おきふぴあの

「こころの中に隠れてたものたち、出てきていいよ。」って誰かが言ってくれたから、だから始…

おきふぴあの

「こころの中に隠れてたものたち、出てきていいよ。」って誰かが言ってくれたから、だから始めます。

記事一覧

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 48

黄金週邑久町虫明過ぐるとき知っていたのよ虫明亜呂無 トルコから来たユ何某という男カッパドキアを完全否定 足裏を波が掠めてゆく午後の誰も止められぬ恋という魔 くっ…

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私は何者か、番外編 a dozen 短歌 47

何故なのか何処にいるのか問い続けそれが正しいなどと自惚れ ほんとなら許せるはずのすれ違いひとつの花にひとつのかほり 春の雨濡れても全然平気だと大人になってやっと…

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私は何者か、482

休みは、私にとって、何も、せず、ぼーっとするための時間でもある。 光や風を感じながらも、けれど、誘いには乗らず、ただその時間に、自分を委ねる。 なにもないという…

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私は何者か、481

薄暮。 それは私がずっと好み、望んでいるもの。 この、暑くも寒くもない、一日の終わり。薄暮に、我は、感情の頂であるかも知れぬ。週末の家の、けれど、彼のいないゆふ…

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こんなふうに生きていたなら、いつか、大変なことになるかも。などと、そんなふうに思わなければならぬとは、神よ、きみは、どんな神か。紙でこさえて、人為的。そんなじゃきっと、先は見えてる。そうじゃなくて、見たか、木々の成長を。我の手をして、切り倒しても、蘖よ、また、芽を吹く。輪廻かと。

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春だけれど、夜は少し寒い。でも、これがほんとだろう。半袖はまだ少し先にしよう。外は真っ暗。虫の声と星の雫と目には見えないけれど風のさわさわとゆく、そのかたち。何も不安がないのである。それがかえって恐いくらい。この安堵はどこからくるのか。嘘をつかず、ありのまま生きているからなのか。

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私は何者か、480

答をくれるまで、私はここを動かない。そのつもりではあるが、もう、答はとうにわかっている。なのに、わからぬふりをして、あなたの周りに纏わりつくのである。 子犬のよ…

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素敵なことを描く人よ。私はあなたの心のなかを旅してみたい。

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私は何者か、479

悲しい。 言葉が通じないのである。 ずっと前に書いた、異国の山奥のそのまた山奥の話、通訳が少なくとも二人以上は必要で。でも、その時、問われたことも、また、訳されて…

5

ビールを飲んで、自作の料理を、ましてや、美味しいとか、感じて、ぐいぐい、いく。こんなふうに、単純で、かわいらしい、わたくしである。自慢ではなく、もちろん、これは小さな抵抗であり、または、肯定である。できるだけ、触れず、触れられずに、過ごすことをモットーとす。失いかけているものよ。

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私は何者か、478

あなたはいまどうしていますか。 何をしていますか。 何を見ていますか。 何を思っていますか。 何を考えていますか。 nothing. nobody. 午後から、光が戻ってきて…

4

嬉しい。
ただ、ほんとうに、こころから嬉しいのである。
発露なる我の言の葉。
感謝。

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私は何者か、番外編 a dozen 短歌 46

この国のこの民のこと忘れよう春の狼たったひとりの 生きるとか死ぬとかまったく触れ難き何もできずにしめる抽斗 走るのは私ではなく我の影いつも君らは私の味方 手を振…

5

前向きの驚きなら、いい。滞ることの恐ろしいまでの、緩く効き始める毒のような侵襲。山を見て、我にかえる。ああ、山が笑ふとは、こういうことなのかと、今更ながらに合点して、遅きに失する。いや、今日ほどはやい日はないのだから、大丈夫だと、早い動悸を優しく撫でる。撫でるより、撫でてほしい。

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私は何者か、番外編、ちょっと、言ってみる。

4月から仕事と並行して、別の組織の一員としても活動しなければならなくなって。はっきり言って、えっ、わたしの有休を使っていくの?である。リフジーン。よくわからん。…

おきふぴあの
2週間前
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新しいことは、いつになっても、いくつになっても、疲れるものである。と、再認識。野にひとり眠りたい。静かに、しずかに。

おきふぴあの
2週間前
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私は何者か、番外編 a dozen 短歌 48

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 48

黄金週邑久町虫明過ぐるとき知っていたのよ虫明亜呂無

トルコから来たユ何某という男カッパドキアを完全否定

足裏を波が掠めてゆく午後の誰も止められぬ恋という魔

くっついたり離れたりしてひとの根の誰があなたをデラシネと呼ぶ

傾いて右手静脈青増して異国の民の日本語巧み

驚いて感嘆符いっぱい恥ずかしきはっきり言って母語の煩雑

幾日か聴かずにありし雨の音今日降りたれば音符氾濫

スキといふ曖昧にし

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私は何者か、番外編 a dozen 短歌 47

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 47

何故なのか何処にいるのか問い続けそれが正しいなどと自惚れ

ほんとなら許せるはずのすれ違いひとつの花にひとつのかほり

春の雨濡れても全然平気だと大人になってやっとわかった

葉裏見せしゃらしゃら揺れている木々の生きるすべなる倣うということ

暑い春水飲み鳥の勤勉さ律儀さ真面目それゆえ可笑しみ

美しき一年草の花びらのこれが永遠に生きてゆくこと

トンネルを抜けてましろきシャツ靡く川端康成と云ふ人

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私は何者か、482

私は何者か、482

休みは、私にとって、何も、せず、ぼーっとするための時間でもある。

光や風を感じながらも、けれど、誘いには乗らず、ただその時間に、自分を委ねる。

なにもないということは、それだけで、じゅうぶん意味がある。

のんびり、四肢を広げ、こころを自由にして、黒曜石の浜で、微睡む。

誰にも会わず、表情筋を放置して。ただし、ビールを飲んで、波の音と、遠く、葉擦れの気配。

前頭葉が波にあらわれてゆく。

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私は何者か、481

私は何者か、481

薄暮。

それは私がずっと好み、望んでいるもの。
この、暑くも寒くもない、一日の終わり。薄暮に、我は、感情の頂であるかも知れぬ。週末の家の、けれど、彼のいないゆふぐれ。ごめんね。でも、一人と云ふ、このニッチは誰にも譲れない。影を踏んで、影に踏まれて、そんなひとりよ。

週末の家の、それでも、ご近所さんがくれた、筍。あく抜き、コリコリ度、絶品。で、またまた、山椒を千切り、大量の木の芽和えと、特に柔ら

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こんなふうに生きていたなら、いつか、大変なことになるかも。などと、そんなふうに思わなければならぬとは、神よ、きみは、どんな神か。紙でこさえて、人為的。そんなじゃきっと、先は見えてる。そうじゃなくて、見たか、木々の成長を。我の手をして、切り倒しても、蘖よ、また、芽を吹く。輪廻かと。

春だけれど、夜は少し寒い。でも、これがほんとだろう。半袖はまだ少し先にしよう。外は真っ暗。虫の声と星の雫と目には見えないけれど風のさわさわとゆく、そのかたち。何も不安がないのである。それがかえって恐いくらい。この安堵はどこからくるのか。嘘をつかず、ありのまま生きているからなのか。

私は何者か、480

私は何者か、480

答をくれるまで、私はここを動かない。そのつもりではあるが、もう、答はとうにわかっている。なのに、わからぬふりをして、あなたの周りに纏わりつくのである。
子犬のように。子猫のふりで。
とうとう、あなたは嫌になっちゃって、私に求めるものを限定しだすのです。
愛しているか、愛していないか。
えーっ、なにそれー。
昔のうたではないですが、そんなの、そんなことがわからなくなったなら、もうおしまいやんか。

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素敵なことを描く人よ。私はあなたの心のなかを旅してみたい。

私は何者か、479

私は何者か、479

悲しい。
言葉が通じないのである。
ずっと前に書いた、異国の山奥のそのまた山奥の話、通訳が少なくとも二人以上は必要で。でも、その時、問われたことも、また、訳されて戻ってきた言葉も、限りなく美しく、人々が待っていたものだった。

それに対して、本日、感じたことは、誰もが望んでいない、そんな言葉。三本目の腕であったり、六番目の指であったり、三つ目の目なら、それは仏像の如く。五つ目のある仏像もあるのだか

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ビールを飲んで、自作の料理を、ましてや、美味しいとか、感じて、ぐいぐい、いく。こんなふうに、単純で、かわいらしい、わたくしである。自慢ではなく、もちろん、これは小さな抵抗であり、または、肯定である。できるだけ、触れず、触れられずに、過ごすことをモットーとす。失いかけているものよ。

私は何者か、478

私は何者か、478

あなたはいまどうしていますか。

何をしていますか。

何を見ていますか。

何を思っていますか。

何を考えていますか。

nothing.

nobody.

午後から、光が戻ってきて、週末の住処からの景色は輝いています。

たけのこの木の芽和え。ポテトサラダ。小松菜の煮浸し。酢蓮根。とりの唐揚げ。たけのこ天ぷら。きのこの天ぷら。

わたしは、取り憑かれたように、料理を作っている。

もちろん

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嬉しい。
ただ、ほんとうに、こころから嬉しいのである。
発露なる我の言の葉。
感謝。

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 46

私は何者か、番外編 a dozen 短歌 46

この国のこの民のこと忘れよう春の狼たったひとりの

生きるとか死ぬとかまったく触れ難き何もできずにしめる抽斗

走るのは私ではなく我の影いつも君らは私の味方

手を振って振って別れたつもりでも小指の先にマニュキア残し

約束を違えて我は野にあらんいつからこんなにやわな魂

それぞれに帰る処があるというそれはおそらく自身の真中

こうやってずっとこうしていたいのよ桃源郷のその桃の種

バオバブかワオ

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前向きの驚きなら、いい。滞ることの恐ろしいまでの、緩く効き始める毒のような侵襲。山を見て、我にかえる。ああ、山が笑ふとは、こういうことなのかと、今更ながらに合点して、遅きに失する。いや、今日ほどはやい日はないのだから、大丈夫だと、早い動悸を優しく撫でる。撫でるより、撫でてほしい。

私は何者か、番外編、ちょっと、言ってみる。

私は何者か、番外編、ちょっと、言ってみる。

4月から仕事と並行して、別の組織の一員としても活動しなければならなくなって。はっきり言って、えっ、わたしの有休を使っていくの?である。リフジーン。よくわからん。で、何度か、こなしたが、制服たるものがあって、寸法が合わず、着用が間に合わなかったら、なんとなんと、何故、着てこないんだー、という、ご指摘。

わたしは、何者にも、迷惑を極力かけない、というスタンスで、だから、花畑の草でいたいのに。なのに、

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新しいことは、いつになっても、いくつになっても、疲れるものである。と、再認識。野にひとり眠りたい。静かに、しずかに。