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サンドイッチが無性に食べたくなる本


挨拶

こんにちは、伊織滄桜です。

絵以外にも自分の好きなこと発信したいなと思い、始めたnoteでしたが、中々出来ずにいました。やっと、出来ました!

今回紹介するのは『めぐり逢いサンドイッチ』『語らいサンドイッチ』2冊です。著者は谷瑞恵さんです。

3月20日にシリーズ3弾となる『ふれあいサンドイッチ』が発売されました。ということで、今回は前作2冊を紹介しようと思いました。心温まるお話が沢山あります。印象に残ったところと美味しい食べ物を自分で描いたので、一緒にご紹介したいと思います。
手にとって温かい気持ちになっていただけたら、嬉しいです。

ところで、皆さんはどこで、どんな経緯で本と出会っていますか?

ふと、この記事を書いているときになんで?この本を手に取ったんだろうと思いました。TVでやっていたや本屋さんでたまたま見つけて、本を読んでいたら、作品名が出てきた、人からおすすめされたなど、出会いは沢山ありますよね。思い出せないときもありますが…。
私はとくに何かを求めて本屋に行くのではなく、歩き回って見つけるのも好きです。その空間が好きなんです。そこで、本との出会いが生まれることも多々あります。あとは、ブクログで新刊一覧を見て探したり、表紙やタイトルに惹かれて読むことも多いです。あとは、本の中に出てくる本を読むこともあります。本の本が好きなんです。


本紹介

『めぐり逢いサンドイッチ』

あらすじ

「サンドイッチになっていると、なんだかわくわくするでしょう」大阪の靭公園前にある『ピクニック・バスケット』は開店3年目の手作りサンドイッチ店。姉の笹子と妹の蕗子のふたりで切り盛りするこのお店には、個性豊かな人々が訪れる。タマゴサンド嫌いのOL,イケメンパン職人や職業不詳の常連客など。具材と一緒に思い出をパンにはさんだ絶品サンドイッチが、あなたの心をおいしく癒やします。

谷瑞恵『めぐり逢いサンドイッチ』裏表紙より抜粋


『ハムキャベツの隠し味』
P,84

”誰かがいつかどこかで食べた味、そんなものがサンドイッチになって、並ぶ。
誰かとの再会を待っている。”

谷瑞恵『めぐり逢いサンドイッチ』(文庫版)


食べ物との関係って誰でも良くも悪くも何かしらあると思う。誰かを思い出したり、辛かった、楽しかった記憶があるかもしれない。だけど、一度離れてしまった食べ物と何かのきっかけで再会して、良い方向に感じることができたら、いいなって思えた。

食べ物との再会は人や記憶との再会というのが、とっても素敵だなって思いました。あの人と一緒にあれ食べたな。辛かったけど美味しかったな。凄く並んで食べたな。懐かしい母の味。こんなにも、食べ物を通して思い出される記憶があって、私自身も読みながら、自分の記憶を思いだしていました。食べ物それぞれに1人一人違うお話があると思うと、色んな人に聞きたくなりますね。


『タマゴサンドが大きらい』より ©2023/03

こちらは『タマゴサンドが大きらい』に登場するタマゴサンドを描きました。


『語らいサンドイッチ』

あらすじ

靭公園に面する『ピクニック・バスケット』は、笹子と蕗子の姉妹が営む小さなサンドイッチ店。いつかどこかで食べた記憶の味と想いを結びつける笹子のサンドイッチは、お客さんの心を癒やしてくれる。ある時、姉がフランス帰りのシェフである元彼と急接近していることを知った蕗子は、自分たちのお店がなくなるのではと不安を感じていた。妹の心配をよそに、笹子は後輩の結婚パーティー用のサンドイッチ作りに励んでいてー。

谷瑞恵『語らいサンドイッチ』裏表紙より抜粋


『オーロラ姫のごちそう』
P,107

”何よりもの栄養は、楽しい食事なのかもしれない。
美味しかったという記憶は、誰とどんなふうに食べたかのかによるだろう。”

谷瑞恵『語らいサンドイッチ』(文庫版)


よく、食事は一人より、誰かと一緒に食べる美味しいっていいますよね。食べ物だけじゃなくて、その瞬間や時間が元気になれる栄養なのかもしれないなと思いました。一人で堪能する時間も大切なときもあります。でも、誰かと食べる時間はその時にしか感じられないものがある。これからはもっと日々の食事時間を大切にしたい。
大人になって、小学生の頃の皆でワイワイしながら食べたことや大学生の時にせわしなく食べたいたことなどを思い出します。中々そんな機会はもう来ないんだと、だから、たまにはこの食事という時間自体をゆっくりと味わうことをしたい。


『青い花火』『明日の果実』より ©2023/03

左のイラストは『青い花火』よりきゅうりのロールサンド、右のイラスト『明日の果実』よりジャムサンドを描きました。


素敵な装画たち

本の装画は見ているだけで楽しいですよね。表紙も単行本と文庫本でイラストが違いどちらも素敵で見ているたけで幸せな気分になります。
単行本ではいわしまあゆさんが装画を担当されています。文庫本では中島早希さんが担当されています。どちらも美味しそうなサンドイッチが描かれていて、本屋さんに立ち寄った際にはぜひ一度手にとっていただきたいです。

最近はただ好きだなって思うだけではなく、なんでこの装画なんだろうと考えるようになりました。装画ってその物語を端的に表さないといけないもので、ただ印象的な物や人を描けばいいわけではないと思っています。
実際にこの作品には魅力的な人物が沢山出てきます。でも、この物語の主軸は食べ物との『再会』。それを通した人々の物語なんだと思いました。

いつかは自分も装画を担当したいという思いもあるので、楽しみにしつつ、勉強させてもらっています。




こちらが最新刊です。


感想

全体的に表現が好みでさくさくと読むことが出来ました。食べ物って辛かったことや楽しかったこと沢山の感情と繋がっている存在。
食べ物小説って読んでるだけで幸せになれる。食べ物と人との物語が無限にあるんだって、これからもどんな出会いがあるんだろうと楽しみに思えた作品でした。
そして、何より、サンドイッチが食べたくて食べたくしょうがない作品でした。お店で買うだけではなく、自分でも作ってみたいなと思います!

終わり

ここまで、読んでくださってありがとうございました。上手くまとめられたか少し不安ですが、今回はイラストの勉強も兼ねて食べ物を描きました。毎回は難しいかなと思いますが、これからも自分の好きな、気に入った作品を紹介していこうと思っていますので、よろしくお願いします!



それでは、また

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