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見えない心、見えない命
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母の好きだったシウマイ弁当を買えないわたしがいる

値が上がり一折千円近くする
わたしはケチだから買えないのか

いえいえお供え物にお初の果物を買うから似たような値段

いつもシウマイ弁当を横目で睨む

やはり母がいないことを受け入れられない

生きていて欲しかった

キラキラヒカル

キラキラヒカル

紅葉は秋に色がつく

でも母の家の紅葉は春先から朱い

ひかりに揺られて
話しをしてる

当たり前だと思っていたが
多くはない

木蓮も
毎年蕾を持っていた蘭の花も
今年は咲かない

松の木だけは伸びている

外に出しっぱなしの黄色エビネは咲いていた

主のいないことが
この家の花にも分かるのか

母の具合が悪くなり
神様からのおさがりの榊
今まではもらってきても
咲いたことのない切り枝から花が咲

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明日死んでも

明日死んでも

わたしだけが苦しくて
わたしだけがかなしくて
わたしだけが悲劇のヒロイン

誰かに寄り添われようとも
孤独を感じる

本当は誰しもが感じてる

わたしだけ
わたしだけが

誰にもこの想いは分からない
と決めつける

頑なに

後悔だけがいつまでも
押し寄せる

立ち上がれない

ふと気がつくと
みんなが同じ想いを抱えてる

さみしくてたまらない

明日死んでも

良いですか…

青い花、デルフィニウムはとても弱いです

一週間も持たずして元気がなくなります

きちんと毎日欠かさずに水をかえても

かわいらしい花なのに
気に入っているのに

もう暑くなってきたからでしょうか

その通り

その通り

nativenativeさんのつぶやきを読んだ

「人は皆、執行猶予付きの死刑囚だ」

とても的を得ている言葉だと感じた

生きるのはつらいし、苦しいことばかり
人はいつかいなくなる
肉体も消え失せる

何をあたふたしているか…
焦っても始まらない

それでも焦る
生き急ぎ、死に急ぎ

もっとのんびり過ごせばいいのに
それも出来かねる

鳥が鳴き
烏が鳴き
ウグイスも

焦らずとも
いつか必ず彼の

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夜中のシュワシュワ

夜中のシュワシュワ

死んだひと、生きたひと

最近はこの世にいないひとばかり

誰とも話をしていない

シュワシュワも
昔々の話になる

もう何十年も前のこと
祖母はよく夜中に酒屋の冷蔵庫から
キリンレモンを持って来て飲んでいた

あのシュワシュワが大好きだった
今はなかなか見かけないビンである

懐かしい、懐かしい祖母との想い出

シュワシュワは今は亡き人とのつながりだ

わたしの唯一の語らいになる

本当は生きて

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願ひ

願ひ

春の夢の中でわたしは眠る

桜吹雪の花びらの中

気持ちよく、気持ちよく

目が覚めないことを願いながら

青い花

青い花

ばあちゃんの祥月命日に花を買う

ばあちゃんはちょっと見た目が派手な人
お出かけをする時はいつも着物を着ていた
大島紬

ばあちゃんはやさしい人
ただしじいちゃんに浮気ばかりをされ
さみしかったのか
愚痴っぽい人

それはあとから
ばあちゃんがいなくなってから
わたしも年を重ねてから
分かったこと

ばあちゃんの孤独
いっぱいストレスを溜めていた
タバコを吸い
よく貧乏ゆすりをしていた

それでも

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痒い、痒い

痒い、痒い

身体のあちこちに蕁麻疹が出る
消えては出る
あちこち、痒い痒い

なんだろう
そう思ったら
また寝汗をかく

身体が悲鳴を上げている

生きることは辛いから
本当は生まれる前の国に還りたいけど還れない

わたしの自由にならない人生

生まれる前に何を約束してきたの
こんなに苦しいならば
こんなに孤独ならば

その約束を反故にしたい

また生まれ変わりが待っている
もっと大変な苦難の人生が待っている

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ひとりで生きて行く

そんな覚悟はありません

どういうこと、分からない、知らない

そんな言葉を自分に投げつける

何にもしたくないときは布団のなかから天井をみる

骨折した足の違和感

生きてることの違和感

違和感だらけ

あぁ、また朝がやってきた

気づいたらまた夜になる

赦すこと

赦すこと

「子供の病気はね、両親の協力で治るのよ、特に皮膚病はね」
音さんにそういわれた

音さんの息子さんがひどい皮膚病にかかった時のこと
音さんは息子さんを病院に連れて行ってステロイドだけは使いたくはなかった

そこで知り合いのホーリーショップをやっている人から聞いたエドガーケーシーの本を読み、ご主人と協力して息子さんの皮膚病を直したと語ってくれる

エドガーケーシーは乾癬を直す方法を本に書いている

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手をつなぐ

手をつなぐ

数年ぶりに合う学生時代の友達とのランチの後
わたしはひとりで駅ビルの中の本屋に向かう

ちょっと気になる本を立ち読みに
わたしの母校の話が載っている

友達はその本を買って読んだという

さらさらとわたしは立ち読みでいいや

読み終えてビルの中から
歩いて降りようと思ったら
ちょうどエレベーターがくる
一階だけだけど乗ることにする

わたしが降りると
上りに変わるエレベーターに年老いたお母さんと手

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かなしいなぁ、さみしいなぁ

かなしいなぁ、さみしいなぁ

四年前、二男が就職して家を出る
ひとり暮らしはさみしいと
翌年に付き合っていた彼女と一緒に暮らし始める

長男は家を出る、出ると言っていても
なかなか出て行かない

そのうちに母の具合が悪くなる
そしてわたしが両足を骨折して(交通事故ではありません)二ヶ月半の入院となる

退院してもわたしはほとんど使い物にならなくて、母とわたしは長男のお世話になる
長男も忙しい仕事の中で必死に母のこと、わたしの手

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風にながされ

風にながされ

風車がかたかたと回っているよ

ちんけなプラスチックの風車が
塀沿いにいくつも、いくつも

不思議とこころが引かれている

今時はあまり見かけなくなったから

畑に行けばあるのかな

カタカタ、カタカタ回ってる

あの音を聞けば
なにかを思い出す

懐かしい
母の背中におぶわれて
見つめたピンクの風車

ふうと吹いた母の思い

小牧さん、いつもお題をありがとうございます

感謝します🙏