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20代で得た知見を見た知見

20代を名乗れるのも残り7ヶ月。
7ヶ月後には三十路になる。

三十路。
みそじ。

字面的に一気に水気が抜けて成熟、発酵していきそうだ。
実際に人間としてそうなっていくフェーズなのだろう。

20代のうちにしろ!的な本はもう読めなくなるな〜と
本屋をウロウロしていたら目にとまった本。

F という名言製造機が20代の人生で出会った忘れがたい断片を知見としてまとめた本である。

言い回しが好みすぎてハイライトが止まらない。
自分も20代の知見をまとめようとしたが、
この文才に適うわけないとやめた。

20代特有の強みを一言でまとめると

【20代は無いことが強みになる】



この本を読んだ自分の変化。
①物欲ムクムク湧いてきた
②インプットの幅が広がった
③嫌なことあったらカメラを持って歩け


①物欲ムクムク湧いてきた

ミニマル思考が加速して物欲や消費意欲を抑えるが吉と思っていたここ最近。これはこれでどこか虚しいなと思っている自分がいた。

欲しいものはすぐに買った方がいい。
物欲にも賞味期限がある。
今私が持っているものは私の遺品になり得る。

F氏は内なる欲を肯定するタイプ。
自分の好き、欲しいという心の動きを逃がすなという主張は一貫している。たしかに好きという感覚を合理性で蓋をしていたので素直に無駄を享受しようと思った。


②インプットの幅が広がった

大前提として人は、食事したものしか排泄できません。
誰もが誰かの複製。

当たり前のことだが感銘を受けた。
インプットを食事と捉えたことがなかった。
食事は偏るのがいけない。

インプットも偏るのは芳しくないと幅を広げてみた。

名著、古典系だけでなく生活誌やネット記事も見るようになった。
さらに苦手だった映画も最近見始めた。
飲み会嫌いだったが対話の一面もあるなと少しずつ顔を出すようになった。


③嫌なことあったらカメラを持って歩け

もし心が先に死んでしまいそうなら、カメラを持ち歩け。
外の世界への内面の感度を上げろ


写真がうまい人は風景の切り取り方がうまい。
同じものが目の前にあるはずなのに見え方が全く違う。
これが内面の感度の差なのか。

先日、嫌なことがあったのでスマホ片手に散歩をしてみた。
普段は見えてはいるが見ていない道。
同じはずの道がまるで違って見えて感動した。
特におもしろいことは起きない。危い!と書いてる看板を撮ったりそこまで薄くなる?というほどぺちゃんこになった空き缶などを撮った。

それが良かった。
変化のない風景の中で内面が変化し見え方が変わった。
それに気付けた。



色々変化を与えてくれた本だった。

[好きを享受せよ]
ここ最近の人生テーマ。

残り7ヶ月、若さという水分を飛ばしながら
無駄に非効率に贅沢に好きに時間を使っていこう。


最後に本書の好きな言葉を並べて終わる。

過剰で素直。これが最も楽な生き方です。

性分は選べない。軽やかに引き受けた方がよい。

必要以上に明るく振る舞えば充電の減りは早い。携帯も、人間も。

自分の心を動かしたものだけが、真のインプットである。
誰かの心を動かしたものだけが、真のアウトプットである。

私は 「私だけ」を一生かけて失うために、生まれてきたと思うことがあります。

欲望には日付を、夢には期限を、終わりには覚悟を


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