ひとりで眠るということ
ひとりで眠れるようになったのは、いつからだろう。
娘は、8歳の誕生日をきっかけに、ひとりで眠るようになった。
去年の春に買って以来、たまに遊ぶ程度だった自分の部屋のベッドを、ようやく使うときが来たのだ。
しかし、彼女は今までずっと家族4人川の字で眠っていた訳で、ベッドへ行くまではいいのだが、夜中目覚めるとしくしく泣いて、ママ…と呼ぶ声がする。
初日は、眠れないと泣くので可哀想に思って添い寝した。
2日目も、葛藤の末に途中から添い寝。
3、4日目は、眠るまで見守り、隣の部屋のベッドで寝た。夜中にしくしく泣くので、部屋までいって「大丈夫だから、寝なさい」と髪を撫でた。明け方は「頼むから寝てくれる?」と半分キレ気味に説得した。
5日目の今夜は…どうなることやら。
と、ここまで努めて冷静に書いてみたが、
ちょっと待って?
ひとりで眠るのってこんなに大変?
8歳なのに!?
と内心はかなり動揺している。
まるで断乳ならぬ、断添い寝状態だ。こんなに苦戦するとは思わなかった。それもこれも、彼女にはすっかり添い寝がスタンダードになってしまっているのだ。完全に自分が蒔いた種なんだけど。特に冬場は、私が冷え性なもんだから、割とくっついて眠っていたしなぁ。
お泊まり保育やお泊まりキャンプで、よく眠れなかったと行っていたのも、今思えばそういうことなんだろう。
私自身、ひとりで眠る快適さを忘れてしまったし、可愛い子供とぬくぬく眠れたほうが、本当は身も心も満たされる。
でも、彼女の人生の中で、ひとりでもぐっすり眠れる、というのは大切なこと。どんな環境でも休息できる力を持つということ。
そういう意味合いは本人にうまく伝わらなくてはがゆいけれど、ゆっくり、支援していきたい。
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