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シュタイナー教育を受けたかった理由

私はシュタイナー教育を受けられる子を羨ましく思う。

高校を卒業する前に進路を決めるにあたって、家庭では「好きなほうに行っていいよ、あなたの自由にしていいよ」と言われていた。

しかし、「なりたい職業」「やりたいこと」「すきなこと」よくわからない自分がいた。

好きなことは、RPGゲーム、写真撮影、ビデオ、ネイル、メイク、などあったが好きなことを仕事にする勇気も無かった。

かと言って高い学費を出してもらってまで大学に行くことには意味が無い気がしていた。

それに昔から自己評価が低く面接にひどく緊張するタイプだったので就職活動はとても恐ろしいものに感じていた。



勉強は嫌いではなく、それなりに成績も態度も良い。

しかし、勉強内容や順位がつけられるテストとは無駄なものだと思っていた。

人と比べて、「自分はできない」と悲しむ人がいることを知っていた。身内にも友達にもいた。

頭が良いことで「〇〇は頭良いからいいよね〜」という言葉は、当時の私に複雑な何かを残した。


順位や勉強態度への評価に、何の意味があるんだろ?

それを重視して人を選ぶ大人の世界ってどうなんだろう?

例え勉強嫌いで成績が悪くても、私より魅力的で憧れの対象となる人は沢山いた。


「人生を生き抜く力」は、私の通った普通の学校では、養われなかった。

生きる喜び、自分を愛するということの大切さ、そういう大事なものを子どもたちにはわかっていてほしい。

家庭でも出来ることは沢山あるはずだ。

親が経験から気付いて学んでいれば、それもまた間違いでは無かったことになる。


シュタイナー教育を知れば知るほど、興味深くて面白いなと思う。


テレビやYouTubeやキャラクターものを取り払うというのは、家事や仕事を抱えた親にとって、かなりハードルが高いが、代替するものはその子の好きな作業などからヒントを得て、共に考えていけば良いと思う。


シュタイナー学校の卒業生たちが作っていく新しい世代はどんなものだろうと考えると、わくわくする。

だって私のように普通の学校に通って普通の教育を受けてきたとしても、生き抜く力や生きる喜びを再び手にすることは可能なのだ。


若い世代の人たちがもっと早くから輝き始めたら、どんなに地球は美しくなるだろう。なんて…


楽しみで仕方がない。

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