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ヨガのレッスンを体験してみて

自己紹介文には『食と運動』に携わりたいと書いていますが、これまであまり運動系のnoteが無かったと気づきました。今日はヨガの体験レッスンを受けたときの話をしたいと思います。

フィットネスクラブで働いていて良いところは、無理矢理でも健康に意識を向けられること。空き時間はマシンや器具やスタジオを使えたり、身体を動かせます。けれども母が要介護になり、自分の時間が一気に無くなって、何を犠牲にしたかというと『運動』でした。

年内で退職が決まって、最後にヨガのレッスン体験に入っておこうと思ったのです。

運動不足で不安でしたが、皆さん温かく迎え入れて下さりアットホームな雰囲気に安心しました☺️

足指をほぐして、背骨をほぐして。いかに自分の体が固まっていたのか実感します。

自分のレベルに合わせた筋トレ、ヨガのポーズ、スクワット。淀みない流れるような動きが心地よく続きます。呼吸を大切に、力を入れたり抜いたり。その繰り返しの中で、じんわりと体が温まりました。

自分ひとりで1時間も運動するということは、けっこう難しいことです。ヨガのレッスンはあっという間で、先生がいたからこそ動き続けることができました。


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そして瞑想の時間。

私はこの瞑想が昔から得意でなくて。何も考えないようにするのが難しく、どうしたらいいのか分からなくなるのです。他のヨガ体験に入ってもいつも、何をそんなに考えているんだと言われてきました。心を無にする時間を取らないと、と思い出しました。

写真は『ティンシャ』です。
おそらく、ほとんどの方が初めて目にするのではないでしょうか。紐を持ち金属の側面が当たるように、そっと打ちます。

レッスンはティンシャの透き通った音で終わりました。静まり返ったスタジオにティンシャの音が鳴り響くのです。終わりの合図のようでした。切り替えのようにも、目覚めのようにも。

でも多分、その音は人によってまったく違って聞こえるのだと思います。

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さて、当施設のレッスンは有料です。月額料金に追加料金がかかるのです。

運動にはお金がかかるという現実を見てきました。栄養にしても健康にしてもそうです。お金じゃなくても時間とか知識とか、労力が必要です。

運動は良いと分かっていても、継続できる人がどれだけいるでしょうか。辞める理由はいくらでも挙げられます。会費が高い。仕事が忙しくなった。怪我や病気。介護で諦める。モチベーションが下がった。運転免許を返納して通えなくなった。去っていく会員さんを何十人何百人と見てきました。

体験ヨガのメンバーですが、平均年齢は約70才でした。年を重ねるほど『安全』な運動が難しくなります。怪我をしやすくなり自己流の運動は時に危険を伴います。

若い頃からヨガを続けている方は年を重ねても続けるのが良いのか、年齢に応じた運動というのに切り換えたほうが良いのか。75才を越えてハイヒールで社交ダンスを続けている会員さんもいます。

80才を越えて原付で30分かけて通う会員さんを心配する娘さんもいました。家族の反対に合い、通うのを断念する場合も多いのです。

デイサービスに行くのを嫌がる方もいますが、送り迎えしてもらえますし、専門家に見てもらっていたほうが『安心』で実は良いということもあります。

フィットネスクラブというのは退会率が高く、入会しても辞める人が多い施設です。3ヶ月で退会することも少なくありません。

運動のハードルを下げること、運動を生涯続けられる環境を見つけたいと、ずっと考えていました。そして、これからも探し続けるんだろうなと思っています。

けれど、去る勇気も必要なんだと、そう受け入れるようにもなりました。もし今の運動が自分に合わなくなった場合は、次を探す潔さも持ち合わせていたいと。

やはり健康には『食も運動も』どちらも大切なんだと再認識できた体験ヨガでした。




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