学校も会社も嫌になった今がチャンス!

長~いGWが終わり、学校や会社に「行きたくないなあ」。そう、「嫌」と思った今こそ、「自分」を見つけるチャンスだと思う。

学校も会社も本来、行かなければならないものではない

行きたかったら行けばいいし、行きたくなかったら行かなければいい。
実際に学校も会社もよくサボっていた人間としてはずっとそう思っている。

確かに学校の場合は、中学校までは「義務」教育ではあるけれど、それでも、本当に死にたいほど行きたくなかったら、その時点でその学校に行く価値はない。どう考えても、重要性の点で、命>学校なのだから。

「義務」のない高校や大学、会社であれば、尚の事、行かなければならない理由がない。進学も就職も自分の好きで選んだのだから、嫌になれば辞めればいいだけの話。

行くのも辞めるのも自分次第であって、誰かに強制、拘束されるものではない。自分の人生なのだから自分で決めることができる。

学校も会社もそこに行くことで、今や将来において得られる「何か」、役立つ「何か」があると思うから行くのであって、行くこと自体が目的ではない

学校や会社が嫌なときは、そこで得られる「何か」の価値が自分にはわからない、もしくは価値が自分に見合っていないと感じているときと言える。

だったら、①誰かにそこで得られる「何か」の価値を教えてもらうか、②他に価値を見出せる「何か」を探せばよい

ただし、前者(①)を適切に教えてくれる人は極めて少ない。大概、教えてくれる人(例えば親や先生)はその人の思いが強すぎて、自分にとって適切な助言とはならないことが多い。

だから、結局は自分で価値を見出せる「何か」を探すことになる。
実はこの「何か」、探すのも気づくのもなかなか大変。

多くの人は無意識にも意識的にもそれを誤魔化してなんとなく進学し、なんとなく会社に行く。

なんとなく行った場所で、「何か」を掴んだ気になるけれど、どこかでまた見失ってしまう。家族や先生、周囲の人の意見、他者の視線、自分の損得勘定などがごちゃまぜになり、年を取るほど雑音が増えて「何か」はわかりにくくなる。

なんとなくやり過ごしても長い人生、どこかでまた「何か」と向き合わざるを得なくなる。

身の回りに愚痴ばかり言っている人や生気が感じられないおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんがいたら、それは「何か」を見つけられなかった人と思った方が良い。

「何か」はひとりひとり違う。だからこそ意味があり、とっても大切なことなのだけれど、日常に流されて素通りしてしまったり、親や先生や周りの人に流されて見失ってしまうことがとても多い。

自分の「何か」と向き合い、見つけるのは、年齢が早ければ早いほど良い。

学校や会社に行きたくない、そんな今こそチャンス!
じっくり考えられる良い機会!

学校や会社が嫌なら、他に自分が価値を見出すもの、平たく言えば「好き」なものは何か?とことん考えてみると良いと思う。

単純に「好き」なことがわからない場合は、気がつけば時間を忘れて没頭してしまうものや飽きないこと、そういえばずっとやっていたこと、ずっと気になっていること、そういうものを書きだしてみると良いと思う。

どんなときに、どんなところで、どんなひとと、どんなことを、どんな風にしているときが自分は楽しいのか、嬉しいのか、これまでの人生で心が穏やかだったり、充実していたり、ウキウキ、ワクワクしていたり、そう感じた/感じるものをとにかく書きだしてみる。

できたら、それがなぜなのかを考えてみるともっと良い。

周りの人にやめなさいとかくだらないとか言われて辞めてしまったけれど、本当は好きだったこととかでもいい。自分の感情は人にはわからないのだから自分で思い出して書き出す。

生まれてからこれまでを辿るように、記憶を遡って書いていく。書き尽くしたら、共通事項を探す。そのなかに、無意識に自分が「好き」なこと、拘っていること、自分が探している、大事にしている「何か」のヒントがある。

一番貴重な命の時間。無限なようで気が付けばあっという間に過ぎていく。

自分は一番何に、どんなことに時間を費やしたいのか?
何に幸せを感じているのか?
それに対して、今の学校や会社がもつ意味は何か?


そんな風に考え、自分と向き合う時間は、学校や会社でつまらなく過ごすよりずっと意義がある。

私は高校も大学も会社もよくサボり、多くの時間を自分の「何か」を探すこと、自分の可能性を試すことに費やしてきた。そして散々、遠回りをした。

これほどの遠回りをする必要は本来ないのではないか。もっと早くに自分の「何か」を見いだせれば、貴重な命の時間をもっと充実して長く過ごせるはずだと思い、キャリアやビジネスのコンサルティングをしている。

いろんな経営者や会社、ビジネスを見てきた経験を活かし、①学校や会社で得られる「何か」の価値を伝え、②その人自身が価値を見出せる「何か」を探す、そのお手伝いができればと思ったからやっている。

自己との対話、他者との対話の「質」によって、人間の可能性は広げることも狭めることもできる

「嫌だな」と思ったら、自分の「何か」に気づくチャンス

自分の心が示しているサインを見逃さずに自分と対話し、自分の可能性を広げていって欲しいと思う。

昔の人は言っている。
「人生は暇つぶしには長く、何かをするにはあまりにも短い」





歩く好奇心。ビジネス、起業、キャリアのコンサルタントが綴る雑感と臍曲がり視点の異論。