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入院中に筋力低下させない思考【入院中に筋トレをやるメリット3つ】

けいゆうです。

 入院中の筋力低下は避けては通れませんが、筋力低下させないために筋トレや運動を継続できるようになる思考と、入院中にやるからこそのメリット3つをお伝えします。

 入院すると筋力低下します。期間が長ければ長い程、筋力は低下します。さらに、抗がん剤治療などは副作用でも筋力が低下します。
 この記事を読んでいる方の中には、すでに筋力が低下している方もいるかと思います。
 ですが、原因を理解し、意識・思考を変えて、筋トレやリハビリに積極的に取り組めば、一時的に筋力低下しても退院までにある程度取り戻せますし、退院後には入院前より良いカラダに仕上げることもできるようになります。

 退院後、入院前と同じぐらいまで自然に筋力が戻る事はありません。
 退院後に苦労するより入院中に行動して、退院後に少しでも楽な生活ができるように、入院前の筋力を取り戻せるように、今回、解説していきます。

 まず、思考については大きく2つ

 ・筋力低下の3つの要因を把握して意識を変える
 ・目標、目的を明確にする

 この2つを深掘りしながら解説をして、次に入院中に運動・筋トレをやるからこそのメリット3つ

 ・時間をムダにしない
 ・退院後、負担のない普通の生活
 ・モテる

 を、現在、急性前骨髄球性白血病の再発でのべ1年以上入院している私が解説していきます。

 それではいきましょう。

 入院中に筋力低下させない思考【入院中に筋トレをやるメリット3つ】

 入院中に筋力低下させない思考

 まずは、原因を理解して、入院中に筋トレをやることの重要性・必要性を考え、目標、目的を明確にしましょう。

 筋力低下の3つの要因

 筋力低下の原因は何か、なぜ入院中に筋力が低下するのか。
 3つの要因が考えられます。

 1、薬(抗がん剤)の副作用
 2、体を動かさない事
 3、栄養(食事)の不足

 1つずつ、解説していきます。

 1、薬(抗がん剤)の副作用
 抗がん剤などは副作用として“筋肉を分解してしまう作用"があります。治療を行う限り、防ぎようがありません。
 また、内臓(特に胃や腸など)の機能も低下し、消化吸収も悪くなるので、筋力低下の原因かつ、身にならない(バルクアップできない)原因でもあります。

 一時的にしんどくても、取り戻す事はできます。一旦は現実を受け入れ、治療に専念するしかありません。

 2、体を動かさない事
 ほとんどがベッド上での生活になる事が理由です。また、病院内に段差はほとんど無く、階段を使う事もほぼ無いはずです(足腰が弱ります)。重いものを持つ事もありません。
 さらに、骨折などの“ケガ"はもちろん、内科でも点滴のルートやCVカテーテルの状態によっては、動作を制限されてしまいます。

 ベッド上の生活というのは、ほとんど筋力を使いません。筋肉は使わないと減ってしまいますし、体というのは動かさないと脂肪を蓄え、カロリー消費を抑えるという省エネ設計になっています。
 筋力低下に加えて、“痩せにくい体になる原因"です。

 3、栄養(食事)の不足
 食べられない事も筋力の低下に繋がります。病院食は美味しくないからと残して、お菓子やカップラーメンなどでお腹を満たしてしまいがちですが、まずは、病院食をしっかり食べられる習慣をつけましょう。

 補足です。
 全く食べないよりは、何かを少しでも食べる事は大事ですが、確実に栄養バランスが崩れます。筋トレの効率を考えるなら、できる限り病院食を完食するか、栄養士さんと相談してバランスがとれる飲料などに変更してもらう事を勧めます。

 以前、病院食を残さない工夫やマインドについての記事を出しているので見てください。

白血病・長期入院〜病院食のメリット(経験談)|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n3acc21059d93
白血病・長期入院〜病院食に対する思い込み|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n6e5bcc38f2f0

 さらに補足です〜筋トレをやるなら

 先生や栄養士さんによく相談して、運動量に併せたプロテイン(たんぱく質)などの追加の摂取は積極的に行いましょう。運動量にもよりますが、筋トレを行う場合、病院食ではたんぱく質などは足りないです。

 そして、もし自己管理できるなら“相談しないほうがいい"です。
 なぜ、自己管理できるなら相談しないほうがいいかというと、病院食を残さず食べれば1日に必要な栄養量は摂取できるので、基本的にはプロテインなどはダメと言われます。“治療に必要ないから"です(治療に差し支えあればもちろんダメですが)。

 相談するなら「1日1時間筋トレするから摂取量を増やしたい」など、具体的な内容で確認したほうがいいです。
 もし、相談に応じてもらえなければ、治療に差し支えない程度で自分で摂取していくしかありません。
 とはいえ、自分で管理する事で栄養摂取に対する認識が変わり、退院後も、“ただの筋トレ"ではなく、“効果的な筋トレ"ができるようになります。知識を持って勝手に摂取するぐらいしたたかな方が後のためにはいいです。

 自分で管理する人向けに、具体的には、たんぱく質は1日の摂取量を(病院食と合わせて)100g〜140gに設定するぐらいなら、大きく影響はないと思います。ただ、断言はできませんし、可能なら、医師や栄養士に相談に応じてもらうほうがいいです。

 病状・運動量を考えて治療に差し支えない程度を把握できると、退院後にも自然と栄養や運動量の管理ができるようになり、さらに運動の習慣を継続するモチベーションを保てるようになります。

 記事の最後に、プロテインバー、プロテインを紹介した記事のリンクを貼りますので、読み終えて興味がある方は見てください。

 目標、目的を明確にする

 体重の目標などでも良いと思いますが、入院中の場合は単純に、退院の日まで“毎日シャワー前に45分トレーニングする"など、続ける事(習慣化)に繋がる目標をおすすめします。

 さらに例を挙げると、
 月・木曜日は上半身
 火・金曜日は下半身
 水・土曜日は全身トレーニング
 日曜日は休み
 など、曜日毎にメニューを決めて実行するなどもおすすめです。

 他には、現在、腕立て伏せが1セット30回できるので、退院までに1セット50回できるように3日毎に5回ずつ増やすなど、退院に照準を合わせて計画すると行動しやすく、計画通り進めば大きな達成感を得るはずです。
 計画通りいかなくても、そこは“患者"。「体調不良だからしょうがない」とか自分に理由をつけて逃げましょう。目標や計画は修正すればいいだけです。
 ただ、筋トレ・リハビリそのものには必ず取り組みましょう。“失敗"と“やらない"は別物です。

 また、もともと運動の習慣があった人は、“入院前のトレーニングメニューに近づける"など、目標を決めやすいかと思います。
 まずは、途中で断念や挫折する事がない程度の目標を持ちましょう。

 そして、入院中に運動・筋トレをルーティンに(習慣化)できるようだと、退院後にも継続しやすくなるので、ぜひ、ルーティンに(習慣化)できる事を目指してください。

 余談ですが続けるポイントを一つ、私はあえて看護師さんに見られるようにやりました。
 実際、看護師さんにどう思われていたかなどわかりませんが、“筋トレを普段からやる人(患者)"になる事で、あえてサボれない状況をつくりました。
 つまり、カッコつけてやってたわけですが、続けるためにはうってつけの動機でした(笑)。 

 さて、ここからは、入院中に筋トレをやるからこそのメリットを3つ紹介します。
 これを知ったら、入院中にやらない理由がありません。

 【入院中に筋トレをやるメリット3つ】

 時間をムダにしない

 入院生活が暇なのは、退院後にやる事があるという裏返し

 入院中の皆(患者)様は、よく「暇だ」と言います。裏を返せば退院後には、“やるべき事"、“やりたい事"があるはずです。

 退院後に筋トレ・体力づくりをやるつもりの方もいるかと思います。それはそれで本人の自由ですが、退院後は意外とやる事が多かったりします。
 金銭的な手続き、書類作成、職場復帰への準備、挨拶まわりなど。家の片付けや掃除をやるなどもよく聞きます。入退院を機に断捨離をする方も多いようです。
 筋力・体力が低下した状態で、“リハビリと称して"こういった用事を済ませようとすると想像以上に疲れてしまい、予定より時間がかかってしまうものです。用事そのものも多いですから、あっという間に時間が経過していきます。

 入院生活を暇に感じるぐらいなら、ぜひ、入院中に体を動かして(筋トレやリハビリをやって)おいて、退院後は、退院後に“やるべき事"、“やりたい事"ができるように準備しておけば、時間をムダにする事はありません


 退院後、負担のない普通の生活

 入院中の筋力低下は入院中の筋トレで取り戻す

 退院後に筋力・体力が無くては“やるべき事"、“やりたい事"が思うようにできなくなります。筋力・体力が無いと集中力も落ちてしまいがちです。
 入院中、何もせず筋力・体力が落ちたまま日常生活に戻り職場復帰しても、極論、周りに迷惑をかけてしまうことになります。

 退院後、負担のない普通の生活の見出しの“負担"というのは、自分の体もそうですが、他人の負担や、他人に負担をかけることで自分にかかる精神的な負担です。
 退院後、社会に戻り、仕事(職場)に復帰して、再び皆と同じ給料をもらうのに、いつまでも「病み上がりだ」なんて言って休み休み働くわけにはいきません。
 入院中にしっかり筋トレやリハビリを行い、入院前と変わらないぐらい元気な状態で復帰したほうが、信頼を得ることにも繋がります。

 厳しく言ってしまうと、病気・ケガをした本人にとっては大事(おおごと)でも、他人にとっては他人事です。
 退院後、負担のない普通の生活を送るというのは、プラス要因というよりはマイナスをゼロに戻すことだと考えていいかもしれません。
 “他人の事を考える"なら、筋トレ・リハビリは入院中に“やるべき事"です。

 また、時間をムダにしないについても同じ事がいえますが、“退院後を見越して行動する"というのが本質です。

 モテる

 まわりの患者がやっていないのなら“注目の的"

 モテ要素、デキる社会人などに筋トレは必須項目でもありますが、病院でやるとどうか・・・。

 モテます(笑)。

 ある程度、条件を満たしていなければなりませんが、モテます。下の2つの記事で嫌われる患者と好かれる患者を解説しています。

快適な入院生活 看護師さんに嫌われる患者と好かれる患者①|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n5104a7fb331b
快適な入院生活 看護師さんに嫌われる患者と好かれる患者② 好かれる秘訣5選|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n488b54afc82e

 ポイントは、この2つの記事の内容を実践したうえで、前向きな姿勢でやる事と、“入院したから"ではなく普段からやっている(当たり前の)ように筋トレをする事です。

 “注目の的"は、ちょっと大げさかもしれませんが、特に男性患者は“いいカラダ"をしていれば、看護師さんがそれなりに褒めてくれたりします。
 入院生活が長いと、見られたり触られたりする事も多いですからね。

 いかがでしたか?

 原因とメリットを理解して、それでもまだ、入院中に筋トレをやらないつもりですか?もちろん、やりますよね?

 私も、脳出血によって、絶食・ベッド上安静から入院が始まり、約2週間後、動けるようになったはいいがフラフラだし筋力の低下は言うまでもありませんでした。
 最初は500mlのペットボトルをダンベル代わりにトレーニングするところから始めました。

 現在は再発で入院してます。先日の大量シタラビン療法のあとは筋力低下が激しく、また、運動しても息切れが酷かったです。
 それでも諦めず(というかルーティンで)、トレーニングを行い、しっかり栄養と休養をとることで、約3週間ぐらいで80%以上の筋力を(体感ではありますが)取り戻す事ができました。

 少しずつでも、必ず成果は出ますので、諦めず取り組んでいただけたらと思います。

入院中、病室でも使いやすい、静音の筋トレグッズを紹介しています。
入院中に筋力低下させない便利な筋トレグッズ3選 ストレス解消し快適に!|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n575d19d512c4

筋トレするならたんぱく質を忘れずに!
入院中の筋力低下の対策に筋トレ! おすすめプロテインバーとプロテイン|kazuki-ONEMaster(けいゆう)
https://note.com/onemaster/n/nbc78fc09ef7b

筋トレしていると、他の患者さんに声をかけられがちです(笑)。入院中に他の患者さんと会話するメリットもあります。
快適な入院生活 会話のメリット5選|けいゆう https://note.com/onemaster/n/n2ad2cd938104

抗がん剤の脱毛が予想される方はこちらもご覧ください。
抗がん剤の副作用 経過を画像で解説 脱毛時に使えるアイテムもご紹介|けいゆう https://note.com/onemaster/n/nda2ef4501f58

 最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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