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金曜日のスムージー。

夏の暑い日、のんびりした週末には、よく朝食の前に目覚ましスムージーを作っていた。涼しくなってきたのでしばらく作っていなかったのだけれど、先日私が海外出張に出ている間になぜかスムージーが飲みたいと思ったらしく、夫は私のいないところで初めてミキサーを使ってスムージーを作って飲んでいたらしい。そんなこと滅多にしない人なのに。それからというもの、スムージーは「パパの仕事」ということになっていた。

ところで夫の作るスムージーは、とにかく🍌がたくさん入っている。彼のお気に入りは🍌と🥝と🍍なのだけれど、🥝と🍍の味がしなくなるほど🍌を入れるので、ねっとりと甘く、なんだか酸っぱい。そしてクリーム色にほのかな緑と黒いツブツブという、およそインスタ映えとはかけ離れたスムージーなのである。しかもそこに、本人曰く「隠し味」としてコレステロールを下げるなんとかというサプリみたいな変なのも入っている。これはもはやスムージーはなくて、ただの健康バナナジュースである。

本当は寒くなってきたし、朝からスムージーの気分ではないのだけれど、どうしても飲みたいというので、今日は私が作った。パインがメインでバナナを数切れ。レモンと蜂蜜と、割とたっぷりのジンジャー絞り汁をヨーグルトでミックスしました。

「やっぱり美味しい!」と言ってくれたけれど、「パパのスムージーも、記憶に残る味だよ」っと心の中でつぶやいてみる。家族の味っていうのは、美味しければいいってもんじゃないんだ。

昔、バナナの輸入に関わっていた夫は、スーパーで🍌を見ると決まってエクアドルの話をする。パパのスムージーは、本当は思い出味のスムージーなんだ。

今日の晩御飯はひき肉とマッシュポテトのグラタン。デザートは、ビアードパパのシュークリームです。金曜日だから高カロリーのご褒美ご飯。さ、作ろ。


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