誰かの価値観を知るためには、「もし宝くじが当たって、７億円がもらえたとしたら、どうする？」と聞いてみれば良い。

あまり気が乗らなかったが、独りにしておくのも可哀想だったので、大晦日に実家の父をうちに招き入れて食事をすることに。

紅白歌合戦を前に、何気無くテレビを観ていると"年末ジャンボ宝くじ"のニュースが流れた。

父曰く、「俺だったら、新しい家を建てるなぁー」と聞いていないのに聞き捨てならない御意見。

常に父が亡くなってからのことを想像し、財産放棄の手続きをイメトレしている私にとっては「はぁ？」と返答するしかなかった。

父曰く、「あのボロい家をやめにして、新しい家に住んでみたい」と、酔いも背中を押しているような口ぶりだった。

結局、父のことを認められないのは"ギャンブル依存症"のせいだと思っていたけれど、そうではなく、根本的な"考え方の相違"にあるのだと感じた。

ちなみに…

自分自身は、今の生活、妻との関係、子どもたちの存在、に幸福を感じているので、多くの人を破産に追い込んでいる印象がある宝くじを買うことはしません。