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【目印を見つけるノート】1046. ROBERTさんについて、しのごのと

あめもよいな朝の空でした。

あめもよい、は
「雨催い」で今にも雨が降ってきそうな空のことです。
この言葉を市川ジュンさんの漫画『陽の末裔』で知りました。主人公の一人、咲久子さんが口にしていました。ずっと前に見たのですが、シーンまで浮かびます。
今はあまり使われていなくて、俳句などで見る言葉ですね。漫画は大正から昭和にかけてのお話ですので、当時のものとして使われたのでしょう。今は「雨模様」が一般的です。

あの漫画が大好きで、影響を受けましたね。のちにそれをまんまお伝えして、市川ジュンさんにエッセイを書いていただいたことがあります。私の「好き好き」パワーといいましょうか😅

それはひとつの例ですが、
言葉はとても強いものです。
普段使っているときには意識していなくても、どこかで見て印象が強く残った言葉を使っている例は多いだろうと思います。
製品のコピー(宣伝文句)を作る方はその辺りたいへん敏感だろうと思います。

『君の名は。』といえば新海誠監督のアニメ映画ですが、それまでは男女の悲恋を描いた昭和の映画『君の名は』のイメージだったでしょう。それを塗り替える力があるのですから、すごい作品だと思います。

塗り替えるといえば、『文豪ストレイドッグス』もすごいですね。実在の作家をイケメンキャラに仕立てました。実在→架空キャラという流れは『艦これ』や『ウマ娘』でずっと続いていますね。
これは固有名詞(言葉)を転化したものだろうと思います。固有名詞の実体がしっかりとあって、世に広く知られているからできることだろうと思います。転化したものがオリジナルの再発見につながる効果もあるだろうと思います。逆はどうでしょうか。
いずれにしても、そこには言葉がドンとありますので、元のオリジナルは必要がないかもしれません。イメージぐらいで。

と展開していくと、ソシュールやフーコーの世界に‥‥‥き、記号論😱論じるほどの知見はありません。

言葉はそのような性質のものだと思います。
「愛してる」といわれれば愛されていると思うし、無言ならば愛されていないと絶望したりもします。愛する、愛されるというのはひとつの行為で象徴されるものではなくて、感情にもとづき、いろいろひっくるめた上での「概念」とも考えられるにも関わらず、言葉だけに頼ってしまうことがあります。

さて、
私の場合、書くときはできるだけ自分の本意に添うように書いています。思っていることにできるだけ忠実でいたい。
それ以外はあまり考えていないです。
失敗していることも多いと思うのですが😅

そうですね、
書くことに限らず言葉の失敗かなと思うことがあります。
「頑張ってね」という趣旨の言葉で、結果的に人を過剰に焚き付けてしまうのが続いたことがありました。言葉の使い方を間違えたのだろうかと少し考えました。
前向きな言葉でもしくじることはあるのです。

noteや小説を書くときなどはあまり考えていませんし、この方なら大丈夫だと思えば気にしていませんが、コミュニケーションが生じる部分は少し考えるようになりました。

あめもよい、は雨になりました。

さて、今日の曲です。
最近、諸般の事情でBluesをかけていないなぁ。諸般の事情😅

Robert Johnson『Love In Vain』

この曲は私が初めて買ったBluesのレコード、Robert Johnsonの『King Of Delta Blues Singers Vol.2』に入っている曲です。
このアルバムにはまあ、後のスタンダードがいっぱいで、順繰りにかけてみたいぐらいなのですが、この曲が私にはいちばん印象的でした。
この曲もThe Rolling Stones、Eric Crapton、Sonny Boy Wiliamsonなどがカヴァーしているわけですが、私はこちらを最初に聴いたので印象もこちらのまんまです。

Sonny Boyで私が覚えているエピソードはひとつだけ。Led Zeppelinを組む前のRobert Plantが彼の大ファンで、ライヴに行ったとき、楽屋にあったマウスハープを持ってきてしまったという‥‥‥あれ、間違っていたらごめんなさい。シンコーミュージックから出ていた赤い表紙のツェッペリン本に書いてあったと思います😅
余談ですが、そのようなアーティストだということです。

この曲に戻りましょう。
スーツケースを持っていったのに、彼女と終わってしまう男性の歌ですが、その時に「自分の愛はぜんぶ無駄だった」(意訳)と嘆いているのです。後で知るのですが、Blueにはたいへん多いテーマです。
ただ、この曲はひよこが母鶏を見たときのようなもので、私にはとても強烈でした。
歌い手が悲しそうだったからです。

ちょっと雰囲気は違うでしょうが、東京駅の天井です

さて、
この曲のアンサーソングというか引き継ぎソングのような曲があります。

Bob Dylan『Is Your Love In Vain?』

いやあ、見事に女性にリターンエースだなあ。懐疑的というか、しちめんどうというか。ええぃ、そんなに信じられないのっ😡とちゃぶ台をひっくり返しそうです。

見事にDylan先生の言葉の術中にハマってしまいました。

どちらの曲も趣旨は同じだと思うのです。
「壊れることのない、本当の愛がほしいんだ」ということだろうと。
もし、自分の愛する人がこのようなことをしのごの言い出したら、黙ったまま微笑んで、キスしてあげましょう。
ディランさんにそれはちょっと無理ですけれど。
愛する人ならば、できます。

今日はロバートさんでまとめてみました。Bobもロバートさん😆

それでは、お読みくださってありがとうございます。

尾方佐羽

追伸 YES.

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