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癖が強い我が子と向き合う

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妻に言わせれば私そっくりという娘と向き合うことを通して、私自身と向き合って人間性を学んでいる気がする。平たく言うと育児奮闘記。育児の思い出は振り返るとエモい気持ちになるので書き記… もっと読む
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打ち上げで楽しく飲む目的でリレーマラソンに臨む

概要:志から目的へと落とし込んで臨む大切さを学んだので、飲み友と有志で出るリレーマラソンチームでも「打ち上げで楽しく飲む」ことを目的に掲げて頑張るという話をする。 志を持ってブレないことが大事手段が目的化して迷走するプロジェクトは世の中に数多ある。そうならないようにも、譲れない志を持ち、目的に落とし込んで取り組むのが大事。…ということを、M-1の誕生秘話から教訓として読み取った。 今やお笑いのショーレースはたくさんあるけれど、漫才の低迷期に立ち上げられて活性化に貢献し、似

マリオカートを通して勝ち続ける意志力を想う

2年前に姉妹でスケートに通わせた。次女の方がスケートが上達すると、長女はつまらなくなって行かなくなるばかりか、妨害しようとまでする。 この現象に再現性があるならば、「子どもがゲームばっかりする」に対する解決策となるのではないか。長女が親戚の家に長期滞在している隙に、次女にマリオカートを叩き込んだ。 ゲームよりスポーツの方が偉いのか?私自身、振り返って「やることさえやっていれば、ゲームにのめり込んでもいいじゃないか」と思っている側の子供だった。 この意味で、子供のゲームを

将来どんな職業に就いても発揮できる能力とは?

タイトルの問いに対して、私との対話の中で長女が導き出した回答は「自分の頭で答えを考え、他者との対話を通じて、チームで協力する能力」だった。 答えの妥当性はさておき、それを導いたことは立派だと思う。以下、経緯について書き記す。 将来の収入を増やす費用は出す小学生にあがった娘には、月々のお小遣いを出している。複利で増やせる運用も試みたが、妻の負担が大きかったので、今は月1000円。 それとは別に、「将来、自分の収入を増やす用途」には毎月のお小遣いとは別の財源から出す運用をし

恩を着せると褒められない悪循環を断ち切るには

娘「言われなくても給食セットを出したよ!ねぇ?偉い?」としつこいので、母「今日はご飯作って洗濯もしたよ?偉い?」父「今日は出社したよ?偉い?」と恩着せがましい家族になった。 みんな偉い!!! 去年、我が家であった他愛ないエピソードを思い出すきっかけになったのは、社外でお手伝いしている接客だった。 大人だって褒められたいいろんな人を相手にしていると、褒められたい欲求は大人だって変わらないことを目の当たりにする。 以前に書いた、お酒を奢る人の中には傍若無人になって驕る人が

上達したかは知らんけど助けを求められるようにはなった

生まれて初めて、長女から「水泳を教えて」と頼まれたので、冬休み最終日は市民プールで初泳ぎしてきた。温水プールには季節関係ないけれど、新年早々に泳ごうと思う人は少ないのか、オープン直後は貸切だった。 これまでは「パパに教わったら負け」と言わんばかりの反骨精神を出してきたので、私も無理に押し売りせず待つことをキメた。市民プールに連れて行っても子供は遊ばせ、「必要あれば言ってくれ」とだけ伝えて、私は私で自分の練習をしてきた。 今回は自分から「教えて」と言うてきた。心境の変化はお

考えなしに「考えろ」を受け入れる是非について考えよう

娘は大人(特に私)の言うことを素直に聞かない、という前振りの続きから。 娘はスイミングを習っている。ある時、娘は同じクラスで習っている他の人の生徒が、自分よりも年下であることに気付いたようだった。ちょっと前まで鼓膜にチューブを入れていて、習い始めるのが遅かったのはある。それを差し引いても、進級は遅いように思える。 得意でも苦手でも、好きでいてくれたらそれでいい。でも、学校の授業にも出てくるもので、苦手だけど好きでいることは難しい。得意に越したことはない。 ある時、娘に「

市民プールで延々と伏し浮きする父

子供を市民プールに連れて行くと、熱心に子供を教える親御さんが多い。特訓親子を見ていて感じるのは「先取っていろんな泳ぎ方を叩き込むよりかは、キッチリ水中姿勢を保った方が近道なんじゃないか?」ということ。 そう言う我が家はどうなのか。そもそも私の言うことをちっとも聞かないので、一緒に特訓なんて成り立たない。「パパの言うことを聞いたら負けだ」と思っている節がある。それでも良いのかなぁとは思っている。 体育の授業で良い成績を取る目的や、選手コースに入って活躍する目的だと、特訓する

コップ並々の牛乳を注ぐ娘

最近、娘は自分で牛乳を注ぐようになった。 以前は「ママ、牛乳!」と言うてたのが、「牛乳を入れてください」と言えるようになり、さらに自分でコップから用意できるようになった。 成長しているんだなぁと実感できるのは喜ばしい。ただ、ちょっと変わった飲み方をするのが気になる。 机の上にコップを置き、こぼれるかこぼれないかくらいのギリギリまで注ぐ。そして、コップを持ち上げることなく、口から迎えに行くようにして飲む。 「どうしてそんなことをするんだ?」 大人が「どうして」と言う時

子供の「宿題やりたくない」に向き合う

学年が上がり子供がますます「宿題やりたくない」とゴネるようになった。そもそも私も子供の頃は宿題の学習効果について懐疑的だったし、課せられて勉強が嫌いになるくらいなら、宿題やらなくて良いとさえ思っていた。そんな私からの提案と、いろんな方から頂いたご意見、それに対する所感について記す。 私の提案:宿題やらないことを交渉しよう 宿題やりたくない娘に、こんな攻略法もあるんじゃないかと話した。 課せられたことを「手段」と見なし、手段に対する「目的」を突き止める 別の「手段」であ

我が家の立法権を長女に委ねた話

家の中でジャイアニズムを発揮する長女のお話の続き。自分で決めたことは貫く頑固さを見込んで、自由を求める長女に我が家の立法権を委ねた話。 最近あったジャイアニズム直近ではこんな出来事があったよ話を挙げる。 [Case1] 長女がリビングで工作していて、キッチンにいる妻を呼んで「来て!見て!」と言う。火をつけているとすぐには行けない。「すぐに来てくれなかった!」と長女は怒りだす。 [Case2] 楽しそうに絵本を音読している次女が気に入らなかったのか、長女は「うるさい!静か

支離滅裂な理屈に寄り添う

癖が強い長女にまつわるイザコザに関して、気持ちを言葉にすることで解決したこともあった。支離滅裂な主張に寄り添って「もしかしたらこういう世界観で説明できるかも」を言葉にすることで、少しでも状況が良くなればよいなという話。 長女のジャイアニズム問題これまで、枚挙にきりがないくらい長女は次女に対してジャイアニズムを発揮してきた。 ・長女と次女に同じように玩具を買い与えても、「私の方がたくさん買ってもらわないと嫌だ」と言い独り占めする。 ・長女が歯を磨いてもらっている間、長女は次

CHANGE YOURSELF

妻が子供を2人連れて公園に遊びに行った時に、こんなことがあったと聞いた話。 ベンチに座っている見知らぬおばあさんを見て、次女は「おっさん〜おっさんか〜」と言う。ヤメレ。 待ち合わせしていたのか、おばあさんのもとにおじいさんがやってくると、次女は見知らぬおじいさんの股間をタッチしながら「チェイン」と言う。ヤメレ。 もちろん、妻はすぐに注意する。「チェインはパパ以外にはやっちゃダメ!」...いや、パパにもヤメレ。 経緯として、子供が私の胸筋に触れたら「ポロッポー」と鳴き、

「自由にさせてよ」の自由って何だ?

30分だけしかYouTubeを見られない不満に駄々をこねる娘が「もっと自由にさせてよ!」と主張した。そもそも自由とは何であり、先人の知恵は何を教えてくれるのかについて、ホッブズ・カント・スピノザの考えを紐解きつつ考えを深める。 みんなが好き勝手にすると争いがおきるおそらく娘が意図する「自由」に近いのは、17世紀に社会契約論を説いたホッブズ先生による自由「外的に拘束されない」だろう。お菓子を食べたければ食べればいいし、YouTube観たければ見たらいい。すべてのことは許されて

仁義ある姉妹

「素直になったら負け」とでも言わんばかりに、意地悪な時は本当に意地悪な長女と、何も悪くないのに場を丸く収めようと「ごめんなさい」を連発する二女を育てている。 長女の意地悪にも波があって、仲良くできる時は凄い仲良しなので、思いやる心はありそう(希望的観測)。でも、普段から思いやりの気持ちを表現するのが絶望的に下手で、親から見ても「損してるなぁ」と思うことが多い。そして、いったんスイッチが入ると性悪女になって自制が効かない。 一方の二女は、癇癪を起こしている時を除けば、息を吸