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母乳分泌過多の私の母乳育児〜母乳とミルクのメリットデメリット

こんにちは、かっぱママです。いつもnoteを読んでいただき、ありがとうございます。

今まで4回にわたって母乳育児のお話をしてきましたが、もう少し続きます(´∀`)

前回までの内容をまだ読んでいない方はぜひ読んでみてください↓

第一回 母乳分泌過多と乳腺炎について

第二回 母乳の為の食事って何だろう。そして私の乳腺炎の原因とは

第三回 いざ乳腺炎になった時の対処法

第四回 母乳外来とはどういうところなのか


今回は母乳とミルクの違いについて詳しくお話していこうと思います。

まずは両方のメリットデメリットをあげていきたいと思います。


・母乳とミルクのメリットデメリット

母乳

メリット
・赤ちゃんの感染症やアレルギー乳幼児突然死症候群、肥満、糖尿病の予防

・オキシトシンが出る
別名愛情ホルモン(肌と肌を触れ合わせることで急増する)
愛着形成にとても良い

・抗うつ効果
不安症状やうつ症状が少なくなる

・子宮の収縮を促す
心臓疾患、乳がんなどの多くのがんのリスクの低下

・いつでもどこでもすぐにあげられて経済的で新鮮。夜中の授乳がらく
(ミルクを準備覚ます、片付けなどが必要なくすぐに一緒に眠れる)

・赤ちゃんの顎の発達顔の筋肉などの発達が促される

・母乳をあげていると排卵しないため、すぐの予期せぬ妊娠を防げる
(個人差はある)

・妊娠中の体重増加を早く改善できる(ダイエット効果)自然に体重を落とせる
授乳していると一日あたり最大500カロリーほど燃焼する
→しかしすぐに効果は出ない6ヶ月以上母乳育児をした場合の話
そして出る量にもよる

・赤ちゃんが病気にかかる頻度が減る(免疫)

・母乳の健康面でのメリットはママも赤ちゃんもずっと続く

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デメリット
・乳腺炎になる可能性があり、乳首が切れたり、しこりができたり、白斑ができるなどのおっぱいトラブルが発生する

・母乳は消化がよく腹持ちしないので昼夜問わず頻繁に授乳をしなくてはならず体力を消耗する。その為まだ、からだが回復しきっていないママには睡眠不足に疲労でかなりハード

・量が分からないので、どれくらい飲めているかなどの不安要素が出てくる。体重をしっかり毎回測る場合などは、ストレスも抱えてしまう

・保育園や誰かに預ける場合に不便(哺乳瓶がダメな場合や、離れるとおっぱいが張って乳腺炎になる可能性がある)

・ビタミンKが少ないのでビタミンKの投与が推奨されている

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ミルク

メリット
・ママの乳腺炎や乳首の痛みなど、様々な母乳育児の心配がなくなり精神的にもリラックスできる

・腹持ちが良いのでぐっすり眠ってくれて、ママもよく眠り体力回復ができる

・ママがカフェインやアルコールなどの摂取もできるようになる
(アルコールは赤ちゃんがいる時はお世話をするには危ないので飲んでも控えめに)

・ママが持病を持っている場合や、風邪などで体調が悪くなった時でも気にせず薬を飲める

・ママいがいの人でも簡単に授乳ができるので、保育園や誰かに預けるときにとても便利

・赤ちゃんの飲んだ量がわかる

・外出先で授乳できる場所を探さなくて良い

・ビタミンD不足にならない

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デメリット
・粉ミルク代がかかる

・哺乳瓶、消毒用品などの器具のお金もかかる

・外出時の荷物が増える

・ミルクを毎回作らなければならない
(お湯を用意したり冷ましたりなど)

・ママの子宮回復が遅れる(特に完ミの場合)

・免疫がつきにくい(特に完ミの場合。足したり、途中からミルクに帰る場合はまた違ってくる)

とまあこんな感じでざっと並べてみました。(結構長くなってしまいました😅)
母乳に関しては本当に個人差があるので、なんの問題も無く、好きなものも食べられるし、乳腺炎にもならず、苦でないという方は経済的にも母乳育児が良いかもしれません。

ですが、色々トラブルがあったり不安要素があったりして、ママが辛い!という状況でしたら、ミルクへ移行したほうが、ママも赤ちゃんも元気に過ごすことができる可能性があると思います。

・そもそも粉ミルクと母乳って?

粉ミルク
牛乳を原料にして加工され乳幼児に必要な栄養素を加えている。
栄養や発育・発達において母乳とほぼ差はないと言われている。
ミルクは育児用ミルクの他にミルクアレルギー用もある


母乳
「初乳」
出産後2〜5日に出る母乳のことを初乳という。
タンパク質や抗体を含む母乳のことで、
腸の粘膜の表面にまくを貼り、ウイルスや細菌の侵入を防ぐ「免疫グロブリンA(IgA)」や腸内細菌が増えるときに特定の菌が異常発生するのを抑える「ラクトフェリン」などの免疫物質が入っている。
色は黄色っぽい。

と言われますが、たとえ飲ませられなかったとしても、その後の赤ちゃんの免疫機能に大差があるほどのものではない、とも言われています。

「成乳」
10日程度からの母乳のことを成乳という。
糖質や脂質を多く含んでいる。
成乳はタンパク質のうち6割がホエイで、4割がカゼイン。
初乳はタンパク質のうち9割がホエイで、1割がカゼイン。
となっていて、タンパク質の種類が異なる。
色は白っぽい。


・母乳母乳母乳・・・・なんでそんなに母乳が推奨されるの?

育児書や雑誌、ネットでもよく、母乳の良さを強調するものが多くなっています。それに加えて、今のママ達のお母さん世代の人達からは、やたらに
「完母なの?」
「母乳たりてるの?」
「ミルクあげちゃってるの?」
などと言われることも多いかもしれません。

そうすると母乳が足りないかもしれないと悩むママ達は焦りを感じてしまい、ス
トレスになってしまう場合があります。

私も、実母が「まわりは足りなくてミルクあげてたけど、私は完母で育てたんだから!!絶対母乳じゃなきゃダメよ!!」と会う度に言われてストレスでした。

母乳に含まれるIgAやラクトフェリン(感染御因子)のような成分に利点があるのは事実です。
でも、なんだかやたらに母乳が推奨される流れの背景には、
1970年代頃に人工栄養の過大評価から起こったとも言われています。
当時のミルクの内容が急速に進歩したこともあって母乳で育てる努力を全くせずに、ミルクに切り替えるという風潮があったため、それではいけないと母乳推進運動が繰り広げられるようになったようなのです。

その為、私の祖母の世代はやたらミルク育児だった人が多く、あまり「絶対に母乳じゃなきゃ!!」と押し付けてこない気がします。

ただ、「母乳が出ないどうしよう・・・」とか、私のように母乳が出過ぎる場合は、「詰まって乳腺炎になって辛いし、食事もちゃんとできないし、眠れないし、結局は赤ちゃんに母乳をあげられなくなってしまう・・・」などと悩んでしまうこともあります。
周りからのプレッシャーから、ストレスを非常に感じてしまい、苦しむママは沢山います。それでは精神的にも参ってしまいますよね。

私も悩みました。実母はミルクを絶対許さないというような気迫で、もううんざりでしたが、でも一体何を信じたらいいのかもわからないし、母乳母乳!!と、まるで脅迫されているかのように、死に物狂いであげてきた、という感じがしました。

でも結局何が一番大事かというと、赤ちゃんとママが元気でいられることなんですよね。
赤ちゃんはママが元気であったほうが嬉しいし、赤ちゃん自身も元気になります。でもママが元気がなく、体調も悪くて精神的にも病んでしまったら、赤ちゃんのお世話もできませんし、赤ちゃんの心の健康も保つことはできません。

実際、出産後の一週間ほどの間少しでも母乳が与えられれば初乳に含まれている赤ちゃんにとっての重要な免疫物質は十分に赤ちゃんに伝わる。とも言われています。

保育園や誰かに預けるときや、病気になって薬を飲ませる時のために哺乳瓶にも慣れて慣れておく必要もあります。
哺乳瓶からならパパでも授乳できますし、ママも休むことができます。

生後の発育は母乳でもミルクでも差は認められないという見解が小児科では一般的です。
実際、私も沢山の赤ちゃんを見てきましたが、母乳でもミルクでもそんなに差は感じられませんでした。

それなので、母乳をあげてみて、もし出なかったり、出すぎて乳腺炎を繰り返して辛いとかそういう時はミルクを足していったり、ミルクに切り替えたりしてもいいと思うんです。

周りからミルク育児を非難されても、あまり気にせず、「自分がどうしたいか」
を考えてみてください。

赤ちゃんとママにとって、元気で、笑顔でいられる時間が増えることが一番の健康への近道だと思います。

私はもし次に子供が産まれて母乳育児をする時は無理なくできる範囲で、楽しみながらやっていきたいなと思っています。

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