僕が考える古着の魅力について。 その①
こんにちは。こうです。
今回から数回に分けて、僕が思う「古着の魅力」について書いていきたいと思います。
まず「古着の魅力」に触れる前に、「そもそも古着とは何か」、ということについて書いていきます。
古着とは何か
(1)古着の定義
古着(ふるぎ、こぎ)とは、過去に着用されたことのある衣服。個々の衣類を指すほか、服飾品が回収され、古着業者により分別や選別がなされて製品化され、再び市場に出回る物の総称としても使われる。古手とも。
※Wikipediaより引用。
上記に書かれているように古着とは、「過去に誰かが既に着用していた衣類が回収され、再び商品として市場に出回ったもの」すべての衣類を指します。
(2)古着の種類
古着はその中でも、現在の市場において一般的に大きく2つの種類に分けられています。
① リサイクル古着
主にリサイクルショップやリユースショップな
どで、お客さんから不要になった衣類の買い取
りを行い、それを中心に販売する衣服。所謂中
古衣料。
② ヴィンテージ古着
卸売り業者(バイヤー)が国内外の倉庫やディーラ
ーなどから買い付けたものを中心に、一定の付
加価値をつけて販売する年代物の衣服。
僕は②のヴィンテージ古着を好んで愛用しています。
ただ、昨今は日本における「第二次古着ブーム」と言われています。
「古着」そのものがファッショントレンド全体で見ても流行傾向にあることから、リユース、リサイクルショップでも年代物の古着が数多く販売されていたり、過去には主にリサイクルショップなどで販売されていたリサイクル古着の中でも、時代の変化によって新たな価値が見出されることで、ヴィンテージ古着をメインで取り扱う店舗でも販売されるものがあったり、ということがあります。
あくまでも僕の主観ですが、このように「古着」全般の流行から、物によってはリサイクル古着とヴィンテージ古着の垣根がだんだんと曖昧になってきているという現状もあるのではないかと思います(もちろん数多く様々な衣服が流通しているため、完全に垣根がなくなることはないと思いますし、アイテムやブランド、年代など、物によって影響の程度はさまざまかと思います)。
このような背景には近年のサイズ感やシルエットのトレンド傾向(ここ数年はオーバーサイズが主流)、またSDGsの普及などの影響が大きいのではないかと考えています。
この辺りの話になると今回のテーマからはズレてしまうので、また改めて触れていけたらと思います。
今回はあくまでも僕が好きな古着の魅力をお伝えするにあたり、あらかじめ古着の基本的な定義を踏まえた上で明確に区別しておく必要があったため、触れさせてもらいました(正直、僕の中でも垣根がなくなってきているアイテムはありますが…笑)。
前置きが長くなりましたが、ここから僕が考える古着(ヴィンテージ古着)の魅力について書いていきます。
古着(ヴィンテージ古着)の魅力 その①
ぼくが考えるヴィンテージ古着の魅力は、主に3つあります。
今回は、その①について書いていきます。
①服そのものはもちろん、それ以外での楽しみ
が広がり、深まる。
ヴィンテージ古着は基本的に年代物のため、その1点1点にさまざまな背景、カルチャー、ディテールが付随しているアイテムが多いです。
服自体を深堀りしてみることで、その服が生産されていた当時の時代背景や、当時どこで、誰が、何のために着用していたのかなどの情報が明確になってくることがあります。
それを知っていくだけでももちろん楽しいのですが、それだけではない楽しみがあります。
それは、その「時代背景」や「カルチャー」そのものにフォーカスした映画や音楽などの「コンテンツ作品」に触れることで楽しみが広がり、深まる、ということです。
世の中にはたくさんの映画や音楽があります。気になる古着の年代と時代背景、カルチャーなどを調べてそれらを題材とした作品に触れてみると、実際に映像の中で登場人物がその服を着用していたり、ミュージシャンがライブの際に好んで着用していたり、ということがあります。
背景やカルチャーについて「情報」として知った上で、実際にどう使われていたのかを目や耳で確認することで、「情報とリアルの合致」が起き、よりお気に入りの1着に対し新鮮な気持ちで触れることができるようになります。
そしてその服を通じて当時のカルチャーを感じることで、「ドラマ」と「リアリティ」を体感することができます。
これらが影響し、服そのものに対する愛着が増すことはもちろん、純粋に映画や音楽などに興味が湧くこともあり、より生活する上での楽しみの広がり、深まりにつながっていきます。
古着が好きな方の中には、このように映画や音楽がきっかけでより古着に対する熱量を高めていったり、反対にこれらの作品がきっかけで古着に興味をもった、といったりする方は多いのではないでしょうか。
僕自身、20歳の頃に90年代のアメリカを代表するロックバンド「NIRVANA」が好きになったことがきっかけで、古着に興味を持ちはじめました。
ボロボロのモヘアカーディガンにバンドTシャツ、ジーンズにコンバースという出で立ちで、しゃがれ声でギターをかき鳴らし演奏している姿に「何この人?カッコイイ!!」と心を掴まれた感覚は、今でも鮮明に覚えています。
僕の場合は…
NIRVANA→古着→ジーンズ、モヘアカーディガン、シャツ
ジーンズ→LEVI'S→ヴィンテージデニム
モヘアカーディガン、シャツ→50、60年代→その他のヴィンテージ服
などといったように、NIRVANAを入口として、その他のヴィンテージ古着やカルチャーに興味の幅を広げ、深めていきました(今回の話とは流れが真逆ですね…。ですがもちろんこの逆も然りです。笑)
これはあくまでも僕の例ですが、このようにヴィンテージ古着に触れることをきっかけに新たな興味や楽しみにつながり、そこからさらなる楽しみへも派生していく…ということは十分にあり得ることかと思います。
そしてこのような楽しみ方ができるということが、ヴィンテージ古着の魅力の1つと言えるのではないでしょうか。
改めて、古着に触れたことのない方は、興味や楽しみを広げるつもりで。すでに古着が好きな方は楽しみをより深めるつもりで。それぞれ触れてみてはいかがでしょうか。
ぜひみなさんの、「この古着がきっかけでこの映画を見た!」「この映画や音楽がきっかけで古着が好きになった!」というものがあれば、コメントで教えていただけると嬉しいです。
今回は、以上となります。
次回は「僕が考える古着の魅力。その②」について書いていきます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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