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古い雑誌で情報を得る

 買った古本の雑誌は、全てマガジンハウスから出ていたオリーブ。
 1992年発行のものに、興味深いものがあった。
 今も発行されている雑誌「BARFOUT!」の創刊号のお知らせの囲みの記事が。創刊準備号と思われる表紙の写真が載っていて、「アナログ盤みたいな形がかわいい」とコメントされている。囲みのタイトルは「世界を読める、東京の雑誌。」この雑誌は読んだことはないけれど、始まりはファンジンとかジンと呼ばれるような形の本のようだ。価格は500円とある。創刊準備号は「田島貴男さん、小山田圭吾さんをはじめ、東京、ロンドン、パリ、NYから話題の人が登場」とあり、読めれば読んでみたい内容。
 1992年といえば、もう30年以上も前。観月ありささん、CHARAさん、そして広告のページに安室奈美恵さんがモデルとして登場している。そして、ファッション誌では見たことのない企画、文章講座なる特集が。ラブレターの魅力を秋元康さんが解説し、作家の江國香織さん、小沢健二くんのコメント付きの本の紹介ページも。小沢くんは、やっぱり小沢くんにしか出来ないコメントでいいなぁ、と嬉しくなった。
 広告や読者ページの内容、読者が出てくるページ、ファッションページに書かれている文章。その時代のものなのだろうけど、とても古いもののように思えない。ファッションページのモデルさんは、全然古く見えないのが不思議。
 それから、見つけて面白いと思ったのが、ある洋服店のお知らせ記事。期間中に買い物に行くとショッピングバッグをプレゼント。環境問題を考えた提案です、の一文が。この頃は、周りでエコバッグなんたら聞いたこともなかったな。
 ただ眺めているだけなのに新しい発見がいくつもあり、嬉しくなった。雑誌1冊で、充実した時間を過ごせた。ありがたい。
 

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