒くさく思ってるかもしれない。

でも、味覚を感じるところは、
削りたてのものが欲しいはず。

少しでも美味しいものが
あれば嬉しいはずです。

きっとガスの入った
かつお節よりも
体にもいいはずです。

以前、商店街の乾物屋さんに
教えてもらいましたが、
かつお節は削った直後から酸化が
一気に始まるそうです。

食事の寸前に削るのが一番、
封に入っているものとは全く違う別の食べ物だと考えたらいい、
という話を聞きました。

乾物屋さんは、色々と教えてくれます。

かつお節削り器です。

削るのは確かに一手間です。でも、
何も考えずにスッとできるかどうか。
できた後は、いい世界があります。
削りたてのかつお節。これだけでご飯やぬか漬け、お味噌汁唐ご飯、サラダなどの味わいも一気に良くなります。
醤油一滴たらすだけで、もう充分ですね。

何よりもおいしいなら、少なくとも、
気分は良くなる。

気分良く食事ができるって、
大事なことだと思います。

頭は面倒だと思っている

体は削りたてのかつお節が
欲しいと言っている

派手さはないから、目はさほど喜ばないかもしれない。

ただし、かつお節が日本一美味しいとまで
言われたとしても、味は繊細です。

濃い味付けや化学調味料に
慣れ切った人なら、

体は良さを感じないのかもしれない。

濃い味になれた人にとっては、
サバやイワシなども入った、混合節の方が
好むかもしれない。

など色々な前提条件はあります。

人によって味覚も違うかもしれません。
化学調味料が好きな人も
いるくらいです。

ただ体の奥底の、長く健康を保ちたい、
体を休めたい、と何かが思っているなら、

何とかして体の声を
聞いておきたいものですね。

ましてや、この世に生まれてきたことすら、ある面奇跡な訳です。

極力、体は大事に扱って
いきたいところです。

とは言っても、
一手間を嫌う人もいます。

調理場の声を聞くとしたら、
洗う手間のかかる野菜は嫌です。

特に仕込みが極端に多い場合は、
まず受け入れられません。

いくら味が良くても、
土や草等が入り込んだものは
洗う手間がかかりすぎます。

スーパーにあるような、
きれいでさっと洗うだけで
できるものがいいです。

というのも、他にすることがある上、
万一土がついた野菜を出してしまえば、
結構な問題になります。

実際に夏に収穫するミョウガは洗う手間があります。
3個100円程度のパックに入っているようなものではありません。その代わり、超大量に一気に実ります。
中にまで土が入り込んでいることも。
それでも、やっぱりいい味しています。
一手間でぬか漬け、薬味に分けることが
できます。
ミョウガで色々活用もできます。
見た目はよくないですが、夏から秋にかけての
貴重な薬味です。


地味なぬか漬けですが、体はきっと喜んでいます。栄養もあるだろうし、何しろ体が楽です。
自然に育ったユズです。見た目はアウトですが、香りは最高です。皮を少し入れるだけでも、ぬか漬けはさらに味が良くなります。味噌汁にも入れたいものです。
取る時は、トゲがあるので、一手間といえばそうですが、注意すれば、苦ではありません。


よくよく見れば、ぬか床を混ぜる、
かつお節を削る、
ユズをとってくる、
野菜を下処理する、
どれも手間がかかるものばかりです。


ただ手間と頭で考えないかどうか、
体が喜ぶものを用意できるかどうか、

季節ハズレの野菜があったとしても、
体のどこかには負担になる可能性は
高そうですね。

季節に合うもの、
原産地、考えることはありますが、
むしろ考えないくらい、目の前のもの、
今ある、外で収穫できるようなものでいいわけです。

何も濃い味付けや演出は体は欲していないはず。(特別なお祝い事等は除きますが。)

食べて体がどう反応しているのか、
観察してもいいかもしれません。

旬の野菜はハズレがなさそうですね。

ただ、人工的なもの、
人が無理して作ったようなもの、
一概にはいえませんが、要は不自然なものは、体も欲していないかと。

今は大丈夫でも、不自然なものは溜まると良くないはずです。どこか異変が生じる可能性は十分にあります。

ただ、あまり深く考えなくても、
きっと体は何が欲しいのか、わかっていそうです。

となると、旬食べ物の大切さも
見えてきました。

野草茶(今回はマコモダケ茶)をよく入れますが、
繊細な味がします。
旬の食べ物、飲み物、
あっさりしたものを
飲むと
体の声は聞こえやすくなります。

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