連続読書感想投稿20日目です。始まりは下記から。

とりあえずお湯わかせ　柚木麻子　NHK出版

柚木麻子さん作品は3作品目だ！前に『覚醒するシスターフッド』というシスターフッドものかなと編者が思ったものがまとめられているアンソロジーのなかで『パティオ8』という作品を読んだ。

またそのあと読んだのも『ランチのアッコちゃん』だったので私の中では完全に柚木麻子＝シスターフッドの人という式が出来上がっている。

あと『ナイルパーチの女子会』のドラマが見たかったのに見れなくて原作を読むしかねえと思っている。（けど、ちょっとこわい話なんですよね？）

のになぜか、エッセイから読んだ。今、グルメっぽい題名や表紙の本に弱いので……。

本当にすごい当たり前のことを言うのだけれども作家さんも人間なんだなあと思う。2018年からの日記という感じなので食べることが好きで、出かけたり、ご友人を家に招かれたり結構活動的な元気な方なんだなという印象を受ける。んだけど、2022年3月までの日記なのでコロナ禍に入ったり子育てがあったりで、落ち込んだり、それでもなんとか浮上せねばと工夫したりまた落ち込んだりを繰り返されていて本当に多くの人が混乱していたし恐れていて世の中不安でいっぱいな感じだったよなと思い出して苦々しい（今もコロナがなくなったわけではないが）。章ごとに後日談が書かれるのだが、ご自身のことだけど時間がたっているので少し離れたところからツッコミをいれているような感じが読者と近い目線のようでより作者が私たちと同じ時代（時代っていうとすげえ古い感じすんね？）を過ごした感じがでてくる。

それでもタイトルの『とりあえずお湯わかせ』という作者のお母様の言葉は前向きで、それを覚えてタイトルにされているのも前向きで希望があるなと思わされる。
この『とりあえずお湯わかせ』という言葉は桐島洋子さんの『聡明な女は料理がうまい』から来ているらしいんだけど、偶然にもその本を読んでいたのでその本の感想についても激しく同意した。ちょっと現代の人間が読むと厳しい～～となるんだよね(笑)

さて電気ケトルだから部屋は温まらないけれど私もとりあえずお湯わかしてお茶でも飲みますか。だってまだまだ日々は続くもんね、動かなきゃ。

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