ぬまのうまき

制作した絵本のこと、展示のことなどを、書いていきます。 https://twitte…

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マガジン

  • まきさんまりさん、おでかけ日和

    イラストレーターやまぐちまりこさんと一緒に展示へ行った時のことを書く共同日記。 まりこさんと、てくてくてく。 今日もいいお天気、おでかけ日和。

  • 個展のおしらせ

    今回の個展の概要をまとめました。題材のこと、開催する本屋さんのこと、描いた作品達のこと。

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絵本『メルシーのすてきなおへんじ』発売1周年

はじめに 2023年10月15日(日)、秋の雨。秋の雨はなぜか良い薫りがするのは私だけでしょうか。 本日は『メルシーのすてきなおへんじ』(ひるねこBOOKSレーベル)発売1周年記念日です。 昨年のこの日、初めて東京・谷中ひるねこBOOKSさんで個展を開催しました。初めての開催場所での個展がレーベル絵本の原画展でしたので、当時は本当にドキドキしながら初日を迎えておりました。その展示からもう丸々1年が過ぎたのかと、驚きを隠せないでいます。 絵本の制作のきっかけや制作過程につ

    • 個展「Nursery Rhyme」 in Frobergue

      はじめに 10月1日、日の暮れを早く感じ、歩いていると金木犀の香りがふわりと漂ってきて、今年も季節がふたつ過ぎたことを実感しています。 さて、9月1日には告知をしておりましたが、個展が10月12日(木)よりはじまります。今回はこの個展についてinstagramなどで書いたことを中心に、概要をお伝えできたらいいなと思い記載しました。 まずはじめに、今年は3月から5月にかけて、いつもお世話になっている本屋さんで個展を開催しました。 奈良県cojicabooks、東京都・谷中ひ

      • 「まきさんまりさん、おでかけ日和」第1回目の、てくてくてく。

        〖 てくてくてく の はじまり〗 9月1日、まだまだ暑い日が続きますが、少しだけ秋の薫りを感じる今日この頃。秋といえば、食欲の秋、読書の秋、そして芸術の秋です。 秋の初め、わたしは、イラストレーターのやまぐちまりこさん(通称まりさん)と展示や本屋さんなどおでかけした時のことを共同日記として書くことになりました。 共同日記を始めるにあたり、まりさんが素敵なバナーを作ってくださいました。(ありがとうございます!) わたしもこのバナー制作で、まりさんを線画で描いています。(い

        • 『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』斉藤倫

          原稿やラフの提出、個展の準備など、慌ただしくなって、心がざわざわしてきた。わたしはこの「ざわざわ」が好きだ。不安や焦りもあるが、武者震いに近い気がする。これから頭の中にある完成された絵をこの手で表現していく。現実にはどんな絵になるだろう。わくわくする。 原画制作に入る時、わたしは孤独になる。そして少しさみしい気持ちになるし、いつもの自分じゃない気がする。(むしろこちらの方が自分なのかも?)でもわたしはこの「孤独」がとても大切で、いつでもポケットに入れておきたいと思う。 今

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        絵本『メルシーのすてきなおへんじ』発売1周年

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          『小川未明童話集』

          今私はSNSの更新をお休みしている。今年は3月は奈良県cojicabooksさんで個展、4月は東京・谷中ひるねこBOOKSさんで原画展、5月のGWは三重県BUMBLE BEE BOOKSさんで個展と、我ながらよく生きてるなと思うスケジュールで展示を行った。展示の途中で失速しそうにはなったが、それぞれの本屋さんや楽しみに待っていてくださった方々からの激励を受けて無事に走り切ることができた。本当に感謝である。 反省点は山ほどある。でも結果として「連続で展示を行う」ことを経験してよ

          『小川未明童話集』

          『文にあたる』牟田都子

          「その本、手に取ると思ったんだよね」 先日、とある本屋のご店主に言われた。 信頼する本屋さんで本を買うことは私にとって大切なことだ。本は何億万冊以上ある。毎日新刊も何十タイトルも入荷するので、読むべき本たちの情報が埋もれて過ぎてしまう。 人生で読める本の数は限られているので、ピンときた本はお財布と相談して買うようにはしているが、それでも見逃してしまうことが少なくない。 そういう時の、信頼する本屋さんである。 棚を物色すると、「この本読みたいな〜と思ってた」とか「わたしはなぜ今

          『文にあたる』牟田都子

          絵本 『ねこたちはきょうもすやすや』を作った時のこと。

          今回は私家版絵本『ねこたちはきょうもすやすや』について、そしてひるねこBOOKSさんとpoyapoyalabelさんとのことを書きたいと思います。 わたしとひるねこBOOKSさんとの関わりは2021年5月。当時わたしは創作活動を再スタートして、絵本の出版を志していました。 数年前、わたしはひるねこBOOKSさんをSNSで知り、お店に伺っていて、お店に入ると面白そうな本が棚にぎっしり詰まっていました。「まるで宝探しのようだ。」今の自分の心にあった物語や思想という宝物が見つか

          絵本 『ねこたちはきょうもすやすや』を作った時のこと。

          絵本 『メルシーのすてきなおへんじ』を作った時のこと。

          今回は10月15日に発売したひるねこBOOKSレーベル絵本「メルシーのすてきなおへんじ」の絵本制作について書きたいと思います。 まず最初に、 ひるねこBOOKSレーベルとは、東京•谷中に構える「猫と北欧」を中心としたオールジャンル取り扱う本屋さん「ひるねこBOOKS」のオリジナル絵本レーベルのことです。猫が主人公の絵本となっていて、ご店主の小張さんが「児童書とイラストの未来を繋ぐの架け橋」をしたいという想いから、作家さんと二人三脚で作り上げ、これまで9冊の絵本が出版されてい

          絵本 『メルシーのすてきなおへんじ』を作った時のこと。

          『イワンの馬鹿』 トルストイ文 ハンスフィッシャー絵 小宮由訳

          先日、翻訳家小宮由さんのトークイベントに行った。『ダッドリーくんの12のおはなし』(アノニマスタジオ)の出版記念として小宮由さんの翻訳家というお仕事のこと、アノニマスタジオで翻訳された本のことをお話しされていた。 その中で特に印象深かったのがこの『イワンの馬鹿』を小宮さんが話していたことだった。小宮さんのお祖父様が翻訳をされていた本を翻訳した時の、複雑な心模様を聞いて、私はこの本をもう1度しっかり読もうと思った。 私は確か中学生の時本書を読んだように思う。でも内容はあまり

          『イワンの馬鹿』 トルストイ文 ハンスフィッシャー絵 小宮由訳