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#フード 記事まとめ

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レシピやグルメ情報、料理や食文化に関する考察など、食にまつわる記事をまとめていきます。
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2022年12月の記事一覧

おうちで中華 - 菌菇土鶏火鍋(雲南式・キノコと鶏肉の火鍋)

今日の料理は、菌菇土鶏火鍋(キノコと鶏肉の煮込み鍋)。かつて雲南で出会い、あまりの旨さに呆然とした逸品だ。 雲南の野生のキノコと地鶏で作るやつが至上の旨さだけど、日本で買えるキノコと鶏肉で作ってもべらぼうに旨いので、ご紹介する。 菌菇土鶏火鍋 菌菇土鸡火锅 jūngū tǔjī huǒguō溶け合う旨味。作り方はシンプル極まりない。要は、煮込むだけだ。それだけに、材料にはできる限りこだわりたい。 鶏肉は、いつものより良いものを買い求めよう。丸鶏が理想で、ぶつぎりを買うに

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【新年を祝うお菓子】

「コツは生地と会話することだよ」 職人にお菓子の取材をする中で、時々、理解できない言葉が飛び交います。 生地と会話??この人は一体、何を言ってるんだろう?と思うのですが、他の職人にも話を聞くと、どうやら同じ体験をしているようです。 お菓子を作る上で、大事な生地との会話。 それが愚直に反映されたお菓子が、今回ご紹介する、ガレット・デ・ロワです。 ガレット・デ・ロワとは、新年を祝うお菓子として、フランスでは、 年始にお菓子屋・パン屋の店頭に大量に並べられ、街が活気づい

お正月に向けて かまぼこ屋さんは大忙し!

こんにちは。京かまぼこ大栄です。 今年も残りわずか。もうすぐ2023年がやってきます。 世間は忙しい師走ですが、かまぼこ屋さんこそこの時期は一番の繁忙期なのです! お正月のおせち料理に使っていただく、紅白かまぼこ。 かまぼこは普段は脇役ですが、お節料理には主役とまではいかないですが必ず入ってますよね! 当店でもたくさんの種類のかまぼこを、一生懸命作っていますよ。 当店では毎年29日と30日に、工場直売会を行っております。 駐車場スペースで販売しておりますので、お近くの方は

フードイノベーションの現在地とは。SKS JAPAN 2022から見える食の未来

地球環境問題や安全保障に伴う食糧危機の高まり、健康への影響、所得格差がもたらす栄養課題など、現在のフードシステムは様々な社会課題をはらんでおり、その深刻さは2022年になって一層強まっている。一方で食や料理は栄養面の充足にとどまらず、文化を育んだり、人を繋げ、生きがいまをも創る重要な存在として進化を続けている。 このような「食に関する社会課題の解決」と「食の多様な価値を開花させていくには?」2022年9月に開催したフードテックカンファレンスのSKS JAPAN 2022で

ドイツでおせち作り

ドイツに来てから20年以上になりますが、ほぼ毎年"おせち"を作っています。 ……と言っても、 個人的に好きな黒豆と紅白なます、たたきごぼうという3つ以外はちょこっとずつ好きなものをおつまみのように作るだけ。 後は魚卵を食べるチャンス!と奮発してロシア食材店でイクラを買ったり、生ハムやスモークサーモンを張り込んでみたり。 ドイツ(ベルリン)でもなんとか材料を調達して作ることができる、頑張らなくてもちょこっと楽しめるおせち、どういうポイントを重視して作ってるか、覚書きしたいと思

海苔煎餅みたいな餅を焼こう!

 餅は、インスタント食品だ。  密かに、私はそう思っている。確かに、カップ麺ほどの気軽さはないけれど、それでも餅は、常温保存ができて、焼けばすぐ食べられる便利な食材だと思う。  餅といえば、やはり正月を連想してしまうが、正月だけでなく、忙しいさなか、小腹を満たすのに、餅は案外、最適な食品でもある。  我が家は春夏秋冬問わず、年中、餅を常備している。  休日、私がぼんやり寝過ごしたりすると、夫が餅で飢えをしのいでいたりするし、朝早い勤務のときも、餅を焼けば、それこそ、お茶漬

胃もたれをさっぱり解消する、梅おろしスープ

大根と梅干しだけ、レンジで簡単さんざん飲み食いした胃腸にやさしくしみわたるような、ホット大根おろしです。梅干の酸味と風味が溶け込んだ熱々の大根おろしは新鮮な味わい。飲む、というよりは食べて楽しむスープとなります。 大根をおろすのも一人分ならわずか5~6センチですからあっという間、しかもレンジを使って鍋いらず。冷蔵庫に大根と梅干があれば、5分後には食べられますよ。 食べ過ぎ、飲み過ぎの朝、胃腸をさっぱりと洗い流すかのように、癒してくれるひと皿です。 ホット梅おろし材料(1

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そうだ、今こそ「町中華」を巡ろう。

昔、近所に「ラーメンだるま」という町中華屋があった。 坊主頭のマスターが作る、醤油ラーメンと、チャーシュー・なると入りのチャーハン。明るすぎない、穏やかな光の店内。この味と町中華が醸し出す雰囲気が好きで、夜更かしして祖母と食べに行ったこともある。それぐらい、町中華での思い出は自分の中に残っている。 地元・裾野に帰ってきてふと思ったのは、 チェーン店や〇〇系ラーメンの看板が目に入り、ここだから味わえるお店が少ないなということだった。とんねるずの番組のコーナー「きたなシュラン

ことし出会ってリピートしている、全国の美味しいものたち【2022】

2022年は、2020、2021と比較して各地に遠征しやすくなり、展覧会や芸術祭を目当てに全国各地を回りました。そのなかで出会い、通販や都内の店舗でも購入できたり、リピートしている美味しいものをご紹介します。 ▍「サザコーヒー」のコーヒー今年、個人的に一番 “沼”ったのがコーヒー。そして、そのきっかけは茨城発祥のコーヒー屋さん「サザコーヒー」です! きっかけは、茨城県つくば美術館で開催された「明和電機ナンセンスファクトリー展 in つくば」という展覧会のイベントで訪れたこ

クリスマスが近づくと思い出すネパール料理店

未来のお客さんとの約束を守ろうとしていた店のことを、クリスマスが近づくと思い出す。 とにかくカレーを食べ続けていた2016年頃、食べたことがなさそうな料理や美味しいという評判があれば、わりと遠くまで出かけていた。 そのうちの一軒が、甲子園口(兵庫県)最寄り「ターメリック」というネパール料理店である。 ネパールのプレートごはん「ダルバート」を食べられる店は、当時まだ少なかったのに加えて「スパイスが効いているのに辛いわけではない」「確かにオイルは使っているが重たくない」「ごは

おでんは「冷める時に味が染み込む」わけではない!

冬にぴったりのおでんはおでん出汁を具材に含ませる料理です。おでん出汁には便利な市販品もありますがわりと濃いめの味付けがおおい印象です。そもそも市販されている練物は甘めの味付けが多いので、くどくなりがちです。せっかく自分でつくるなら出汁から手作りしましょう! すっきりした味に仕上げたいので、今回は「出汁20:醤油1:酒1」でおでん出汁をつくります。一般的なおでん出汁の割合は「出汁20:醤油1:みりん1」ですから、みりんのかわりに酒の甘さを使った配合です。 おでんの基本は「長時

高円寺の天ぷら屋さんはレベルが違う

クリスマスは朝から夜まで贅沢づくしの1日。 最初の目的地は高円寺。 なぜ高円寺を選んだのかというと、高円寺は杉並区だったから。 私たちは今年 「東京23区をデートする」 という目標を立てている。  12月になって確認してみると、残り8区。 クリスマスは残りの8区を少しずつ制覇していく。 開店前から行列の天ぷら屋さん杉並区にある高円寺で目指すのは とある天ぷら屋さん。 📍天すけ 🗺 東京都杉並区高円寺北3丁目22−7 🕰12:00-15:00/18:00-22

内田農園/「セロリ嫌いがいなくなる」。群馬県のセロリ名人

群馬一のセロリ名人がつくるセロリ 群馬県佐波郡玉村町に内田農園はあります。内田農園のメインはセロリ栽培ですが、その他にもナス、白菜、ルッコラ、お米も手掛けています。 内田さんのお父様の代から栽培スタートしたセロリは、スーパーなどで手に入るものとは比べ物にならないほどの新鮮な味と食感。「内田さんのセロリを食べたらセロリ嫌いがなくなる」と言われるほどの逸品です。 セロリ栽培に全身全霊をかけて取り組む 内田さん自身セロリが大好きで、セロリ栽培をする時の姿は情熱的。そんな内田

『きのう何食べた?』よしながふみさんの「ケンジの味噌ラーメン」をつくってみた

本格的に寒くなってきて朝布団から出ることがしんどくなってきましたね。しつこいようですが寒くなってくると食べたくなるのがあれです。らーめんです。 らーめんといえば、10月の終わりにサッポロ一番塩らーめんへの愛を爆発させてしまいましたが…… 読んでくださった皆さま、本当にありがとうございました~。 今回もまた、サッポロ一番のらーめんを使ってレシピでつくってみたの記事を書いてみたいと思います。 今回、つくってみるものは? 今回はサッポロ一番みそラーメンを使って、 よしな