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親しみのある物に眠る、新たな気づき

予想を良い意味で裏切られると、とても嬉しくなる。

30代半ばともなると、慣れ親しんだ物への予測ができてしまう。

テレビとは、こんな物。
雑誌は、こんな物。
ラジオは、こんな物。

よく知っている物にこそ、自分が知らない新しい発見の機会が詰まっているかもしれない。


先日久しぶりに、雑誌を買った。

集英社から出ているLEE。

雑誌といえば美容室で読むだけで、自分では買わなかった。

買っても大して読まないことが多いからだ。

美容室でよく見ていたのは、GINZAなど。

見応えのあるファッションページが魅力なものの、どこか遠い世界の話のような気持ちで眺める。

その時間も美術館にいるような、贅沢な時間ではある。

LEEをじっくり読むのは初めてだった。

中を開いて、驚いた。

ファッションの内容がメインで、他にはメイクなどが載ってるんだろうなと予想を良い意味で裏切ってくれた。

暮らし、働き方、パートナーシップ、環境問題…

身近な内容から、これから知っていきたい内容まで、幅広い。

そして子育て中の自分に、フィットするテーマが目についた。

ファッション誌は、どれだけオシャレに見せるかを1番に考えて作られていると思っていた。

しかしLEEは違った。

ファッションとライフスタイル、ファッションと環境問題など社会課題も絡めた内容で構成されている。

そして何よりも身近に感じられる作り方がされているので、自分自身と重ねて読み込んでいける。

ファッション雑誌は、遠い世界の情報ではなかった。

そこにはリアルな世界が、広がっていたのだ。

読み手に寄り添った言葉たちは、着実に気づきを与えてくれる。

環境問題やジェンダー問題に対しても、何か自分にできることはあるかという視点が持てる。

サステナブル投資についての、新井和宏氏の記事も興味深かった。

子育てをする中で、お金の扱い方について、まず親である自分自身が見直していきたいと思っていた。

預金をそのまま銀行に預けるだけでなく、もっと有効に使っていきたい。

まさしく気になっていたテーマである。

記事を読み、ESG投資にやはり挑戦してみようと思えた。

学びのある、ファッション雑誌との出会い。

ファッションという1つのテーマに留まらず、生き方にまでつながる内容を一冊の雑誌から得ることができる。

忙しい日常の中で、充実した自分時間を得ることができた。

すっかりLEEのファンになった私は、翌月号を楽しみにしている。


自分が知ってるものが、全てではないことを忘れずにいること。

簡単そうで、意外とできない。

今まで馴染みがある物にも、新たな発見がある。知らない世界がある。

自分の経験の中での予測だけで判断しないで、今までの感覚を良い意味で疑うことも必要である。

新たな発見と出会いが、そこには待っているかもしれない。

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