マスカレード・ホテル
東野圭吾 2011年
・感想
東野圭吾さんのミステリー小説です。2019年に映画化されました。
映画が公開されたときに、名前だけ聞いたような気がしましたが、その時は特に何かしたというわけではありませんでした。
お盆前に図書館に行って、「マスカレード・ホテル」と書かれた表紙が目に入って、手に取ってみたところ気になってしまいました。「時間あるし、借りるか」と借りてみたら、課題が急に出てしまい焦り焦り、油断していました。
ホテルが犯行現場になるのではないかということで、警察が潜入調査をするという話ということで、暗く、緊張感のある雰囲気が終始続くのではないかと、最初は思いましたが、いざ読んでみると刑事がホテルマンに化けきれてなくて、ちょっとぎこちなかったり、新人研修のような指導されている刑事の姿が見られ、とても面白かったです。特に尚美が新田という刑事の世話というようなことに、最初の頃は気に入られなかったようで、「大丈夫か?」と内心思う両者の姿も印象的でした。
段々と日が経つごとに捜査が進められ、事件の詳細や今後何が起こるのかが、わかってきたときにホテルと警察、そして尚美と新田の歩幅があってくる様子も面白かったです。「最初はごたごただったのに」とか思いながら…。
結末は本当に意外尽くしでした。「まさかあの人が人質に取られるなんて!」と。なんとなく、あり得るのかなぁぐらいで思っていたことが、まさか本当に起こるなんてと、思わず口が半開きになるほどでした。
「映画今度、忙しくなくなったら見ようかな…」なんて考えております。小説でも、テンポよくいきいきと進んでいって面白かったので、映像だったら、よりいきいきとしたものが観れるのではないかと思います。小説も時間がなく、いつもよりは集中して読めなかった陽のところもあったので、また時間ができたら、図書館で借りるか、店まで行って買いたいですね。
ぱっと見、あらすじだけ見ると不穏な雰囲気を感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、コメディー要素もあって(私的見解)本当に面白いので、まだ読んだことがない人、映画を見たことがない人は、一度読んでみて欲しいと思う作品でした。
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