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ファイナルアンサー?

今回は勤務意向調査についてです。勤務意向調査してますか?されていますか?

もくじ
1 上半期
2 揺れる想い
3 そしてファイナルアンサー

1 上半期

リーダー・もしくは管理職の皆さんは、目標面談などしていると思います。
その時に、勤務意向調査なるものを実施していますか?

勤務意向調査とはいわゆる、現在から近未来の働き方について調査すると言うものです。
平たく言ってしまえば、退職の意思を確認するということです。

リーダーや職場長は、新年度早々もしくは下半期のちょうどこの時期、気分が大きく滅入る季節かもしれません。

上半期においては、本当は新学期と合わせて新年度の体制で気分的には前向きになれる季節の一つでありながら、勤務意向調査を行うと一気に現実に突きつけられ、

「今年度どうやって乗り切ろうか、来年度の体制はどうしようか、新人・既卒者の採用割合はどうしようか」

など、ちょうど一年も前から次年度の体制を予想し、思いを巡らせないといけない大切な作業からスタートする。

勤務意向調査とは、そう行った感じでしょうか。

そして、自身の思いを伝えたスタッフと、それを受け止めた上司は、約半年間色々な思いを踏まえてそれぞれに自分自身と向き合います。


2 揺れる想い

転職に関しては、個人的には賛成派の1人です。
もっと言ってしまえば、組織内異動のシステムがあればそれを上手に活用すること。
これが一番賢い選択だと思います。

もちろん、自身のキャリアビジョンと照らし合わせ、現在の組織では自身の夢を叶えさせることができないのなら、転職という道もあり得ます。

しかしながら、転職先が決まってないのに、無理して転職の意思だけ先に伝えなくても良いと思います。これは本当に要注意だと感じています。

自身と深く向き合うことはとても重要なこと。
しかし焦りは禁物です。

あなたは今現在、卒後何年目ですか?

経験年数に限らず、自分を安く売らなくても良いと思います。
今まで積み上げてきたあなた自身のキャリアは偉大なものです。

自身の業績を評価され、他の施設からのオファーで転職することは、非常に大きな自身につながることでしょう。

一方、そうでない場合、自身の気持ちが先行してしまいがちです。
いろんな感情に押しつぶされそうになるかもしれません。

夢、希望、充実感、楽しみ、焦り、不安、孤独感、寂しさ、・・・

まさに、自分自身の心は揺れ動いています。


3 そしてファイナルアンサー

上半期で調査した勤務意向調査。
半年でどのような変化があるのでしょうか。

退職の意思、転職の意思、組織内異動希望、残留意思・・・

半年かけて、揺れ動いた気持ちを改めて整理する時期です。

職場の管理職は、上半期で調査した退職希望者のリストを元に、次年度の採用人数を計算します。そして施設の長や人事担当者、法人組織の人事担当者などにこの人数を提示し、次年度の採用計画を元にリクルートが開始されます。

そしてファイナルアンサー・・・

この時期、勤務意向調査の確定版として各自の意思表示を再確認していきます。

本当に退職していいのですか?
この言葉、なんとも聞きにくい質問です。
辛いです・・・

自分自身も多く転職した人間の1人として、今まさに自分がお世話になった過去の職場長の方々にはご面倒ご苦労をおかけしたとつくづく感謝するのとともに反省もしています。

きちんと大人としての対応ができたのだろうかと・・・出来ていなかったですね。事情はどうであれ、反省すべき点がたくさんあります。

管理職として今思うこと。それは・・・

上半期で明らかとなった退職者の人数とリクルートに必要な人数が、この下半期の勤務意向調査でも一致していれば、管理職の頭をそれほど悩ますことはないでしょう。

そうとは言え、退職の意思には変わりはないのですね?
ファイナルアンサーですか?

と質問するのは非常に心苦しいですし、引き止めたいものです。
引き止めたいのが人情です。

しかし、管理職の心のどこかでは、残留意思が生じたらどうしよう?
という思いがあるのも事実かもしれません。
次年度1名の増員。
増員に見合った配置を敷くにはどの部門を手厚く配置したらいいのだろう?
収益は上がるのか?収入と予算のバランスは大丈夫だろうか?

管理職の心の中でも本当にその言葉でいいのか?ファイナルアンサーか?
と心の叫びを確認しています。

でも、でもですよ・・・

自分も人間です。
よく思い出します。
本当にファイナルアンサーですか?1週間後もう一度話を聞かせてください。
そうやって何度も自分自身の話を聞いてくれた施設の長様には、今でも本当に感謝しています。

自分都合で転職意思を告げ、覆ることは無いと自身で思っていながら、何度も引き止められると、やはり嬉しかったものです。

退職意思のあるもの、転職希望のもの、残留するもの、管理職の皆さん。


本当にその言葉で良いですか?


それぞれの立場をよく考え、互いに尊重しあい、それぞれの成長と幸せを願い、ファイナルアンサーを丁寧に確認できたらと考えます。

ファイナルアンサー?と言いつつ、やはり何度もよく確認し合うこと。
当たり前ですが基本的に重要なことだと思いますね。

自分らしい気持ちのこもったファイナルアンサーを表現できるようになりたいものです。


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