見出し画像

50年で世界が変わった話

この50年くらいで
あっという間に世界は変わってしまった。

若い人は知らないかもしれないが、
ポケベルが女子高生に大流行した時期があった。
数字しか表示されないので、
よろしく(4649)みたいな語呂合わせの
短いメッセージでやりとりするのが流行ったのだ。

元々は営業マンや医者など忙しい人が
会社との連絡や呼び出し用で使うことを想定した機器だ。

しかしこの思わぬニーズにメーカーもこぞって
明るい色や丸みのある形のものを次々発売した。
いつしかみんな持ってる状態になっていたものだ。

その後、携帯電話の時代がやってくる。
しかし当時は本体も値段が高く、
通信料も高かったので
お金持ちや成功者のイメージだった。

そう言えば車載電話もちょっと流行った。
電話ないのに車にアンテナだけ
付けてるのとかもあったな。(笑)

そんな中、PHSという
携帯似にた通信機器が発売された。
これは本体価格が安く、通話料は高いけど、
画面でメッセージのやりとりが出来るのが
ウケて結構なスピードで出回った。
ただ通話が安定しないという弱点があった。

このPHSの時代も長くはなかった。
何故なら、ちょっとだけ頑張れば手が届く金額の
携帯電話が発売されたからだ。
ここから携帯戦国時代へ突入していった。
通信会社は通話料を競うプランを打ち出し、
メーカーは新機種やカラー展開を始めた。

一般向けで男性だけでなく、女性や若者に向けた
可愛いオシャレな機種もたくさん出た。
競争が激化してくると当然価格競争で値が下がってくる。
新規ユーザーを獲得する事で値下げをカバーする。
そうやってどんどんユーザーが増え続け、
2人に1人は携帯を持つ時代になった。

日本の携帯電話にはiモードという機能があった。
簡易的なインターネットコンテンツみたいな?
あってるかな?機能があった。
そして、日本の携帯電話市場に風穴を開けたのが
APPIEのiphoneだ。
当初は、一部のAPPIEファンや
macのPCを普段から使うクリエイター達に喜ばれていた。

日本人は使い慣れたガラケーiモードと
分厚い取説にしがみついていた。
iphoneに対抗すべく日本のメーカー達も
頑張ってスマートフォンを開発するようになる。
ただこれらは、いくら頑張っても
iphoneに遠く及ばなかった。
ユーザー達もじわじわとiphoneの使いやすさ
動作の軽さに驚きつつ魅了される人続出だった。

こうして若者から年配者までもが
スマートフォンを持つ時代になった。

たった50年あまりの出来事だ。

そしていま誰でも使えるAIが世に出てきた。
今はまだ「人間がAIを使っている」状況だけれど、
そう遠くない未来にはAIが管理する世の中で
人間が生活するという構図になるに違いないと思う。
AIは自動学習し情報を集積し、
人間なら何時間何十時間とかかる作業を
数分数秒で答えを出してしまう。

コンピュータのプログラムであるAIは、
人間の脳の機能と酷似している。
AIに疑似人格のようなものを作り出す
ことも可能になるだろう。
人間の脳の機能も情報の集積だ。
しかし両者は同じではない。
人間が人間たらしめているのは、
実際のリアルな五感を使った経験と共に
発達する精神エネルギーの心があるからだ。

だけど、アニメや映画に出てくる
AIアンドロイドとかでポイントになるのが
「心」があるかどうかという点だ。
「心」は目に見えず不確かな存在であり、
唯一人間であることの証明するものだ。
では、今後AIが心を持つようになる
可能性はないのだろうか。
もしそうなら人間はあまりに残酷なことを
しようとしているのではないか。
神でもないのに人に似せたものを造ろうとしている。

今後の50年で科学はさらに
飛躍的な進歩を遂げるだろう。
しかし正しい道を歩んでいるのかどうか疑問に思う。
人間が文明だ科学だと
突き進んできた後ろを振り返ると、
後には無残に破壊された森林や穴だらけの岩肌、
海洋汚染、資源をむさぼり、
山のようなゴミを積み上げる。
この後始末は一体誰が担うというのか。
革新的な開発も悪くはないが、
まずは今の環境問題を解決する方が
先なのではないのかと考えてしまう。
新しいものを開発する能力があるのなら、
ゴミの山をなくし、水をきれいにし、木を育て、
海中に沈む多くのゴミを取り除く技術を考えて欲しい。

良くも悪くも今の時代を生きる自分たちに出来ることは
何なのかひとりひとりが受け止めなければならないと思う。

自分たちは今当たり前のように
テレビやスマホやインターネットで
多くの情報をシャワーのように浴び続けている。
この状態が毎日続くことで心身にも影響が出ている。
必要のない情報まで勝手に入ってしまう事で
人間らしさが失われつつあるように思えてならない。
確かに便利な世の中になったと思う。
だが、自分はもうすでにリアルなのかバーチャルなのか
分からなくなってきている。

今後自分はあと何年、何十年生きるか分からないが
思っていることがある。
子供の頃、母親に言われたことだ。

新しいおもちゃで遊ぶなら
今使っているのをキチンとお片付けしてから
新しいので遊びなさい。


今日も読んでくださった方ありがとうございます。

田中もなかは読者様のサポートをパワーに執筆活動をしています!よろしくお願いします!