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松本清張礼讃

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松本清張大先生の作品を味わえる幸せ。
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記事一覧

土曜ドラマ 『松本清張シリーズ 天城越え』 (1978年)

天城峠で出会った優しい娼婦ハナ(大谷直子)、無口な土工(佐藤慶)、家出少年(鶴見辰吾)。大正時…

一ノ瀬 彰
3年前

捜査圏外の条件 (短編小説)

妹を殺された男性銀行員が、7年計画で復讐を謀る。用心深く綿密に練った作戦が、ほんの少しの…

一ノ瀬 彰
3年前
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地方紙を買う女 (短編小説)

「連載小説が読みたいから」という口実をつけて、わざわざ近隣の地方新聞を都内の自宅に届けて…

一ノ瀬 彰
3年前
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一年半待て (短編小説)

自分と我が子を守るために、呑んだくれのDV夫を殺した女・さと子。婦人評論家・高森たき子や同…

一ノ瀬 彰
3年前
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恐喝者 (短編小説)

松本清張傑作短編セレクション、2本目。大雨で筑後川が氾濫し、その機に乗じて脱獄した男・凌…

一ノ瀬 彰
3年前
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或る「小倉日記」伝 (短編小説)

前からずっと読みたかった、松本清張の芥川賞受賞作品。「森鴎外が大好きな少し不幸な青年が、…

一ノ瀬 彰
4年前
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黒い画集〜証言〜(ドラマ)

2020/05/09放映 松本清張原作、1958年発表の短編小説を現代風にアレンジしたドラマ。彼の小説は「けものみち」「黒革の手帳」など、複数回に渡って映像化されたものが多い。 しかし過去に一度映画化され、今回6度目のドラマ化となる「証言」は、ダントツの人気作品ではないだろうか。 "時代が変わっても、人間の欲や業は結局変わらない" という人間の本質を、明確かつ冷徹に文章化する松本清張。 登場人物はごく普通の一般庶民で、起きる事件も始まりは些細なものだから、読む人は違和