見出し画像

最近読んだ本(~5/10)

ミステリーあるあると言ったら何だろう?
密室、クローズドサークル、ダイイングメッセージ、アリバイトリック、その他諸々。

ミステリーは人気のジャンルで、多くのミステリーが世の中には出回っており、だからこそミステリーあるあるというものが生まれると。

ミステリー好きなら一度や二度ではないんではなかろうか?
「こんなめんどくさいトリックを使うくらいならもっと他にあるんじゃ?」とか。
「そんな解決ありかよ、アンフェアにもほどがある」とか。
「さすがにその動機は無理がないかい?」とか。
そんなことを思ったことは。

そういったミステリーあるあるや、皆がミステリーを読んでなんとな~く疑問には思ってたけどなんか言っちゃいけないような気がすることとか、そういうのを盛大にイジッたのがこの作品。

しかもゴリゴリのミステリー作家が書いてるのがまた良い。
ミステリーを書いてるときにこんなことを考えながら書いてるのかと想像するとなかなか面白い。

それにしてもこれはミステリーと言っていいのだろうか、、、?

『名探偵の掟』東野圭吾

完全密室、時刻表トリック、バラバラ死体に童謡殺人。フーダニットからハウダニットまで、12の難事件に挑む名探偵・天下一大五郎。すべてのトリックを鮮やかに解き明かした名探偵が辿り着いた、恐るべき「ミステリ界の謎」とは?本格推理の様々な“お約束”を破った、業界騒然・話題満載の痛快傑作ミステリ。

講談社BOOK倶楽部

呪いは実在するんだろうか?
最近流行りですよね?『呪術廻戦』大ヒットしてるし。

それはさておき、
生きていたら他人を恨むことなんていくらでもあるんではなかろうか?
まぁ、だからと言って呪い殺してやろうと思うほど恨むことはそうそうないでしょう。

しかし、「いやしの村」という施設には「人を呪い殺している」という噂があった。
表向きは心に傷を負った(他人に恨みを持った)人たちが身を寄せ合い生活することで更生を手助けする精神的リハビリ施設だが、裏では人を呪い殺しているという噂がネット上に出回っていた。

あるルポライターが「いやしの村」を取材し、その結果を一冊にまとめたのがこの本である。という体の、いわゆるフェイクドキュメントというやつだ。

あ~、騙された!気持ち悪い!
そんな感じ。気持ちよくはない。もちろん褒め言葉です。

どんでん返しにはスッキリする気持ち良いものと、「は?ちょっと待ってどういうこと??」となる気持ち悪いどんでん返しがあると思う。
もちろん本作は後者。

大変驚いたが全容を理解したとは言い難い、ので読み返したくなってしまう。こんなに読み終わってすぐに読み返したくなった作品は初めてだ。

この驚きと気持ち悪さ、是非とも味わっていただきたい。

『出版禁止 いやしの村滞在記』長江俊和

大切な人、信頼していた人に裏切られ、傷ついた人々が再起を期して集団生活を営む「いやしの村」。一方、ネット上には、その村は「呪いで人を殺すカルト集団」という根強い噂があった。噂は本当なのか? そもそも、呪いで人を殺すことなどできるのか? 真実を探るため、ルポライターが潜入取材を試みるのだが――

新潮社

バディものっていいよね。
ミステリーのバディの元祖と言えばやはりシャーロック・ホームズとジョン・ワトスンだろうか?
ミステリーに限らずともバディものはいっぱいある。誰しも好きなバディの一組や二組は居るでしょう?

ミステリーにおけるバディのパターンとしてよくあるのは、やはり天才の探偵役+ダメな相棒だろう。基本的にはとんちんかんな推理をして場を混乱させるがたまに何気ない一言で探偵役にひらめきを与えてサポートをするような、そんな王道パターン。

さて、今回のバディは探偵役はもちろん天才だが相棒もまた天才、天才+天才のバディ、犀川創平と西之園萌絵だ。

西之園嬢が巻き込まれた別荘での密室殺人事件に挑む、というものだが、
本作はシリーズ8作目で構成が他とは違っている。西之園嬢とともに事件に巻き込まれた笹木という人物の手記という形で物語が進んでいく。
なので犀川の出番は非常に少ない。

それでも夢中になって読んでしまうからこのシリーズは凄い。

正直なところこれ以上は語りたくないところである。
何故ならびっくりしてほしいから。

騙されるって気持ちいい!

『今はもうない』森博嗣

嵐の山荘で起きた2つの密室殺人事件!
隣り合った部屋で死んだ美人姉妹。40歳の私は、西之園嬢と推理する。
避暑地にある別荘で、美人姉妹が隣り合わせた部屋で1人ずつ死体となって発見された。2つの部屋は、映写室と鑑賞室で、いずれも密室状態。遺体が発見されたときスクリーンには、まだ映画が……。おりしも嵐が襲い、電話さえ通じなくなる。S&Mシリーズナンバーワンに挙げる声も多い清冽な森ミステリィ。

講談社BOOK倶楽部

まとめ

ミステリーばっかりやないかい!
『名探偵の掟』に関してはミステリーか微妙なところだが。
でも好きなんだからしかたがないね。

本当は最近文庫版の『三体』も読んだけども、、、
「なんかよくわからんがとにかく面白い!」としか言いようがないからあえて書かなかったよ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?