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小料理暮らし|3.里芋の揚げ出し

土の中でじっくり養分を蓄えた芋や根菜が一際おいしく感じる冬。粘りのある特有の食感が持ち味の里芋に油のコクをまとわせ、濃いつゆとたっぷりの大根おろしで食べる「里芋の揚げ出し」は、野菜だけでも満足感の高い季節のご馳走です。
レンジ加熱の下ごしらえで手間と時間も軽減できます。家で揚げ物は面倒とそっぽを向かず、ぜひお試しください。

里芋の揚げ出しの材料(1人前)

・里芋…小3〜4個(180g前後)
・片栗粉…適量(大さじ1目安)
・サラダ油(揚げ油)…適量(100cc目安)

〈かけつゆ〉
・出汁…80cc
・醤油…12g(小さじ2)
・みりん…10g(小さじ1と1/2)

〈薬味〉
・大根おろし…適量(100g)
・おろししょうが
・青ねぎ(小口切り)

⒈里芋をレンジで加熱します。
里芋はよく洗い、上の部分を薄く切り落として、皮に縦に浅く切り込みを入れます。耐熱の器に水(大さじ1)と入れてふんわりラップをかけ、電子レンジで柔らかくなるまで加熱し(600W /4分目安)、触れる程度に冷めたら皮をむきます。

⒉里芋を揚げ焼きします。
フライパンに底から1cm深さの油を入れて、中火で温めます。里芋に片栗粉を薄くまぶし、表面がカリッとするまで2〜3分揚げ焼きにします。

⒊かけつゆを合わせます。
耐熱容器に〈かけつゆ〉の材料を入れ、ラップをせずに加熱します。(600W /1分30秒程度、吹きこぼれる可能性がありますので、やや大きめの器を使ってください。)

⒋できあがりです。
器に里芋を盛り、熱々の〈かけつゆ〉をかけます。軽く水気を切った大根おろしと薬味を添えて、お召し上がりください。

notes


レンジ加熱した里芋はとても熱いのでキッチンペーパーで包むようにして、皮の切り込みあたりを軽く押すとつるりと気持ち良く皮がむけます。

揚げ物は、油に入れたらすぐに触らず、衣が固まるまで見守るのがコツです。しばらく経って箸先にカサッと乾いた感触を感じたら裏返します。里芋は加熱済みなので、表面に軽く揚げ色が付けば十分です。

油のコクをまとった里芋に、濃い目のつゆが染みた大根おろしをたっぷりのせ頬張ると、野菜ばかりとは思えないその旨さに驚きます。料理の一部として、大根おろしはぜひ多めにご用意ください。

こういう食べ物をおいしく感じる年頃になったかと、重ねた年月に思い巡らせ、しみじみ噛みしめながらいただきます。

それでは今日はこのへんで。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


お読み頂きありがとうございます。 これからもおいしいお料理とおいしいお酒をたくさんお届けします。