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【目印を見つけるノート】95. タロットカードの絵にいやされる

みなさま、どうかご無事でいてください。

⚫タロット買いました

しばらく前になりますが、『ステラタロット』(ニチユー)を入手しました。
たまに出して、めくっています。

こちらのタロットは日本製で、ステラ薫子さんという占術家のかたが監修されたものですが、宝永たかこさんの絵が本当に素晴らしい。以前、画家の有元利夫さんのことをnoteに書きましたが、どこかしら通ずるものがあるように思います。

アートというとらえかたなのです。

私はカードの絵を好んで求めますので、その意味で前から欲しいと思っていたのです。
ちなみにその前に買ったのは宇野亜樹良さんの絵によるカードでした。

タロットカードというと、みなさまはどのようなイメージを持たれるのでしょうか。
謎の絵柄がある占い用のカード?


⚫簡単に歴史です

現在も残っている最も古いカードは15世紀のイタリア、ヴィスコンティ=スフォルツァ家、エステ家などのタロットですが、その頃はおまじないとか護符のような位置付けだったと言われています。トリオンフィと呼ばれていたそうです。大アルカナ(絵札)20枚前後と小アルカナで構成されていました。現在のトランプのようなもので(聖杯・剣・棒・金貨の4つのスートにそれぞれ、王・女王・騎士・従者と1~10までの数札がつく)が含まれていました。数札は人間ではなくスートの紋様になっているようです。
散逸していることもあって異同があります。

個人的にはこれは中世の時祷書のハンディ版ではないかと解釈しているのですが、それはまたの機会に。

イタリアの最も古いタロットに続き、17世紀に流行したマルセイユ版というのがあります。この頃から占いやゲームに使われかたが変わっていきます。賭けにも使われていたようです。

17世紀、パスカルが確率論を考察したのはサイコロの賭けにおいてでしたが、カードの賭けはまだ普及していなかったのかな。

マルセイユ版には大アルカナ、小アルカナと前例を踏まえていますが、呼び方を変えているカードがあります。より図柄はデフォルメされている印象です。

18世紀にいたって、カードの寓意が多岐に解釈されるようになり、エッティラという人がドン!と神秘主義に寄せたタロットを出します。エッティラのタロットは今でも売っていますね。あ、他の版も売っていますね。

その、神秘主義的、魔術的な部分はその後も発展していって、20世紀初頭にライダー=ウエイト版が世に出ます。このカードはそれまで絵柄がなかった小アルカナの数札にも絵を描きました。それが今の多くのタロットのベースになっているのです。


今は占い師になろうと思わない人でも書店やネットで簡単に手に入れることができますが、前は売られているところが限られていて、私は紀伊國屋書店新宿本店の1階か、渋谷の東急ハンズで買っていました。しかも、高くって涙。

今はその頃よりはるかにたくさんのカードが売っています。買ってみようとして、迷われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
やはり、ライダー=ウエイト版がいちばん分かりやすいと思いますので、それをベースにしたものなら、あとは好みで選んでいいのではないかと思います。

好みがいちばんです。
そしてぜひ、恋のゆくえだけでなく絵も堪能してくださいませ。恋のゆくえも大事ですが。

わたしは、ヴィスコンティと別名で出ているエステ家のタロット(15~16世紀の資料としても秀逸、補完あり)、ライダー=ウエイト版、マルセイユ版、1JJ版、エッティラ版も持っていますが、絵柄としてはエッティラ版が好みです。
いちばんのお気に入りはドイツ版のモーガン・グリアですが、今回の『ステラ・タロット』も素敵なお気に入りになりそうです。

あ、占ってみましょう。
3枚引いてみました。

もちろん偶然ですがありえないほど、今日はこうだったらいいなあというスプレッドになりました。本当に偶然です(強調)。
絵でなんとなくわかるところがすごくないですか。びっくり。

希望の星が輝きますように。


⚫お籠りクラフトとばら

ひとつめはキラキラ金色おひさま。
『HERE COMES THE SUN』という感じです。

もうひとつは、金具からいじった淡水パールのピアスです。これは試作品。

フェルメールの『真珠の首飾りの少女』が付けていたようなピアスをいつか作ってみたいなあ。
あれだけのバロックパールはなかなか。

ばらのつぼみは8月いっぱいまで摘みつづけるようにとのことです。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

追伸 あなたのかけがえのない時間のことを思っています。

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