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反りが合わない上司に出会ったら「ボスマネジメント」を使おう

仕事をしていると、上司との関係性に悩むことは少なくありません。

そんなとき、米経営学者・ジョン・コッター氏らが勧めるボスマネジメントの考え方が役に立つでしょう。

コッター氏らは、主に3つのポイントをあげています。


ボスマネジメントのコツは、「上司を知り」「己を知らせ」「信頼関係を築こう」


ボスマネジメントとは、仕事の目的を達成するために部下が上司に働きかけることを言います。たとえば、仕事を円滑に進められるように上司を動かしたり、上司から支援を引き出したりするなどです。

では、具体的にどう取り組めばいいのでしょうか? コッター氏らが著した『上司をマネジメントする』をもとにに深めていきましょう。

まず大切なのが「上司を理解する」ことです。

上司も仕事を持っており、プレッシャーにさらされています。したがって、上司が今、どういう状況に置かれているかを把握することが大切です。

また、上司自身の強み・弱み、ワークスタイル(「上司が積極的に関わりたいタイプか」「任せたいタイプか」等)も押さえておきましょう。

次に、「自分自身を理解する」ことです。

自分自身は「何が強み・弱みなのか」「ワークスタイルはどうなのか」を理解することも必要です。これらの理解がなければ、効果的な支援を引き出し方が曖昧になってしまうからです。逆に、部下と上司は協力関係にあります。したがって、自身の強みが上司の目的達成にどのように貢献できるかを理解することも重要です。


最後に「上司との関係を構築する」ことです。
上司と良好な関係性を築くためには、お互いの強みを活かし、弱みを補うことが何より大切です。そのために、まずは双方のニーズや期待を理解し、部下は上司に必要な情報を提供することが大切です。同様に、上司は頼りにできる部下に信頼を寄せます。信頼を築くためにも、部下は誠実に向き合いましょう。また、上司が持つリソースも限られていることを認識し、それを効果的に活用する方法を検討しながら協力して働くことも大事でしょう。

つまり、「上司を知り」「己を知らせ」「信頼関係を築く」ことが鍵なのです。

ビジネスパーソンの悩みを聞くと、毎回上位にランクインするのが「職場の人間関係」です。上司との関係に悩むことは多く、時には上司との相性が合わないと感じ、距離を置くこともあります。しかし、「ボスマネジメント」の考え方をもってこの問題を別の視点から捉えると、上司との協力を促進する方法が見えてくるかもしれません。

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