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今日の気になる言葉123

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#グルメ

「果物を食べない理由。」

を1位から順に「値段が高い」「日持ちしない」「皮むきが手間」「他の食べ物がある」と挙げた先月の「ワールドビジネスサテライト」。消費量が年々下がっているらしいが、賞味期限を管理しナイフを握ればいいじゃないか。私は毎朝、妻のために果物を切る(写真)。

「くにさきオイスター。」
とは大分県国東(くにさき)市で養殖される牡蠣の名(『海の近く』2月号)。一般の養殖牡蠣は海に浮かぶイカダからロープを引き上げると多くの殻が密集しているが、この牡蠣は自由に動けるよう一つずつ籠に入れる方式で1年で出荷できるため雑味がなく旨みが濃厚。

「東京とんかつ会議。」
が先週終了。最終回はとんかつ定食を構成する部分毎に1位を決定。「肉」「衣」「油」「キャベツ」「ソース」「ご飯」「新香」「味噌汁」に分けたが、本来はこれに「サービス」や「店の雰囲気」を加えたい。これを見て、他のメニューも細分化すると面白いと思った。

27層は口溶け16層はサクサク
とデニッシュの特性を分けた須藤秀男氏(昨日の『パン旅』)。口溶けを好む関東はゆっくりと味わうイメージで、サクサクを好む関西はほおばるイメージか。層がキレイだと小麦粉の生地と油分が密着しないので美しくなるとか。「コンクールに出す精度」で日々、作る。

「チーズにヒップホップ。」
エメンタールチーズに音楽を聞かせ風味などの変化を探るスイスの実験を先日の「キャッチ!世界のトップニュース」で紹介。クラシックはスパイシーになり、最も美味しくなったと評価されたのがヒップホップ。早くもブルースとハードロックを試してほしいという声が。

「日本人 肉食化。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊。一人当たりの肉の消費量は20年で2割増えた。消費支出は4万円減なのに肉類の支出は400円増。対して肉用牛を育てる農家はこの間、6割減少した。いま肉全体の5割は輸入に頼る。食べ放題を選んで平気で残す贅沢はもう通じない。

「肉を焼き、飯を食う。」 この後に「俺の箸は蒸気機関車のピストンだ」と続く先週の「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重 豊)の台詞に実感があった。ホルモンを食しつつ「塩→タレ→塩に戻れる俺、大人だ」と自己満足しながら3皿注文し白米を頬張る大食漢ぶりは、いつもながら見事。

「パンダのパンだ。」
なんて駄洒落をパンダが描かれたパンに言うようになったらお仕舞いだ。駄洒落は、反応が欲しいのか曖昧なまま、聞いた方には好悪に関わらず反応しないといけないプレッシャーを自動的に与えてしまう点で迷惑千万。医学的にも高齢ほど頻度が高いそうだが拒否したい。

飲食の複合化(コンポジット)。
がキーワードと感じた本日の「日本経済新聞」朝刊。高級モスと紅茶専門店を同じ敷地に設け厨房・従業員を共有するシェア型。星乃屋珈琲店と洋麺屋五右衛門も並立させ従業員を共有。東京・銀座では単独営業が多いフードトラック7台を日替わりで並べる、多様化対応。

「おにぎり離れ。」
しても仕方ないコメ離れ(17年間で一人当たり年間支出4割減)だが「おにぎり・その他」は4割増という総務省家計調査を紹介した先日の「日本経済新聞」朝刊。「ミシュランガイド東京」に掲載された「おにぎり浅草宿六」は葛藤しつつ300円台のおにぎりを出す。

「白淡麗。」

が2019ラーメントレンドと年間200杯を食す伊藤甲介「ラーメンWalker」編集長(先日の『LOVE CONNECTION』)。澄んだスープの淡麗系でも限りなく透明に近いタイプで、おすすめ店にミシュラン登場店主の東京・王子「キング製麺」を挙げた。

「食べログポエム。」

の存在が今週の「日本経済新聞」朝刊に。味についての記述が全くないか殆どない「食べログ」の口コミで、何が書かれているかと言えば、入店前の状況や心情、店内で食した料理ではなく、そこで浮かんだイメージや言葉だ。自身の舌を信じて語れない情報難民の仕業か。

年60のホットドッグを食べる
平均的な米国人の嗜好を紹介した先日の「JET STREAM」。ホットドッグ発祥の地・ニューヨークの人気店「GRAY'S PAPAYA」のセットでホットドッグ2個に付くドリンクは店と同名で濃厚なフルーツ牛乳の味とか。私は年間約120個の鶏唐揚げを食す。

世の中は段々と厳しく激しい。 と聞けば日本の現状のようだが「魯山人味道」に収録の北大路魯山人、55年前後の随筆の一節だ。続けて「なにもかも押し流される」とあり、60年以上前、既に社会的ストレスを感じていたと分かる。ならば外食文化そのものが滅びようとする現在をどう憂えたろうか。