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まぁちゃん と さっちん

24
「まぁちゃん」と「さっちん」の、交互にそれぞれの視点から紡がれる何でもない日常の小話集。 24のお話の背景には、長い月日が流れています。 ここには描かれていない、二人の物語を想… もっと読む
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記事一覧

まぁちゃん と さっちん24

【家族ですから】

 私ね、まぁちゃんの笑った顔が好きなんだけど。

 ねえ知ってた?

 今日言われたんだけどね、
 私も同じ顔して笑ってるんだって!

まぁちゃん と さっちん23

【猫とコーヒーとキミ】

 寒い雨。
 窓ガラスに当たった雫のカタチが、猫の足跡。

 内側から指でなぞって、コーヒーの温かい香りに振り向く。

 さっちん、いま何考えてるの?

 猫みたいな顔しちゃって。

まぁちゃん と さっちん22

【お絵かきタイム】

 お昼ご飯を食べた後に、二人で絵を描くことになった。

 子供の頃に戻ったみたいに楽しい。
 昔から、絵は得意。

「さっちん相変わらず上手だねぇ」

 私はまぁちゃんの絵、すごく好き。いいんだよねぇ。

「まぁちゃんのそれ、何?」
「何に見える?」

 うーん、人面犬かな?

まぁちゃん と さっちん21

【ミモザと太陽の匂い】

 ミモザの花を見上げるキミが、眩しいと思った。

 その横顔。
 まつ毛、鼻のライン。

 ちょっと泣きそうになる。

 何だろう、このキモチ。もう何度も考えてるんだけど。

 答えを教えてくれるのも、キミなんだろうね。

まぁちゃん と さっちん20

【ミラクル☆まぁちゃん】

 まぁちゃんといると、そんなことある?ってこと、起きることがある。

 素晴らしい才能だと思うの。
 みんなビックリして笑顔になっちゃうもんね。

 これからも期待してます。

まぁちゃん と さっちん19

【やくそく!】

 また一人でどっか行ってたの?

 お土産、はいいんだけど。嬉しいけど。

 面白いことはさ、一緒に楽しみたいじゃん、寂しいじゃん。

 何でも一人でやんないで、誘ってよぉ!

まぁちゃん と さっちん18

【いつか食べたい】

 ぼんやり雲を眺めてる私。

「さっちん、口あいてるよ!」

 いいのこれは。こうしてると、雲が入ってくるかもしれないでしょ?

「なにそれ!」

 あ、バカにしてる?
 いつか本当に入ってきたとき、分けてあげないよ。

まぁちゃん と さっちん17

【いつもの光景】

「おいしい~」
「ねっ。だよね!」

「うふふっ」
「んふふ」

「まぁちゃん、そっちもちょうだい」
「いーよぉ、これも。これも食べて!」

まぁちゃん と さっちん16

【「さっちんがツボ」なんだそうです】

 さっきから笑いっぱなしのまぁちゃん。

 手を叩いて大喜びしてるけど。
 そんなに面白いこと、言ったかな?

 でも最近は、仕方ないよねって思う。

 まぁちゃんは私のこと大好きだもんね。

まぁちゃん と さっちん15

【穏やかな空間】

 さっちんの頭を撫でる。

 なんか、このカタチすらカワイイ。

 されるがままの無防備さが、愛しい。

「ワタシも撫でてほしい……」
「いいよぉ。よしよし!」

 あれっ、声に出てた?

まぁちゃん と さっちん14

【春の嵐】

 風が強い日。

 まぁちゃんの後ろに隠れる私。

 二人でくっついて騒ぐ。

 髪の毛はぐちゃぐちゃ、笑いが止まらない。

 あー、楽しいなぁ!

まぁちゃん と さっちん13

【運命、みたいな】

 離れていた時間がウソみたい。

 話したいこと、いっぱいあった、でもそんなことより。

 磁石のように引き寄せられる二人。

 やっぱりワタシとさっちんって、そうなんだ。

 こうやって、こうして、いることが。

まぁちゃん と さっちん12

【君のいない場所で】

 目にするもの全てが輝いている。

 気をつけてないと、心が弾んでどこかに飛んでいってしまいそう!

 そういう時は、まぁちゃんの笑顔を思い出す。

 ああ、まぁちゃん、今その髪に触れたい。

まぁちゃん と さっちん11

【遠い空の下】

 離れた場所で、キミを想う。

……なんてこと、性に合わないよ。
 会いたいよぉ、今すぐ!

 さっちんはワタシのそばで、笑っていてくれるだけでいいのに。

 当たり前だと思えていたことが、とんでもない幸せだったんだね。