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専業主婦の私がなぜ古典和歌を勉強するのか

こんにちは。高校時代から和歌が大好きな専業主婦、おかゆです。

長年の和歌好きが高じて、インスタで「もし現代のヒット曲が古典和歌だったら」という企画をやっています。

ほかにも、気に入った古典和歌をピックアップして現代風にかみ砕いたり、、

ありがたいことに「分かりやすい!」「勉強になる!」といったお声もいただき、私自身も楽しみながら発信させてもらっています。


古典和歌に関する発信を始めるまで

今でこそ専業主婦の私ですが、元々はWEB業界で働く仕事大好き人間でした。

平日はもちろん、休日も頭のなかは仕事のことでいっぱい。

何かいいアイデアはないか?と本屋に行ったり、交流会に参加したり、時には家にこもって提案書を作り込んだり…。

会社の偉い人やお得意様と、夜遅くまでお酒を飲むこともありました。

とにかく仕事が大好きなので、趣味などに時間やお金を費やすことはほとんどなかったのです。


結婚、そして妊娠・育児を意識し始める

そんな私も、今の夫と出会い結婚。

妊娠やその先の出産・育児のことを考えると、これまでのペースで仕事は続けられないと感じるように…。

おまけに妊娠しにくい体ということも分かり、治療と仕事の両立はなかなか難しそうだと実感。

今の自分が優先すべきことは何か?…と悩んだ末に、退職することを決意しました。


仕事以外に夢中になれることが分からない

それまで仕事一筋で生きていた私は、専業主婦になり、心が空っぽになってしまいました。

家にいても楽しくない。
家事も好きになれず、必要最低限の掃除・洗濯・自炊を繰り返すだけの毎日。

夢中になれることがないって、こんなに辛いことだったんだ…。

何か暇潰しになる趣味はないか?と、手当たり次第に探してみました。

ゲーム、漫画、TV、YouTube、、
どれも一時的には楽しめるのですが、すぐに飽きてしまいます。


社会人になる前だって、それなりに楽しい毎日を過ごしていたはずなのに。。

気が付けば、仕事以外で自分が何に夢中になれるのか分からなくなっていたのです。


仕事に打ち込めるのは当たり前じゃない

同じころ、私の父が体調を崩し、長期入院することに。

一時的に働けなくなり、心身ともに元気がなくなっていく父を見て気が付いたのです。

仕事や好きなことに打ち込めるって、当たり前じゃないんだ…!

病気、怪我、妊娠、育児、介護、老化…。
いろんな事情で、仕事をセーブしなければならなくなる時が誰にでも訪れ得る。

そんな時、生きがいや夢中になれること、自分らしさとは何なのかを見失ってしまう人も世の中にはたくさんいるのだと、初めて知ったのでした。


自分の好きなことを発信したい

仕事はできない。

それでも体に負担をかけず、自分にできることを見つけたい。

自分が本当に好きだったことを思い出して、自分らしさを取り戻したい。

そして自分の好きなことを発信し、一人でも多くの人に、「趣味の時間」や「何かに夢中になれる瞬間」をおすそわけできれば…。

そんな風に考えるようになりました。


自分が仕事以外で夢中になれること

とは言え、自分の好きなことって何だろう…?

考えれば考えるほど迷走し、気付けば体に負担のかからない仕事はないか?…と求人サイトを眺めている自分がいました。

しかし今すぐにでも妊娠を希望している身。

こんな中途半端な気持ちで雇ってもらっても迷惑をかけるだけだ…!と我に返ります。


そこで一度仕事のことを忘れ、お金を稼ぐ前に好きだったことは何か?を思い出してみることに。

学生時代、何をしているときが楽しかったっけ?
何に夢中になっていただろう…?


私は高校時代、古文の授業が好きでした。

響きの美しい古語を知ったり、独特な文法を覚えたり、昔の人々の心情のなかに現代との共通点を見つけたりすると、自然とワクワクしたのです。

そして、同じように古文が好きな友人がいました。

その友人とは、誕生日やイベントなど、ことあるごとに和歌を送り合っていたのです。

“平安時代ごっこ”という感覚でした。

その遊びは大学生になっても続き、一緒にお寺や神社、温泉旅行などに行っては和歌を作り合いました。


和歌のことなら夢中になれるかもしれない。

これを機に一流の和歌にたくさん触れて、自分自身も学びながら発信してみたい!と思ったのです。


平凡な日常に感動する力

こうして試行錯誤しながら、和歌の勉強と発信が始まりました。

昔からカラオケが大好きだった私は、「現代のヒット曲」という要素も絡めて企画にしてみることに。

少しずつ、私の発信が好きだと言ってくれる人も増えてきました。

そして何より、和歌のことを知れば知るほど、特別なことをしなくても、日常の中で小さな感動に気付く習慣が身に付いてきたと感じます。


今、夢中になれることがない。
最近、感動した覚えがない。

そんな方に、何かのきっかけで私の発信が届き、そして「和歌」を趣味のひとつに入れてもらえたなら…。

こんなに嬉しいことはありません。


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