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【目印を見つけるノート】47. 有元利夫さんの絵、竜舌蘭の花

きのうは4回、救急車の音が聴こえました。どのような事由にしても、減ってくれるといいなと思います。

じきにこの定点観測を終わりにできることを願っています。

きのうはピート・タウンゼントさん(THE WHO)のお誕生日だったのですね。
「人生について考え込んでいたら、その日の占いに、『牡牛座は人生について考え込むでしょう』と書いてあったよ」というようなコメントを読んだことがあります。確か『ロッキング・オン』誌に出ていました。
すごくお気に入りのコメントです。

きのうの午前中までは雨が降っていたので、少しセンチメンタルな気分になっていましたが、届きました!
THE GROOVERSさんのTシャツです。
ワーイ!

カーキがかっこいいなと思って躊躇なく選びました。
けっこう長く観覧させていただいているのに、書いたことも言ったこともないのですが、オリジナルグッズはちょびっと先人の香りを纏わせて、ロゴタイプも含めデザインのセンスがカッコいい。足し引き具合が絶妙だなって思います。

竜舌蘭の花がやっと咲いたような、そんなスパンでのコメントです。
テキーラを一杯どうぞ。

きょうはまた手続きのことで出かけます。


⚫有元利夫展に行きたかった

行こうと思っていた催しが軒並み延期や中止になりましたが、またひとつそのようなニュースを見ました。

渋谷の『Bunkamura ザ・ミュージアム』で6月末から開催予定だった、『有元利夫展』です。大丈夫かなと思ったのですが、残念です。

有元利夫さんの作品は物語の世界のような、独特の画風です。

少しデフォルメされた女神のような普通なような女性がいて、不思議な景色の中にいる。日常の世界ではないし、かといってファンタジーでもない。私だけの感覚ですが大昔の本の挿絵を見ているような、イコンを見ているような、無性に懐かしくて不思議な気分になる絵です。

イタリアのフレスコ画に影響を受けているとのことですが、中世の時祷書(中世ヨーロッパの絵入り歳時記といいましょうか)にも通じるものがあると思います。
時祷書も大好きです。

ここには出せないのですが、リンクから少し見られるかと思います。

https://www.bunkamura.co.jp/s/museum/exhibition/20_arimoto.html

有元さんの展覧会は以前、目黒庭園美術館で拝見したことがあります。洋館を美術館にしたところで、建築物としても美しく、階段の手すりにも歴史を感じました。通路の自然光の陰影も、展示室の照明も軽やかではないけれどやわらかい。
そこで見る有元さんの絵の素晴らしさといったら。
じっくり、じっくり、ひとつひとつ見てそれでも足りなくて、もう一度最初から見ていました。すみません。
ひとつの絵の前に、私は長く立ち止まりました。
偶然なのですがその絵の女性は、私の母の若い頃にそっくりだったのです。
母はその少し前に59歳で逝きました。
ですので、本当に不思議でずっとその絵を見ていました。

何度でも行きたいと思う展覧会です。
またぜひ開催してほしいなと思います。

⚫そしてタロットカードのデザイン

さて、
『タロットカード』のデザインももとは中世イタリアに起源のひとつがあります。発祥については説がいろいろありますが、15世紀のイタリアで作られた『ヴィスコンティのタロット』、『デステ家のタロット』が現在につながる双璧の古典だと思います。冠はイタリアの貴族ヴィスコンティ=スフォルツァ家、そしてデステ家です。今でも残されたデザインを元にしたカードが販売されています。
後者のほうを。
『ゴールデンルネッサンスタロット』(エステンシタロット)
http://www.phgenki.jp/item/7/?mode=pc

このタロットを見ながら、「ルクレツィア・ボルジアもこのカードを見ていたのだろうな」と思うと、もう気分は16世紀です。フェラーラのエステンセ城の跳ね橋の脇にポンと置かれたような気分。
そして、カードの意匠を見ていてふと思いました。

「これって、もとは時祷書なのでは?」

一考する価値のあるお題だと思いました。

タロットカードについては、またいつか。占いだけではないのです。

絵をはじめ芸術は創り手、受け手双方のあらゆる感覚や想像に対して寛容な、美しい贈り物だと思います。
また書きますね。


⚫お籠りクラフトとばらとラベンダー

▼花型のブルーのチェコビーズのイヤリングです。揺れかげんがいいです。写真がボケています。

▼ピンク系のゴムブレスです。バラのかたちのローズクォーツがポイントです。写真が白とびしています。

ばらとラベンダーは元気です。

ラベンダーは剪定しているので、密ではなくなっています。

今は経済的には、決して余裕があるわけではないのですが、道端の花にも自分のそばにいる植物にも、見とれたりできるのです。それに、四半世紀貯めに貯めたビーズたちととことん付き合える。

幸せなことだと思います。

それではまた、ごひいきに。

おがたさわ
(尾方佐羽)

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