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最近、本の再読にハマっているという話。

最近、本の再読にハマっている。

これまでは、とにかく新刊を買っては速攻で読み切り、メルカリで販売するというサイクルを繰り返していた。(一部例外もあり、本棚に残しておきたいという本は基本的には売らないで残しておく)

メルカリで販売することを中心に考えると、なるべく本の価値が落ちない期間で売らなくてはいけないので、話題のベストセラー本であろうとも、とにかく速読、速読で読み進めることになる。

販売価格が1,000円を下回ることはあってはならないので、最新刊であれば1週間以内に読破し、メルカリで販売していることが多い。(メルカリ手数料と送料を差し引いて、許される利益分を残すことが目的)

本を時間をかけずに読むことのメリットは、最新刊であればメルカリで高く売れること、タイパがいいこと、響くところを短時間で探す感覚みたいなものが研ぎ澄まされる。といったところか。

しかし、そうなると、本を読んで一発目に記憶に残るところだけはメモるのだが、一発目であまり記憶に残らないところは、ババっと読み飛ばしてしまうことになる。

これは速く読むためには必要なことではあるのだが、一番大きなデメリットは、実は大変に美味しいところを見逃してしまっているという点ではないだろうか。

肉や魚でたとえるなら、骨の周辺ほどうまい身が備わっているものだ。スペアリブの肉は食べづらいけど濃厚でジューシー。

つまり、速読、速読で、ささっと本を読んでいると、本当に美味しい部分を見逃してしまっているのではないだろうか。ということである。

というわけで、本棚に眠っている読み終えた本たちの再読をはじめたのだ。

すると、「あれ、この本こんなこと書いてあったっけ?」「この内容は仕事で使えるなー」といった、意外な発見があり、「次はあの本を再読しよう」と、次から次へと再読本をリストアアップしている。

また、本を読む時というのは、その時に知りたい情報が大方決まっているので、その時に知りたいと思っている情報でなければ、読み飛ばしてしまうものだ。時には冒頭の「見出し」を見ただけで飛ばしてしまうこともある。

つまり、情報のインプットというものは、その時の当事者の興味関心に引き寄せられるし、吸収する濃度も変わってくるということ。

時が経てば、人の興味関心は明らかに変わるので、ある一定の時期を置いて、読み終えた本の再読をすることで、「これは!」といったような、有益な情報と出会うきっかけになるのではないだろうか。

それこそが、「再読のすすめ」である。

ワインやウイスキーを寝かせると熟成されるように、気になる本を読んだら、ある一定の期間寝かせてから、読み込むことで「人生を変えるような文章」に出会えるかもしれない。




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