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あまねく照らす 冬の星空

春夏秋冬、どの季節の夜空がいちばん好き?
と聞かれたら、迷うことなく

冬!

と答えるだろう。

冬の空気は鋭い。
気温が下がれば下がるほど、
「寒い」から「痛い」という感覚へ変わってゆく。

キリっとした夜空は夏のそれに比べて闇が深く、
そこに輝く星々は他のどの季節よりも大きく見える。

すべての星が一等星のように輝き
どんなに暗い田舎の夜も、人も草木も、煌々と照らすのだ。


冬の星は、月よりも明るい。


むかし、帰りが深夜になったときには
家に入る前に必ずといっていいほど空を眺めた。

空が近い
星が降ってきそう
掴めそう!

暗くて明るい
冴えわたる星空に吸い込まれそうな感覚に、
寒さを忘れてしばらくの間立ち尽くしていた記憶が甦る。

☆ ☆ ☆

そんな冬の夜空を端的に表現したくて短歌を作ってみたけれど、添える写真がなく。

星空を写しとれるほど高性能のカメラは持っていないし、かといってどこかのホームページから拝借するのもなんだかな。

そこでふと閃いてしまった。
「絵」がいいんじゃないかと。

そして素敵な絵を描くクリエイターさんが頭にうかび、ダメ元でお願いしてみたところ・・・

快く引き受けてくださったのです!

読みやすい文とまるで絵本のような優しい絵で、時に楽しく時にしっとりと、ご自身の世界観を表現されているカイトノォトさん。

わたしの拙い短歌と説明から「希望」というイメージを膨らませ、とても素敵な絵を描いてくれました。
カイトさん、ありがとうございます!

どんな絵か気になりますよね?

それでは、
冬の星空をどうぞ。




8.
頬をさす てつく寒さ 夜空には
星冴えわたり あまねく照らす


星月夜


偶然にも、おととい雪が降った信州は
まさしくこの絵のような景色が広がっています。

どの星を目指そう?
どんな未来を掴みにいこう?

満ち欠けのある月と違い、揺らぐことがない星々は
天地あめつちを力強く照らし、優しく見守ってくれています。

☆ ☆ ☆


最後までご覧いただきありがとうございました。

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