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「肉を焼き、飯を食う。」 この後に「俺の箸は蒸気機関車のピストンだ」と続く先週の「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重 豊)の台詞に実感があった。ホルモンを食しつつ「塩→タレ→塩に戻れる俺、大人だ」と自己満足しながら3皿注文し白米を頬張る大食漢ぶりは、いつもながら見事。
世の中は段々と厳しく激しい。 と聞けば日本の現状のようだが「魯山人味道」に収録の北大路魯山人、55年前後の随筆の一節だ。続けて「なにもかも押し流される」とあり、60年以上前、既に社会的ストレスを感じていたと分かる。ならば外食文化そのものが滅びようとする現在をどう憂えたろうか。