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クリス・ペプラーの話

数日前の徹子の部屋に出ていたDJのクリス・ペプラーの話。 4年前に生まれた自分の息子が、母親のお腹にいて生まれる前に、 クリスが送った音楽を覚えているというのだ。 それを聞いて、そういえば自分も4歳当時、それより前の過去、 つまり2歳とか3歳ころの記憶を覚えていたことを思い出した。 当時は当時で、その頃より前の記憶があったのに、 常に新たな記憶が上書きされてどんどん忘れていく。 少しずつ歳をとって覚えていたことより、 忘れる量が増えすぎて人生ハイ終了となるのだと思

    • 「ETV特集 うずまきファミリーと“子育て村”」 から昔の記憶を遡る

      番組を観ていたら記憶になにか引っかかる。 対象の集落をグーグルマップで探していると、茅野市へ抜ける街道筋に高遠城址公園がある。 ふと思い出したのは、何十年も前の学生時代にバスで茅野市まで抜けたことがあったことだ。 いつだったか、高遠地域の桜がきれいだった記憶もあるが、あまりにあやふやな記憶だ。 その怪しい記憶と番組の地域がオーバーラップし、さらに新たな妄想を巡らしてしまう。 学生時代にコミューンという言葉に酔ったことがあった。 武者小路実篤の新しき村のような本も読

      • 「はじめての旅先通信」とHotmailの時代

        1997年、海外から随分長いこと離れてのひさしぶりの赴任は、どこからともなく湧き上がる不安に満ち満ちていた。 何でもいいから単純に海外に関する情報を欲していた。 そんな中、ある雑誌に、ヨーロッパの貧乏旅行者の間で「Hotmail」が連絡手段として活用されている旨の記事を発見した。 Hotmail(ホットメール)の意味が全く理解できなかった。 その頃、パソコン通信を楽しむ限られた人達しかその便利さを知らなかったのではないだろうか。 当時の文書を調べ直してみた。だが、残

        • BS世界のドキュメンタリー 選「“復讐”からの解放~グアンタナモ その後」

          昨晩、また観てしまった。これで5回目。何度観ても緊張感がある。 でっち上げの文書を使って尋問し自白させた証拠が、ウソ発見器でウソと認定されれば、当然証拠の信憑性が疑われる。 政府の上層部ラムズフェルドのお墨付きの文書であろうが、機械を持ち出して出てきた自白がNOとされればオワリである。 既に論理的に破綻している。 アメリカ政府がモハメドゥの言い分に正当性を与えたと言える。 個人個人の人物の強かさの点からすると、モハメドゥのメンタルの強さは、グアンタナモ特別チームの面

        クリス・ペプラーの話

        • 「ETV特集 うずまきファミリーと“子育て村”」 から昔の記憶を遡る

        • 「はじめての旅先通信」とHotmailの時代

        • BS世界のドキュメンタリー 選「“復讐”からの解放~グアンタナモ その後」

          突然脳細胞の配列が変わった

          突然脳細胞の配列が変わり、不思議なほど落ち着き、一切の不安がなく、数時間だけ達観したような精神状態になったことがかつてあった。 たぶん、交通事故が起こるような確率で、悟るに近い状態に一時的に近づいたのではないかと思う。 随分前のことだ。未だ、どうしてそんな状態に変化したのか原因が少しもわからない。 突然だった。一生に何度もあるような経験ではなかったことに何十年も過ぎてから気がついた。 自分を取り巻く外的な状況がどのように変化しても、自分の精神状態が極めて安定しコントロ

          突然脳細胞の配列が変わった

          25歳頃の記憶とバイク

          40年以上前か。25歳の頃、残った全財産で新車でホンダのMTX125Rを購入した。 散々乗ったつもりだったが、1,5000kmしか乗っていなかった。 2年半ほど海外で暮らすことになった。ある制度に合格したからだった。 バイクを売るかそのまま実家に保管するか迷っていた。 2年半で錆びついてボロボロになるような気がして、車やバイクに詳しい親戚筋に相談した。 ガソリンをギリギリまで満タンにし、オイルを全体にぶっかけてシートを被せたら、たぶん大丈夫だろうとアドバイスされた。

          25歳頃の記憶とバイク

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その8  2023年6月8日~7月7日 帰国

          帰国するまでの数日間に、ベルリン市内のDDR博物館 (東ドイツ博物館)を訪れた。ビルではなく地下の空間を利用した展示施設だった。 イギリスからの修学旅行生や海外からの旅行客で満員だった。 こんな世界があったのだとつくづく思う。 家族の友達と公園で集う。様々な面々。 公園に各々が持ち寄り、何時間も楽しく食べて飲む文化。 重厚長大な雰囲気そのままの古いままやっと完成したブランデンブルグ空港は、合理的な広さではなく、広さそのものが主張している。いかにもドイツらしく感じる。こ

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その8  2023年6月8日~7月7日 帰国

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その7  2023年6月8日~7月7日 ギリシャからベルリンへ戻る

          ペリオン半島を朝に経ち、昼過ぎにテッサロニキ近郊に到着。 レンタカーを返し、タクシーで十数分離れた埠頭のレストランでギリシャ最後の食事をした。 ベルリン・ブランデンブルグ空港へ戻る。 #ペリオン半島 #テッサロニキ #ギリシャ 

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その7  2023年6月8日~7月7日 ギリシャからベルリンへ戻る

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その6  2023年6月8日~7月7日 ペリオン半島 ビーチの朝

          宿に到着して目に入ったエーゲ海は、何年間も忘れていた海外にいる開放感を紛れもなく思い出させてくれた。 翌日の早朝は、是非日の出を見てみたいなどと思ったわけでもない。 ただなんとなく時差ボケがまだ残るせいで起きてしまったからだった。 辺りはまだ薄暗かったが、ちょうど日の出の時間に合っていたようだった。思わず続けて写真を撮った。 もっと若かったら、強烈に目に焼き付いた景色だけで、以後数年くらい続く多幸感に浸っていられたかもしれないなどと思った。 短期記憶が随分落ちてしまっ

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その6  2023年6月8日~7月7日 ペリオン半島 ビーチの朝

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その5  2023年6月8日~7月7日 ペリオン半島

          これまでの旅と今回の旅の大きな違いは、スマホの活用度が以前よりも増したことだ。 もっとも健康を考えた時、次回の旅行ができるかどうかさえ、かなり怪しいところだが。 5年前、戦争前のウクライナを訪れた際、様々な場面であのキリル文字がわからず困ったものだった。 最低限、Wifiが通じる場所では、グーグル・レンズを初めて試したものだった。今回は、ギリシャ文字を相手にグーグル・レンズが大いに役立った。 それにグーグル・マップ。 家族が活用することで、その威力を100%発揮できた

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その5  2023年6月8日~7月7日 ペリオン半島

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その4  2023年6月8日~7月7日 テッサロニキ

          ドイツ、ベルリンのブランデンブルグ空港からギリシャ第2の都市テッサロニキへ飛んだ。ライアンエアー。 ギリシャ北部に位置するテッサロニキ・マケドニア国際空港は、テッサロニキ市の南東に位置し、市内中心まで45分かけてローカルバスで移動。 一人1.8ユーロで済んだが、タクシーで移動すればもっと楽だったはず。 宿は、家族がAirbnbで予約していた。街の中心部に近く極めて便利。今時は全てグーグルマップの情報で事足りる。 グーグルマップ以前の昔であれば、宿泊場所にたどり着くのに

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その4  2023年6月8日~7月7日 テッサロニキ

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その3  2023年6月8日~7月7日 ハンブルグ

          最初からハンブルグの街の観光は目的になかった。 そもそもハンブルグまで足を伸ばす予定もなかったのだから。 結果として益々家族の絆が強まった。肩肘をはらずに済む関係性であるのがいい。 そして、ドイツと日本なんて、まさかと思える遠く離れた場所にいながら、70年代の共通する空気を理解していたなんて想像もできなかった。 夢のような一晩でもあった。 ギリシャへと続く #ハンブルグ #ドイツ #ホームパーティー

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その3  2023年6月8日~7月7日 ハンブルグ

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その2  2023年6月8日~7月7日 ベルリン

          疲れた体にシャワーを浴び食事をすると眠気が襲い一旦寝るが、数時間後起きてしまう。 時差ボケはなかなか直らない。そのたびに、ガイド付きと言わずとも、とにかく、よくぞパック旅行などできるものだと体感して改めて感心する。あとから何を見たか感じたかも、ほとんど記憶に残らないのではないだろうか。 妻などは足がむくみ、元に戻るのに数日を要した。とはいえ、体調は徐々に回復してくる。 家族が土曜に近くの公園で行われるフリーマーケットに連れて行ってくれた。 体が慣れてくると、近くの公園

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その2  2023年6月8日~7月7日 ベルリン

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その1   2023年6月8日から7月7日 出発

          日本へ戻って3日目だが、前期高齢者夫妻にとって時差ボケがキツい。 若い自分は時差ボケがあっても回復までにかかる時間が短かった。 新千歳空港から乗った空港バスで危うく寝過ごすところだった。乗車したのが我々2人だけの貸し切り状態だった為、バス運転手も気がついたのもかしれない。 老眼で目が見えず、普段の眼鏡の他に補助として老眼鏡をかけるのが常だった。 航空券は、予約当時一番安かったトルコ航空から、ネットで直に購入。 色々なトラブルに遭遇したが、まず、24時間前のWEBチェッ

          ドイツとギリシャ旅行雑感 その1   2023年6月8日から7月7日 出発

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          コロナ後、初めての旅、里山

          コロナ後、初めての旅、里山

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          闇の中を何千頭もの水牛が移動していく ザンビア

          1985年と1998年、ザンビア、ルアングワバレーのムフェロッジに泊まった。 日本の「川」と呼ぶには程遠いほどにイメージが異なる。広大なのだ。 乾季には川床と岸には数メールの段差があり、ムフェロッジは岸辺にある快適な宿泊施設だった。 夜、写真にあるウッドデッキのステージ脇で涼んでいた。 何処ともなくガサガサする音が中洲の森から聞こえてくる。 動物が川上から川下へ移動していることに気がついた。 音の波は次第に広がり続ける。 ロッジのスタッフも驚き、他のメンバーに声

          闇の中を何千頭もの水牛が移動していく ザンビア