外国人技能実習生が時給400円で残業させられている件
▼外国人に選ばれない国ニッポン、というテーマで何度かメモしているが、これもその一例。NHKニュースの2020年10月24日配信記事。
〈外国人技能実習生が働く事業所 7割超で違反 厚労省まとめ〉2020年10月24日 5時44分
〈外国人技能実習生などから相談や通報を受けて、労働基準監督署が実習生が働く全国の事業所に去年、立ち入り調査を行った結果、7割を超える事業所で違法な時間外労働や残業代の未払いなどの違反が確認されたことが厚生労働省のまとめで分かりました。
企業などで日本の技術を学びながら働く外国人技能実習生は、去年12月の時点で全国でおよそ41万人に上っています。〉
▼7割が違法、と言われてもピンとこないかもしれないが、次の記事を読むと、膨大な数であることがわかる。
〈実習生などから相談や通報を受け、労働基準監督署が去年1年間に実習生が働く全国の9455の事業所に立ち入り調査を行った結果、労働基準法などの違反が確認されたのは6796の事業所で、率にして71.9%に上ったことが分かりました。〉
▼41万人の7割ということではないが、何十万人もの外国人が、この日本で、こき使われている、ということだ。
〈厚生労働省によりますと、1か月の残業時間が100時間以上に上ったり、最低賃金を大幅に下回る時給400円ほどで残業させられていたケースもありました。〉
▼残業代が時給400円で、日本に「ようこそ」とはとても言えない。いっぽうで、日本社会はコンビニにせよ、最近行ったお店でいうと、鳥貴族にせよ、リンガーハットにせよ、至るところで外国人が働き、日本人は彼らのお世話になっている。
彼らは技能実習生ではないが、両者ともに、日本がとっくに「移民大国」になっているという現実を映し出す鏡であることは明らかであり、両者はリンクしている。
つまり、技能実習生への差別は、すでに大多数の日本人の目に見えている問題である。
(2020年11月5日)
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